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《第一部》一途なΩは幼馴染のαに恋をする
アン王妃とミッシェルとの対面(1)
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ドアがノックされて、アン王妃が来たことを支配人が言いに来た。リュウールとミッシェルは立ち上がってドアの方に向かって待つ。
アン王妃とグランデール侯爵夫人が入ってくる。
「あらあら、緊張している?緊張なんてしなくてもいいわ、ただの親戚のおばさんでいいのよ」
と笑いながらアン王妃は、ミッシェルの前に進み出て頭を下げる
「中等部の時に我が息子があなたにした無礼の数々本当に申し訳ありませんでした。今回会える機会にこのことを先に謝りたくて」
「アン王妃様、お頭を上げてください、あの時は、僕も幼くて何もわからずに怯えるしかできませんでした。しかし、あれからもう2年半が経ち今は恨みもございません。セバスチャン殿下ももう反省もされているはずなので大丈夫です」
「良かった。あの騒動はすべてセバスチャンの馬鹿のせいだけどもう気にしていないなら進められるわよね、サラン」
「よかったですね。アン様」
「それじゃ、立ち話もなんだから座ってゆっくりケーキを楽しみましょう」
「今日は、チーフパティシエが、新作のケーキを用意しているので、少しづつたくさん食べれるようにおねがいしています」
「わーぃ、楽しみ」
リュウールがことさら大げさに言うとミッシェルから
「やりすぎだ」
とクレームが入る。
「今日は、お母様にいろいろと言われてきたのではないかしら」
「まぁ、今日はやはりその事なんですよね」
「いいえ、って言って欲しいでしょうね」
「はい」
「謝罪はどうしても外せない事だったので今しがた終わったでしょ。だから、これからは、リュウールとミッシェルの夢を聞かせて欲しい。おばさんになると夢は遠くなってしまっているから、ねぇ、サランそう思うでしょ」
「私の夢はまだかなっていませんよ。だって私はクラーブとリュウールの子供を見ることですもの、ルナとの大事な約束ですから」
「お母様の夢?」
「えぇ、ルナの夢、それはオーデン伯爵家の事でもアスラン王国の事でもないの、リュウールが幸せになる夢よ。あなたが好きな番に出会って番になって子供を産んで幸せに暮らすと言う単純な夢がルナの夢」
「それを実現するにはどうしたらいいかをいつも考えていたわね。『オーデンス伯爵家の名に恥じない生き方をしながら、次代に継承するために』と言っていたわ。だから、あんな醜聞にさらされるいわれはないのにあれを流した輩が絶対あいつの手下で、あいつが黒幕だと思うけど今更言っても詮無い事、腹が立ってきた」
「まぁまぁ、抑えてくださいねアン様」
サラン夫人がアン王妃を制すると、徐にサラン夫人
「リュウールとミッシェルに聞いておきたい事があるんです、2人は相手の事をどう考えているのかしら?」
「僕は、クラーブに会いたい、いつも玄関前で他人に囲まれているクラーブを見るけど、話しかけもできない。寂しくて」
「リュウールは本当にクラーブが好きね」
アン王妃が言う。
「だって、オーデンス伯爵家なんて重い物、クラーブだったら一緒に背負ってくれそうだし」
「そこはちゃんと育てているので心配しなくていいわ」
サラン夫人が言う。
ミッシェルはどうしたら良いかわからなくて、リュウールを見る
「ミッシェルはもうセバスチャン殿下の事は怖くないよね」
リュウールが問いかけるとミッシェルが
「セバスチャン殿下を怖いと思った事はないです。只、突然過ぎてびっくりしているうちに騒ぎになったとしか…」
「だから、たまにセバスチャン殿下を見つけて、ボーっとしているのか?」
「ち、ちがう、ボーっとなんてみていない。こんなにかっこいい人があぁ~」
ミッシェルは顔を赤らめて俯いた。
「そう、全く脈無しじゃ無いのね」
アン王妃は嬉しそうに言う。
「だけどですよ、αってかっこいい人が多いけど、セバスチャン殿下は飛び抜けてかっこいいから、これ皆んな言っているよな、リュウール」
「俺はセバスチャン殿下は普通だから」
「イヤイヤ、セバスチャン殿下はかっこいいって、たまに見かけてあの人に攻められたと思うとドキドキするから」
「やっぱりボーっとしただろ、これから僕は絶対2人の中には入らないぞ」
「な、何言ってんだよ、これからセバスチャン殿下と何かある訳ないよ」
ミッシェルは、頬を赤らめてリュウールを憮然と見るが、リュウールは、
『やっぱりミッシェルもセバスチャン殿下事好きなんだろう』と心で思った。
アン王妃とグランデール侯爵夫人が入ってくる。
「あらあら、緊張している?緊張なんてしなくてもいいわ、ただの親戚のおばさんでいいのよ」
と笑いながらアン王妃は、ミッシェルの前に進み出て頭を下げる
「中等部の時に我が息子があなたにした無礼の数々本当に申し訳ありませんでした。今回会える機会にこのことを先に謝りたくて」
「アン王妃様、お頭を上げてください、あの時は、僕も幼くて何もわからずに怯えるしかできませんでした。しかし、あれからもう2年半が経ち今は恨みもございません。セバスチャン殿下ももう反省もされているはずなので大丈夫です」
「良かった。あの騒動はすべてセバスチャンの馬鹿のせいだけどもう気にしていないなら進められるわよね、サラン」
「よかったですね。アン様」
「それじゃ、立ち話もなんだから座ってゆっくりケーキを楽しみましょう」
「今日は、チーフパティシエが、新作のケーキを用意しているので、少しづつたくさん食べれるようにおねがいしています」
「わーぃ、楽しみ」
リュウールがことさら大げさに言うとミッシェルから
「やりすぎだ」
とクレームが入る。
「今日は、お母様にいろいろと言われてきたのではないかしら」
「まぁ、今日はやはりその事なんですよね」
「いいえ、って言って欲しいでしょうね」
「はい」
「謝罪はどうしても外せない事だったので今しがた終わったでしょ。だから、これからは、リュウールとミッシェルの夢を聞かせて欲しい。おばさんになると夢は遠くなってしまっているから、ねぇ、サランそう思うでしょ」
「私の夢はまだかなっていませんよ。だって私はクラーブとリュウールの子供を見ることですもの、ルナとの大事な約束ですから」
「お母様の夢?」
「えぇ、ルナの夢、それはオーデン伯爵家の事でもアスラン王国の事でもないの、リュウールが幸せになる夢よ。あなたが好きな番に出会って番になって子供を産んで幸せに暮らすと言う単純な夢がルナの夢」
「それを実現するにはどうしたらいいかをいつも考えていたわね。『オーデンス伯爵家の名に恥じない生き方をしながら、次代に継承するために』と言っていたわ。だから、あんな醜聞にさらされるいわれはないのにあれを流した輩が絶対あいつの手下で、あいつが黒幕だと思うけど今更言っても詮無い事、腹が立ってきた」
「まぁまぁ、抑えてくださいねアン様」
サラン夫人がアン王妃を制すると、徐にサラン夫人
「リュウールとミッシェルに聞いておきたい事があるんです、2人は相手の事をどう考えているのかしら?」
「僕は、クラーブに会いたい、いつも玄関前で他人に囲まれているクラーブを見るけど、話しかけもできない。寂しくて」
「リュウールは本当にクラーブが好きね」
アン王妃が言う。
「だって、オーデンス伯爵家なんて重い物、クラーブだったら一緒に背負ってくれそうだし」
「そこはちゃんと育てているので心配しなくていいわ」
サラン夫人が言う。
ミッシェルはどうしたら良いかわからなくて、リュウールを見る
「ミッシェルはもうセバスチャン殿下の事は怖くないよね」
リュウールが問いかけるとミッシェルが
「セバスチャン殿下を怖いと思った事はないです。只、突然過ぎてびっくりしているうちに騒ぎになったとしか…」
「だから、たまにセバスチャン殿下を見つけて、ボーっとしているのか?」
「ち、ちがう、ボーっとなんてみていない。こんなにかっこいい人があぁ~」
ミッシェルは顔を赤らめて俯いた。
「そう、全く脈無しじゃ無いのね」
アン王妃は嬉しそうに言う。
「だけどですよ、αってかっこいい人が多いけど、セバスチャン殿下は飛び抜けてかっこいいから、これ皆んな言っているよな、リュウール」
「俺はセバスチャン殿下は普通だから」
「イヤイヤ、セバスチャン殿下はかっこいいって、たまに見かけてあの人に攻められたと思うとドキドキするから」
「やっぱりボーっとしただろ、これから僕は絶対2人の中には入らないぞ」
「な、何言ってんだよ、これからセバスチャン殿下と何かある訳ないよ」
ミッシェルは、頬を赤らめてリュウールを憮然と見るが、リュウールは、
『やっぱりミッシェルもセバスチャン殿下事好きなんだろう』と心で思った。
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