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幼少期
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この世界には奴隷がいるのか。
思ったより物騒な世の中である。
こんな物騒な世の中、一人で生きていくのは不安だ。
…で、その奴隷につけるという魔道具が俺についているのはなぜ?
ロット君が言うには「魔法が使えないようにする」ものらしいが…
魔法を使うということは魔力を使うということだ。
つまり魔力を使わせないため?
いや、魔力を吸わせないためか?
どちらにせよ、伯爵に聞くのが早いな。
考えるのは嫌いなんだ。流されるままに生きた方が楽だからな。
…とはいっても伯爵とはこれまで生きてきて会話をした覚えがない。
俺となってからの伯爵との思い出は「家を出て行け」という言葉だけなのであれは会話ではない。
俺は何も言ってないからな。
会話というのはキャッチボールでなきゃ。
あれは一方的に言い渡されただけである。
うーん、あの人に話しかけて答えてくれるか?
全く想像できないな。
ガン無視される気がする。
俺は話してもらえない。
が、リュカなら?
リュカと伯爵の関係はどれほどかは知らないが、家庭教師問題で、すぐに追い出していたのだから、リュカのことは大切にしているはずだ。
…ああ、そうだ。兄上に来てもらおう。
それがいい。
ポンと手のひらを打ち付けリュカに目線を向ける。
「というわけで、一緒に来てもらえますか?」
「何がというわけなんだい?」
いざ、伯爵の部屋へ。
何気に伯爵の部屋に入るのは初めてである。
空気扱いされている俺でも伯爵の部屋に入る勇気はなかった。
鉢合わせでもしたら気まずいしな。
先陣を切るのはリュカだ。
俺はお供のスタンスで一緒に入る。
俺の背中を守ってくれるのはロット君である。
ロット君にはリュカがお留守番を言い渡していたのだが「何かあったら困るので」といい無理やりついてきた。
主人の言うことを聞けないワンちゃんである。
…今にも後ろから刺されるのでは、という熱い視線が俺を刺している。
もしかしなくても、「何か」というのは俺のことかい?
と、ちらっと後ろを見やると殺気立った目とかち合ってしまったので見なかったことにした。
イケメンなだけあって真顔は割と怖いな。
「父上、リュカです。今、大丈夫でしょうか」
リュカが扉をノックするとすぐに返事が返ってきた。
「どうした。珍しいな。入れ」
聞いたことのない声色を聞いてしまった俺は鳥肌が立ってしまった。
俺に向ける声とは全く違う「家族」に向けた声だった。
入室の許可が出たので俺もしれっと入る。
俺の身長はだいたい140センチくらいである。
対するリュカの身長は160センチ。
ロット君の方がリュカよりちょっとだけ高い。
ロット君の方が低ければ、からかってやれたのに、と思わないでもないが今のところ一番のちびは俺である。
返り討ちにされるので俺がロット君の身長を超すまで我慢である。
18歳までに超えてるといいなぁ。
何が言いたいかというと…二人の間にサンドされている俺の姿は伯爵からは、見えないのである。
伯爵の部屋はリュカの部屋と同様とてもシンプルだ。殺風景な部屋に机と椅子。長テーブルにソファしかない。
ザ・ミニマリストって感じだな。
机に向かっていた伯爵は何も言わないリュカを不思議に思ったのか顔を上げた。
が、目の前にいるのはリュカではなく、俺である。
残念だったな。
俺の姿を見た伯爵は一瞬にして、表情を強ばらせた。
思ったより物騒な世の中である。
こんな物騒な世の中、一人で生きていくのは不安だ。
…で、その奴隷につけるという魔道具が俺についているのはなぜ?
ロット君が言うには「魔法が使えないようにする」ものらしいが…
魔法を使うということは魔力を使うということだ。
つまり魔力を使わせないため?
いや、魔力を吸わせないためか?
どちらにせよ、伯爵に聞くのが早いな。
考えるのは嫌いなんだ。流されるままに生きた方が楽だからな。
…とはいっても伯爵とはこれまで生きてきて会話をした覚えがない。
俺となってからの伯爵との思い出は「家を出て行け」という言葉だけなのであれは会話ではない。
俺は何も言ってないからな。
会話というのはキャッチボールでなきゃ。
あれは一方的に言い渡されただけである。
うーん、あの人に話しかけて答えてくれるか?
全く想像できないな。
ガン無視される気がする。
俺は話してもらえない。
が、リュカなら?
リュカと伯爵の関係はどれほどかは知らないが、家庭教師問題で、すぐに追い出していたのだから、リュカのことは大切にしているはずだ。
…ああ、そうだ。兄上に来てもらおう。
それがいい。
ポンと手のひらを打ち付けリュカに目線を向ける。
「というわけで、一緒に来てもらえますか?」
「何がというわけなんだい?」
いざ、伯爵の部屋へ。
何気に伯爵の部屋に入るのは初めてである。
空気扱いされている俺でも伯爵の部屋に入る勇気はなかった。
鉢合わせでもしたら気まずいしな。
先陣を切るのはリュカだ。
俺はお供のスタンスで一緒に入る。
俺の背中を守ってくれるのはロット君である。
ロット君にはリュカがお留守番を言い渡していたのだが「何かあったら困るので」といい無理やりついてきた。
主人の言うことを聞けないワンちゃんである。
…今にも後ろから刺されるのでは、という熱い視線が俺を刺している。
もしかしなくても、「何か」というのは俺のことかい?
と、ちらっと後ろを見やると殺気立った目とかち合ってしまったので見なかったことにした。
イケメンなだけあって真顔は割と怖いな。
「父上、リュカです。今、大丈夫でしょうか」
リュカが扉をノックするとすぐに返事が返ってきた。
「どうした。珍しいな。入れ」
聞いたことのない声色を聞いてしまった俺は鳥肌が立ってしまった。
俺に向ける声とは全く違う「家族」に向けた声だった。
入室の許可が出たので俺もしれっと入る。
俺の身長はだいたい140センチくらいである。
対するリュカの身長は160センチ。
ロット君の方がリュカよりちょっとだけ高い。
ロット君の方が低ければ、からかってやれたのに、と思わないでもないが今のところ一番のちびは俺である。
返り討ちにされるので俺がロット君の身長を超すまで我慢である。
18歳までに超えてるといいなぁ。
何が言いたいかというと…二人の間にサンドされている俺の姿は伯爵からは、見えないのである。
伯爵の部屋はリュカの部屋と同様とてもシンプルだ。殺風景な部屋に机と椅子。長テーブルにソファしかない。
ザ・ミニマリストって感じだな。
机に向かっていた伯爵は何も言わないリュカを不思議に思ったのか顔を上げた。
が、目の前にいるのはリュカではなく、俺である。
残念だったな。
俺の姿を見た伯爵は一瞬にして、表情を強ばらせた。
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