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10.最後の〈やりたいこと〉
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翌日早朝、僕と野宮はいつもの公園で待ち合わせて最寄りの新幹線駅に向かった。野宮の地元へは、ここから新幹線、特急、鈍行と乗り継がなければいけないという。
新幹線を利用する旅行だというのに野宮は制服に通学カバンといういつも通りの格好でやって来た。旅行なんだからもっと着飾ればいいのに。僕なんかダブルデート前に買いそろえた服で全身を固め、さらにカメラまで持ってくる気の入れようだ。
「なんで制服を着ているんだ? せかっくの旅行なんだからおしゃれすればいいのに」
「これが私の一張羅なんです」
そういってスカートを軽くつまむ。にこりと笑って、軽く膝を折った。まるでどこかのお嬢様がパーティーでするような仕草だ。
彼女がいいのなら別にいいが、これじゃあ旅行というより部活の遠征か試験のために上京する受験生にしか見えない。
そんなことを考える僕に構わず彼女は続けた。
「それに向こうで死ぬなら身元が分かりやすい服装の方がいいでしょ?」
「ちょっと待て、君も向こうで死ぬのか?」
「当たり前じゃないですか。地元に帰ることで私の〈やりたいこと〉はすべて終わります。全部終わったらもうこの世界に残っている意味はないでしょ? ちゃんと楽に死ねる薬も持ってきましたよ」
野宮は通学カバンをぽん、と叩いた。
切符を買って新幹線ホームに上がると列車はまだ到着していなかった。
僕はその間に売店で朝食用の弁当とお茶を買った。野宮にも声をかけたが彼女はすでに朝食は済ませたらしい。
売店のおばちゃんから弁当とお茶を受け取った時、ちょうど僕たちが乗る「のぞみ」がホームに滑り込んできた。
停車時間も短く「のぞみ」はホームで待つ乗客を乗せるとすぐに出発した。列車は走り出すとすぐに街を抜け、外の景色は緑が多くなった。この緑が再び、街の色に変わると乗り換え駅の名古屋だ。
意外と新幹線に乗る時間は少ない。時間すると四十分ぐらいだ。
座席に着くなり僕は朝食をとることにした。さっき買ったばかりの弁当を開ける。弁当と言っても僕が買ったのは名物のいなり寿司が五つセットになった駅弁だ。いなり寿司が五つ並んでいるだけの品だから弁当と言うほど大層なものではない。
早速、一つ口に入れた。
ダシをたっぷり含んだ揚げの旨味とすし飯のふわっとした柚子の香りで口の中がいっぱいになる。しかもパッケージの裏蓋を見ると、干ぴょう・金ごま、わさび、椎茸・干ぴょう、蓮根・青山椒の五種類が詰められているらしい。つまり一つずつ味が違うのだ。
「ところでさ、野宮は地元に着いたら何するの? まさか帰って終わりってわけでもないでしょ?」
「ちゃんと目的はありますよ」
窓側に座って外を見ていた野宮が僕の方へ振り向いた。
僕たちが座っていたのはD席とE席で二人掛けだ。通路を挟んだ向こう側はA席からC席で三人掛けの座席となっている。
隣に知らない人が座ることもないから二人掛けは小さなプライベート空間になる。
「目的って?」
「それは着いたら教えます。さ、とっとと食べてください。ゆっくりしてたらすぐに乗り換え駅に着いちゃいますよ」
野宮はそう言うとくるりと顔を窓へ向けた。
もったいぶっているが、彼女にそのつもりはないと思う。彼女は単にすごいスピードで過ぎ去る車窓をずっと見ていたいだけだ。それは外を食い入るように見ている姿を見ればよく分かる。
残り四つのいなり寿司も平らげて、容器をレジ袋の中に片付けた。そしてリュックの中からカメラを取り出した。今の時代に似合わずフイルム式のアナログカメラだ。
最近はスマホのカメラも進化していて「カメラ」という道具自体の活躍する機会がなくなって来ている。それにデジカメやスマホで撮れば気楽だし、その場で写真の確認ができる。でも僕はブレもぼやけも後でしか分からないアナログ式が好きだ。シャッターを押したときの時間を切り取る感覚はデジカメやスマホではあまり感じられないアナログ式特有のものだ。
僕は子供のように微笑みながら外を見る野宮にカメラを構えた。
そして時間を切り取った。
「ちょっと! 不意打ちはやめてくださいよ!」
野宮が顔だけで振り向いて抗議する。
「ごめんごめん。あんまり楽しそうだったから、つい」
僕は左手で手刀を作って言った。野宮は両手を頬に置いて赤くなった。
「え、そんなに楽しそうにしていましたか私」
「うん。子供みたいな無邪気な笑顔をしていたよ」
「は、恥ずかしい……。写真に撮らずに言ってくださいよ」
そう言いながら野宮は右手で僕の胸をペシペシ叩いた。
それから野宮は外を見るのをやめてスマホをいじりだした。どうやら相当恥ずかしかったみたいだ。少しからかい過ぎたかもしれない。
「野宮、ちょっとからかい過ぎたよ。ごめん」
「え? なんか言いましたか?」
スマホから顔を上げた野宮がイヤホンを外した。
「いや、僕がからかい過ぎたから外見るのやめたんでしょ? だからごめんって……」
「違いますよ。そんなんじゃなくて次の名古屋駅での乗り換えルートを調べていたんです」
野宮が向けたスマホの画面には名古屋駅の構内図が表示されていた。
「乗り換え時間、十分しかないですからね。スムーズにいくために予習しないと」
ちょうどその時、目的地を知らせる車内アナウンスが流れた。
気が付けば車窓は田園風景から住宅地、そしてビルが建ち並ぶ都会へと変化していた。
名古屋駅は新幹線と在来線の他に、近鉄、名鉄、地下鉄にあおなみ線と多数の路線が乗り入れている一大ターミナルだ。通学カバンを持った野宮とリュックを背負った僕が新幹線を降りると、駅のホームから兄弟のようにそびえ立つツインビルが見えた。
「でっかいビルだなぁ。見ろよ野宮」
「天原さん、ゆっくりしている暇はありませんよ。乗り換え時間十分ですよ。急いで!」
そんな大げさな、と思っていたが改札階に降りて驚いた。意外と在来線まで距離があるのだ。それに連絡口があるとはいえ、在来線だけでも複数の路線が乗り入れているから乗り場もたくさんある。予習をしておかなければ間違った場所に出てしまうことも大いにあり得るのだ。
しかしそこは野宮のナビゲートでスムーズに移動できた。無事在来線ホームに到着すると、すでにホームに停車していた特急「しなの」に乗り込んだ。
特急の座席も新幹線と同じく、二人並んで取ってある。そして今度も窓側は例によって野宮が座った。
過ぎ去る景色は名古屋を離れるにつれて田園風景が多くなる。停車駅をいつくか過ぎるとそれすら見えなくなり、列車は山あいの中を進んでいく。
「そろそろ長野県に入ったみたいだけど、見覚えある風景?」
「全然ですね。うちは車ばっかりで電車で旅行に行くことはあんまりなかったので。でも松本まで行けば結構懐かしさがあると思います」
「えーと、松本までは……」
スマホの乗換案内アプリを開いた。アプリの時刻表には『松本 十一時〇四分着』と表示されている。
「あと三十分くらいか……」
僕は外を見た。相変わらず車窓は緑尽くしだ。まだ三十分もこの景色が変わらないのは退屈だ。
「野宮、そろそろ着いたら何するか教えてくれよ」
退屈しのぎに野宮に話しかけると、彼女も「そうですね。そろそろいいでしょう」と振り返った。
タイミングを計っていた風を装っているけど、野宮も絶対車窓に飽きたに違いない。だって、さっきから窓の外は草と木ばかりなのだから。
「私が地元でする〈やりたいこと〉は二つだけです」
そう言うと野宮は数えるように人差し指を立てた。
「一つは『幼馴染に会いに行く』です。家の近所に住んでいた男の子で引っ越す前までは仲良くしてたんです。彼が今どうしているのか見てみたいです」
続いて中指も出してⅤマークを作った。
「もう一つは『タイムカプセルを掘り起こす』です。私が引っ越す一年前にクラスで埋めたタイムカプセルがあるんですが、それを一足先に掘り起こしたいんです」
新幹線を利用する旅行だというのに野宮は制服に通学カバンといういつも通りの格好でやって来た。旅行なんだからもっと着飾ればいいのに。僕なんかダブルデート前に買いそろえた服で全身を固め、さらにカメラまで持ってくる気の入れようだ。
「なんで制服を着ているんだ? せかっくの旅行なんだからおしゃれすればいいのに」
「これが私の一張羅なんです」
そういってスカートを軽くつまむ。にこりと笑って、軽く膝を折った。まるでどこかのお嬢様がパーティーでするような仕草だ。
彼女がいいのなら別にいいが、これじゃあ旅行というより部活の遠征か試験のために上京する受験生にしか見えない。
そんなことを考える僕に構わず彼女は続けた。
「それに向こうで死ぬなら身元が分かりやすい服装の方がいいでしょ?」
「ちょっと待て、君も向こうで死ぬのか?」
「当たり前じゃないですか。地元に帰ることで私の〈やりたいこと〉はすべて終わります。全部終わったらもうこの世界に残っている意味はないでしょ? ちゃんと楽に死ねる薬も持ってきましたよ」
野宮は通学カバンをぽん、と叩いた。
切符を買って新幹線ホームに上がると列車はまだ到着していなかった。
僕はその間に売店で朝食用の弁当とお茶を買った。野宮にも声をかけたが彼女はすでに朝食は済ませたらしい。
売店のおばちゃんから弁当とお茶を受け取った時、ちょうど僕たちが乗る「のぞみ」がホームに滑り込んできた。
停車時間も短く「のぞみ」はホームで待つ乗客を乗せるとすぐに出発した。列車は走り出すとすぐに街を抜け、外の景色は緑が多くなった。この緑が再び、街の色に変わると乗り換え駅の名古屋だ。
意外と新幹線に乗る時間は少ない。時間すると四十分ぐらいだ。
座席に着くなり僕は朝食をとることにした。さっき買ったばかりの弁当を開ける。弁当と言っても僕が買ったのは名物のいなり寿司が五つセットになった駅弁だ。いなり寿司が五つ並んでいるだけの品だから弁当と言うほど大層なものではない。
早速、一つ口に入れた。
ダシをたっぷり含んだ揚げの旨味とすし飯のふわっとした柚子の香りで口の中がいっぱいになる。しかもパッケージの裏蓋を見ると、干ぴょう・金ごま、わさび、椎茸・干ぴょう、蓮根・青山椒の五種類が詰められているらしい。つまり一つずつ味が違うのだ。
「ところでさ、野宮は地元に着いたら何するの? まさか帰って終わりってわけでもないでしょ?」
「ちゃんと目的はありますよ」
窓側に座って外を見ていた野宮が僕の方へ振り向いた。
僕たちが座っていたのはD席とE席で二人掛けだ。通路を挟んだ向こう側はA席からC席で三人掛けの座席となっている。
隣に知らない人が座ることもないから二人掛けは小さなプライベート空間になる。
「目的って?」
「それは着いたら教えます。さ、とっとと食べてください。ゆっくりしてたらすぐに乗り換え駅に着いちゃいますよ」
野宮はそう言うとくるりと顔を窓へ向けた。
もったいぶっているが、彼女にそのつもりはないと思う。彼女は単にすごいスピードで過ぎ去る車窓をずっと見ていたいだけだ。それは外を食い入るように見ている姿を見ればよく分かる。
残り四つのいなり寿司も平らげて、容器をレジ袋の中に片付けた。そしてリュックの中からカメラを取り出した。今の時代に似合わずフイルム式のアナログカメラだ。
最近はスマホのカメラも進化していて「カメラ」という道具自体の活躍する機会がなくなって来ている。それにデジカメやスマホで撮れば気楽だし、その場で写真の確認ができる。でも僕はブレもぼやけも後でしか分からないアナログ式が好きだ。シャッターを押したときの時間を切り取る感覚はデジカメやスマホではあまり感じられないアナログ式特有のものだ。
僕は子供のように微笑みながら外を見る野宮にカメラを構えた。
そして時間を切り取った。
「ちょっと! 不意打ちはやめてくださいよ!」
野宮が顔だけで振り向いて抗議する。
「ごめんごめん。あんまり楽しそうだったから、つい」
僕は左手で手刀を作って言った。野宮は両手を頬に置いて赤くなった。
「え、そんなに楽しそうにしていましたか私」
「うん。子供みたいな無邪気な笑顔をしていたよ」
「は、恥ずかしい……。写真に撮らずに言ってくださいよ」
そう言いながら野宮は右手で僕の胸をペシペシ叩いた。
それから野宮は外を見るのをやめてスマホをいじりだした。どうやら相当恥ずかしかったみたいだ。少しからかい過ぎたかもしれない。
「野宮、ちょっとからかい過ぎたよ。ごめん」
「え? なんか言いましたか?」
スマホから顔を上げた野宮がイヤホンを外した。
「いや、僕がからかい過ぎたから外見るのやめたんでしょ? だからごめんって……」
「違いますよ。そんなんじゃなくて次の名古屋駅での乗り換えルートを調べていたんです」
野宮が向けたスマホの画面には名古屋駅の構内図が表示されていた。
「乗り換え時間、十分しかないですからね。スムーズにいくために予習しないと」
ちょうどその時、目的地を知らせる車内アナウンスが流れた。
気が付けば車窓は田園風景から住宅地、そしてビルが建ち並ぶ都会へと変化していた。
名古屋駅は新幹線と在来線の他に、近鉄、名鉄、地下鉄にあおなみ線と多数の路線が乗り入れている一大ターミナルだ。通学カバンを持った野宮とリュックを背負った僕が新幹線を降りると、駅のホームから兄弟のようにそびえ立つツインビルが見えた。
「でっかいビルだなぁ。見ろよ野宮」
「天原さん、ゆっくりしている暇はありませんよ。乗り換え時間十分ですよ。急いで!」
そんな大げさな、と思っていたが改札階に降りて驚いた。意外と在来線まで距離があるのだ。それに連絡口があるとはいえ、在来線だけでも複数の路線が乗り入れているから乗り場もたくさんある。予習をしておかなければ間違った場所に出てしまうことも大いにあり得るのだ。
しかしそこは野宮のナビゲートでスムーズに移動できた。無事在来線ホームに到着すると、すでにホームに停車していた特急「しなの」に乗り込んだ。
特急の座席も新幹線と同じく、二人並んで取ってある。そして今度も窓側は例によって野宮が座った。
過ぎ去る景色は名古屋を離れるにつれて田園風景が多くなる。停車駅をいつくか過ぎるとそれすら見えなくなり、列車は山あいの中を進んでいく。
「そろそろ長野県に入ったみたいだけど、見覚えある風景?」
「全然ですね。うちは車ばっかりで電車で旅行に行くことはあんまりなかったので。でも松本まで行けば結構懐かしさがあると思います」
「えーと、松本までは……」
スマホの乗換案内アプリを開いた。アプリの時刻表には『松本 十一時〇四分着』と表示されている。
「あと三十分くらいか……」
僕は外を見た。相変わらず車窓は緑尽くしだ。まだ三十分もこの景色が変わらないのは退屈だ。
「野宮、そろそろ着いたら何するか教えてくれよ」
退屈しのぎに野宮に話しかけると、彼女も「そうですね。そろそろいいでしょう」と振り返った。
タイミングを計っていた風を装っているけど、野宮も絶対車窓に飽きたに違いない。だって、さっきから窓の外は草と木ばかりなのだから。
「私が地元でする〈やりたいこと〉は二つだけです」
そう言うと野宮は数えるように人差し指を立てた。
「一つは『幼馴染に会いに行く』です。家の近所に住んでいた男の子で引っ越す前までは仲良くしてたんです。彼が今どうしているのか見てみたいです」
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