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ep.88-2 もふもふ温泉
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びっくりしてると、ライオンがなぜか、とっくりを持ちだして来て、日本酒を飲んでいる。
わお! なんだか、面白い。
この世界に来て、まさか動物とお酒を飲む機会を得られるとは。
お酒を飲みながら、温泉にある坊さんの立てカンバンを見る。
近代文明を構築する動物以外に、古代の世界には、動物には、巨大な動物の王である魔物もいる。それは妖怪となんらかわりなく、ビルを越えるほどの大きさながら、狂暴な力と、神の力を両方有している。現在のところ、我が信仰で封印を行って鎮めているところだが、知恵はないのに、巨大な力を有しているため、次元世界に眠らせているというのが正直なところである。そのパラレルワールドの古代の世界では、我々人類は小さく生きている。本来は動物というのは、ヒトガタである我々よりも身体能力も高く、知恵も上で、多くのパラレルワールドでは、人間が科学発展している世界はマイノリティで、我々の立場というのは、先住原始民族扱いなのが現状である。ただ、進んだ動物の科学の世界でも、文明発展により無限に増大する科学事故による次元破壊の地獄が天文学的に増え続け、動物の世界は、文明を止めて自然化する道を多くは選んでいる。ただ、動物世界や、昆虫世界の方が魔道も、科学も、文明発展しているのが、現状である。我々信仰はその事実を人類すべてに伝え、動物にひどい扱いを行い、動物を刺激しないように呼び掛けたい。とくに猫文明は残酷で、猫は狡猾で狩猟精神で、猫の高度文明を刺激すると、我々は手ひどい扱いを受ける。人間の作り出す地獄よりひどい地獄を人間に与えることができるのが、猫文明だ。
アーメンズ・インシュアラー・陀仏
へえー。
そうなんだー。でも、動物も文明を持ったりするんだな。
猫文明?
ひええええ。猫ってあんなかわいい顔して、人間より怖い文明持ってるんだあ。
人間って文明を持つ頻度が、実は動物よりも少なかったりするんだね。
ただ、動物もやっぱり文明進化に絶望を抱えていて、その中で、足掻いてるっていうのが本当なんだろうか?
けど、動物が社会のメインを仕切って、人間がまったく蚊帳の外に置かれているというのが、妙に想像できて、なんだか、すごい弱いゾ。
人間って、ほんとは他の生物に比べて、知恵が遅れているというのが本当みたいだ。
でも、そんな動物を食べてる僕らって、どういう扱いになっちゃうんだろう。なんだか、怖いゾ。
そのとき、きれいな白い毛並みのハツカネズミがやって来て、僕の身体にかけよって、肩口に乗って、僕にきれいな茶色の木の実を渡してきた。
「ちゅうちゅう。ちゅうちゅう♪」
声を聴いて、なんとなく食べてみろと言われている気がして、僕は茶色の木の実を温泉につかりながら食べてみる。
こりこり
うーーん。うまい。なんというか、香ばしくて、少しピリっとくるしょっぱさがあって、やたらに日本酒に合う木の実だ。
僕は木の実をこりこり食べながら、
日本酒をきゅーーっ。
すると、サルがおちょこを寄越して来て、日本酒を注いでくる。
ほかほか ほかほか
それをきゅーーっと飲んでから、また、木の実をこりこり。
うーーーん。乙だなぁ。日本酒もうまいし、木の実もうまい。
「ききき♪ ききき♪」
「がーーーっ。がーーーっ♪」
「ちゅうちゅう♪ ちゅうちゅう♪」
「ひひーーん。ひひーーーん♪」
わはは。なんだか、動物たちと鳴き声で入る温泉は乙なものがあるなっ。
そのとき、同じく温泉につかっていたこの土地の守り神の銀の狼のルーデルが言って来た。
「どうかしら? 私たちの歓待気に入ってもらえたかしら? ぐるるっ」
「ああ。かなり楽しんでるよ。動物たちと温泉なんて最高だねーーーーーっ」
「そう。よかったわ。ぐるるっ。それで、実は新しく領主になったあなたに、私たちからお願いがあるんだけど、聞いてもらえないかしら? ぐるるっ」
えっ? お願いだって。
なにか困りごとでもあるのかな? それなら、なんとかしてあげたいけど。
わお! なんだか、面白い。
この世界に来て、まさか動物とお酒を飲む機会を得られるとは。
お酒を飲みながら、温泉にある坊さんの立てカンバンを見る。
近代文明を構築する動物以外に、古代の世界には、動物には、巨大な動物の王である魔物もいる。それは妖怪となんらかわりなく、ビルを越えるほどの大きさながら、狂暴な力と、神の力を両方有している。現在のところ、我が信仰で封印を行って鎮めているところだが、知恵はないのに、巨大な力を有しているため、次元世界に眠らせているというのが正直なところである。そのパラレルワールドの古代の世界では、我々人類は小さく生きている。本来は動物というのは、ヒトガタである我々よりも身体能力も高く、知恵も上で、多くのパラレルワールドでは、人間が科学発展している世界はマイノリティで、我々の立場というのは、先住原始民族扱いなのが現状である。ただ、進んだ動物の科学の世界でも、文明発展により無限に増大する科学事故による次元破壊の地獄が天文学的に増え続け、動物の世界は、文明を止めて自然化する道を多くは選んでいる。ただ、動物世界や、昆虫世界の方が魔道も、科学も、文明発展しているのが、現状である。我々信仰はその事実を人類すべてに伝え、動物にひどい扱いを行い、動物を刺激しないように呼び掛けたい。とくに猫文明は残酷で、猫は狡猾で狩猟精神で、猫の高度文明を刺激すると、我々は手ひどい扱いを受ける。人間の作り出す地獄よりひどい地獄を人間に与えることができるのが、猫文明だ。
アーメンズ・インシュアラー・陀仏
へえー。
そうなんだー。でも、動物も文明を持ったりするんだな。
猫文明?
ひええええ。猫ってあんなかわいい顔して、人間より怖い文明持ってるんだあ。
人間って文明を持つ頻度が、実は動物よりも少なかったりするんだね。
ただ、動物もやっぱり文明進化に絶望を抱えていて、その中で、足掻いてるっていうのが本当なんだろうか?
けど、動物が社会のメインを仕切って、人間がまったく蚊帳の外に置かれているというのが、妙に想像できて、なんだか、すごい弱いゾ。
人間って、ほんとは他の生物に比べて、知恵が遅れているというのが本当みたいだ。
でも、そんな動物を食べてる僕らって、どういう扱いになっちゃうんだろう。なんだか、怖いゾ。
そのとき、きれいな白い毛並みのハツカネズミがやって来て、僕の身体にかけよって、肩口に乗って、僕にきれいな茶色の木の実を渡してきた。
「ちゅうちゅう。ちゅうちゅう♪」
声を聴いて、なんとなく食べてみろと言われている気がして、僕は茶色の木の実を温泉につかりながら食べてみる。
こりこり
うーーん。うまい。なんというか、香ばしくて、少しピリっとくるしょっぱさがあって、やたらに日本酒に合う木の実だ。
僕は木の実をこりこり食べながら、
日本酒をきゅーーっ。
すると、サルがおちょこを寄越して来て、日本酒を注いでくる。
ほかほか ほかほか
それをきゅーーっと飲んでから、また、木の実をこりこり。
うーーーん。乙だなぁ。日本酒もうまいし、木の実もうまい。
「ききき♪ ききき♪」
「がーーーっ。がーーーっ♪」
「ちゅうちゅう♪ ちゅうちゅう♪」
「ひひーーん。ひひーーーん♪」
わはは。なんだか、動物たちと鳴き声で入る温泉は乙なものがあるなっ。
そのとき、同じく温泉につかっていたこの土地の守り神の銀の狼のルーデルが言って来た。
「どうかしら? 私たちの歓待気に入ってもらえたかしら? ぐるるっ」
「ああ。かなり楽しんでるよ。動物たちと温泉なんて最高だねーーーーーっ」
「そう。よかったわ。ぐるるっ。それで、実は新しく領主になったあなたに、私たちからお願いがあるんだけど、聞いてもらえないかしら? ぐるるっ」
えっ? お願いだって。
なにか困りごとでもあるのかな? それなら、なんとかしてあげたいけど。
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