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第一章 理想と現実
五話
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ゾフィーは、一息ついて続ける。
「靖子は、召喚されたミカエルの羽を始めは疑っていたようです。そんなもので自分の今が改善する訳じゃないことを理解できていたのです。始めは持って歩くのも躊躇われていました。しかし、彼女は、誰にもミカエルの羽が見えない事を偶然に知ってしまい、それ以降毎日持ち歩くようになっていきます。そのうちに、自分がもし羽を使ってもバレる事はないと思うようになりました。
天気の良い休日に気晴らしに行ったショッピングモールの喫茶店で偶然いつも靖子にクレームを言っている安奈率いる母親達がいることに気づきました。彼女達は靖子の後ろに座りました。そして、彼女達は靖子にとっては寝耳に水の話を始めました。
『狭間、三月で辞めさせられるんだろ』
安奈が、ある母親に聞くと
『私のパパはこの市の助役だし、多分大丈夫だよ』
『地味で、不細工で、この頃は暗いオーラ全開だし、見たくもない、来年大和の弟があそこに入るのにあれはないわ』
安奈が、ニヤニヤして言うと母親達は大笑いしました。
『それは、園長も知っているの?』
『勿論よ、あの園長後5年で定年だし、その後も働くにはあれがいると困るでしょう。だって、狭間の評価最低だよ、雇ったのは役所側だけど使っているのは園長自身も責任出てくるから導けなかったことが園長の評価になっては最悪でしょう』
『そりゃそうだね。足引っ張られたら諸共だわ』
そう言って、母親たちは笑いました。
靖子は、それを聞いて、信じていた園長に騙されたと思いました。彼女は自分のして来たことを棚に上げてひたすらに自分の状況を嘆きました。そして、彼女のポケットの中にあるミカエルの羽を握り締めるのでした。
とうとう靖子は、ミカエルの羽を使う計画を立てて実行決行日を迎えましたが、彼女のポケットに入れてあったミカエルの羽は無くなります。
靖子が、ほぼ毎日延長保育に残っている平野亮一を虐めていたことを見兼ねた弟で先に死亡していた平野亮司によって隠されたからでした。
靖子は、神にも見放されたと思いました。しかし、彼女は諦めず、あの母親達が現れたら殺そうとナイフをポケットに忍ばせて待ち受けていました。園内を羽を探していた時に園児の平野亮一が、羽を持っている事を見つけました。靖子は彼から落とし物だから、と言って取り上げて、母親達へありったけの復讐心をミカエルの羽に込めて、母親達が火だるまになる事を想像して実行しました」
「こちらが、その者が使ったミカエルの羽です」
契が、亮一から受け取った羽を神と大天使ミカエルの前に差し出した。
神と大天使ミカエルはその羽を空に浮かべて、その羽が行った全てを知る。
ゾフィーが、靖子の魂を解放して問う。
「言いたいことが有れば言え」
すると、靖子の魂は叫び出した。
「そんな羽の話など知らない、その羽を使ったのは亮一であり自分ではない。そんな恐ろしい物は知らないです。だから、私がここに来る理由はない」
と言う。それを聞いた契は、靖子に向かって断罪する。
「それでは、その腕に巻いているものは何だ。その蛇は、ミカエルの羽を召喚し、使った者の証拠として腕に巻きつくものである。それが、おまえがミカエルの羽を使った証である」
それを聞いた靖子は思い出したように自分の腕に巻きついた蛇を振るって落とそうとするが、決して離れることは無い。
「神と大天使ミカエルに事実を伝える。平野亮一の両親は、レストランの経営で忙しく、幼い頃からあの幼稚園に亮一を預けている。しかし、両親は、幼く亡くした亮司の事があった為に仕事が忙しくても夕方には亮一を幼稚園から連れて帰り自分達のレストランに連れて行って一緒に夕食を食べていた。その後、亮一を母親の両親に預けて、もう一度仕事に戻る生活をしています。靖子は、いつもお残り保育で過ごす亮一に対して、『こいつがいなければ早く帰れるのに』と思っていた。度々他の母親や子供からのハラスメントの捌け口として暴言を吐いて虐めていた。亮一を守る為に弟の亮司は、魂の道に行けず亮一の元にいた。その時に、亮司は美しいが禍々しいい羽を靖子が持っている事を知って、それで亮一が又いじめられないかと思って隠した。だが、それを見つけられて取り上げられた。靖子はやっと手に入れた羽を持って呪いの言葉を言って、それが自分に災いをもたらす事を恐れて亮一に渡す。亮司は亮一に捨てさせようと思った時に俺が来たと言っていた」
神は、
「亮司はどうした」
「亮司には光の道がまだ開かれていたので俺が、光の道に導き歩いて行かせた」
その時、天より大天使ガブリエルが舞い降りる。
「大天使ガブリエルが、申し上げます。
亮司の母親が今妊娠中なので、亮司の魂をもう一度両親の元に戻す予定でしたので現世に留まっている亮司を探しておりました。今回、契により天に昇って来たので今は、魂の寝床にてこれまでの記憶を消して魂の浄化を施し生まれ変わる時まで待機させております」
「あいわかった、それでは、大天使ミカエルよ、公平で的確な審判を申しつける」
そう言って神と大天使ガブリエルは、気配を消した。
「靖子は、召喚されたミカエルの羽を始めは疑っていたようです。そんなもので自分の今が改善する訳じゃないことを理解できていたのです。始めは持って歩くのも躊躇われていました。しかし、彼女は、誰にもミカエルの羽が見えない事を偶然に知ってしまい、それ以降毎日持ち歩くようになっていきます。そのうちに、自分がもし羽を使ってもバレる事はないと思うようになりました。
天気の良い休日に気晴らしに行ったショッピングモールの喫茶店で偶然いつも靖子にクレームを言っている安奈率いる母親達がいることに気づきました。彼女達は靖子の後ろに座りました。そして、彼女達は靖子にとっては寝耳に水の話を始めました。
『狭間、三月で辞めさせられるんだろ』
安奈が、ある母親に聞くと
『私のパパはこの市の助役だし、多分大丈夫だよ』
『地味で、不細工で、この頃は暗いオーラ全開だし、見たくもない、来年大和の弟があそこに入るのにあれはないわ』
安奈が、ニヤニヤして言うと母親達は大笑いしました。
『それは、園長も知っているの?』
『勿論よ、あの園長後5年で定年だし、その後も働くにはあれがいると困るでしょう。だって、狭間の評価最低だよ、雇ったのは役所側だけど使っているのは園長自身も責任出てくるから導けなかったことが園長の評価になっては最悪でしょう』
『そりゃそうだね。足引っ張られたら諸共だわ』
そう言って、母親たちは笑いました。
靖子は、それを聞いて、信じていた園長に騙されたと思いました。彼女は自分のして来たことを棚に上げてひたすらに自分の状況を嘆きました。そして、彼女のポケットの中にあるミカエルの羽を握り締めるのでした。
とうとう靖子は、ミカエルの羽を使う計画を立てて実行決行日を迎えましたが、彼女のポケットに入れてあったミカエルの羽は無くなります。
靖子が、ほぼ毎日延長保育に残っている平野亮一を虐めていたことを見兼ねた弟で先に死亡していた平野亮司によって隠されたからでした。
靖子は、神にも見放されたと思いました。しかし、彼女は諦めず、あの母親達が現れたら殺そうとナイフをポケットに忍ばせて待ち受けていました。園内を羽を探していた時に園児の平野亮一が、羽を持っている事を見つけました。靖子は彼から落とし物だから、と言って取り上げて、母親達へありったけの復讐心をミカエルの羽に込めて、母親達が火だるまになる事を想像して実行しました」
「こちらが、その者が使ったミカエルの羽です」
契が、亮一から受け取った羽を神と大天使ミカエルの前に差し出した。
神と大天使ミカエルはその羽を空に浮かべて、その羽が行った全てを知る。
ゾフィーが、靖子の魂を解放して問う。
「言いたいことが有れば言え」
すると、靖子の魂は叫び出した。
「そんな羽の話など知らない、その羽を使ったのは亮一であり自分ではない。そんな恐ろしい物は知らないです。だから、私がここに来る理由はない」
と言う。それを聞いた契は、靖子に向かって断罪する。
「それでは、その腕に巻いているものは何だ。その蛇は、ミカエルの羽を召喚し、使った者の証拠として腕に巻きつくものである。それが、おまえがミカエルの羽を使った証である」
それを聞いた靖子は思い出したように自分の腕に巻きついた蛇を振るって落とそうとするが、決して離れることは無い。
「神と大天使ミカエルに事実を伝える。平野亮一の両親は、レストランの経営で忙しく、幼い頃からあの幼稚園に亮一を預けている。しかし、両親は、幼く亡くした亮司の事があった為に仕事が忙しくても夕方には亮一を幼稚園から連れて帰り自分達のレストランに連れて行って一緒に夕食を食べていた。その後、亮一を母親の両親に預けて、もう一度仕事に戻る生活をしています。靖子は、いつもお残り保育で過ごす亮一に対して、『こいつがいなければ早く帰れるのに』と思っていた。度々他の母親や子供からのハラスメントの捌け口として暴言を吐いて虐めていた。亮一を守る為に弟の亮司は、魂の道に行けず亮一の元にいた。その時に、亮司は美しいが禍々しいい羽を靖子が持っている事を知って、それで亮一が又いじめられないかと思って隠した。だが、それを見つけられて取り上げられた。靖子はやっと手に入れた羽を持って呪いの言葉を言って、それが自分に災いをもたらす事を恐れて亮一に渡す。亮司は亮一に捨てさせようと思った時に俺が来たと言っていた」
神は、
「亮司はどうした」
「亮司には光の道がまだ開かれていたので俺が、光の道に導き歩いて行かせた」
その時、天より大天使ガブリエルが舞い降りる。
「大天使ガブリエルが、申し上げます。
亮司の母親が今妊娠中なので、亮司の魂をもう一度両親の元に戻す予定でしたので現世に留まっている亮司を探しておりました。今回、契により天に昇って来たので今は、魂の寝床にてこれまでの記憶を消して魂の浄化を施し生まれ変わる時まで待機させております」
「あいわかった、それでは、大天使ミカエルよ、公平で的確な審判を申しつける」
そう言って神と大天使ガブリエルは、気配を消した。
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