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本編
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「──……カ、ルカ、起きて。ねえルカってば」
「ん……」
冴え渡るエメラルドの瞳が俺を見下ろしている。はっとして身を起こすとゾーイが俺の身体を支えた。
「いきなり起き上がっては危ないよ。ごめん、急激な気圧変化で気を失わせてしまったみたいだ……」
絶対違う。だが怖くて気を失ったんだと言うのも癪で、黙り込んだ。身体を支える手を払い退け、また横たわる。ゾーイから顔を身体ごと背けて横を向くと、知らない部屋に寝かされているのに気付いた。
「ここは?」
「俺たちの家だよ。用意させたんだ。君の生家からさほど遠くなくて、城下町も近い。森の中の一軒家だから普段は俺たち以外に人はいないけど」
城下町付近の森といえば王家所有の未開発地しかない。それが本当ならこいつどうやって手に入れたんだ。
「王家の森といえば、霊脈近くの場所だろう。あそこは王族すら滅多に入れないはずだ」
「だからだよ。惑星一つを落とす、しかも精度が求められるとなれば出来る限りのことはしたかったからね。霊脈が近くないと間違えて王都に落とすかもって」
「脅したのか」
「本当のことしか言ってないよ。魔王城一つを陥落させるよりも無差別攻撃でこの地を更地にする方がずっと楽だ」
「……お前、昔は小石くらいしか動かせなかっただろ。何でそんな嘘吐いた」
「だって、バレたらもう学園には通わせてもらえないだろう? 毎日ルカに会いに行ってたのに」
俺は暇人だったが、こいつはそうではなかったはずだ。王子が不在の場で見つけては罵倒したり引っ叩いたりしていたが、あれもしかして会いに来たつもりだったのか。
「ルカは可愛いね。俺ずっと思ってたんだ、精一杯顔近づけてきゃんきゃん鳴いてるところも、あんなにか弱い力で精一杯頬を叩くのも可愛いなって」
「なっ……馬鹿にしてるのか!?」
「してないよ。だって可愛いじゃないか。怒っても許さない、近づくなくらいしか言わないし、人を殴るのも慣れてないから平手でぺちんって叩き方しかできないし」
「~~ッ!」
「それでやったあとはすっごく後悔してるんだよね。わざわざ防音魔法発動させなくても全然声張れてないし響くほど叩く音も大きくないのに」
思わず手が出た。ここまで馬鹿にされて黙っていられるか。だが、振りかぶった手はあっさりと手首を掴まれる。開いた手のひらにゾーイの手のひらが合わさり、握り込まれた。手の甲を撫でる指先の動きが気持ち悪い。
「王子のブラフにも気付かず本当に廃嫡されたと思い込んでるし……ああ、可愛いな。我慢できないや」
こいつ今なんて言った?
何か大切なことを言った気がしたが、それを問い質すより先に身体が傾く。天井と、シーリングライトで逆光になっているゾーイで視界がいっぱいになった。
「もういいよね? 王子との約束通り俺は魔王を倒したし、俺たち結婚するんだから」
「えっなに、んむ……ッ」
ゾーイの黒壇の髪が頬に落ちる。俺と彼との距離がゼロだからだ。驚きすぎて抵抗もできなかった。出遅れた俺に勝ち目はなく、気づいたときには握られていた方とは反対の手首もシーツに押さえつけられていた。悲鳴が口内に消えていく。
ここが森の中というのが本当なら、声を上げたところで周囲には助けてくれる人がいない。俺は今もしかしてとても危機的状況なのかもしれない、と寝巻きのボタンをぶちぶち引きちぎられながら気づいた。
「あ~~~、ルカの生肌……夢みたいだ」
「ひっ、やっやだ! お前何やって……ッ!」
べろん、と平らに広げられた大きな舌が肌を這う。ぬめぬめと気持ち悪い。妙に温かい吐息が唾液で濡らされた肌に掛かった。
「甘いね」
「人の身体は甘くない! 錯覚だ! 今すぐやめろ!」
「そんなことないよ、だってさっきもルカの唇は甘かったよ」
顔が近づく。背けても無意味で、唇に吸いつかれた。意地でも口を開けてなるものかときつく結んでいたが、睨みつける目前の顔は楽しげに笑っている。くすくすと笑いながら「やっぱり甘い」なんて言う戯言は無視した。
距離が近い。顔面に向けて唾を吐き捨てると、重力に逆らわず自分に掛かるより先にゾーイの頬を濡らした。
「どけよ、気持ち悪い」
「~~~っ、君って、本当に最高!」
満面の笑みで頬を染め震える様は、まさに歓喜に打ち震えていた。太ももにごり……ッとした感触を感じて、嫌な予想を立てつつ目を滑らせる。盛り上がったゾーイの股座が俺の太ももに押し付けられていた。
「ひッ」
「こ、怖がらないで! ちゃんと優しくする……痛くしないって決めてるんだから……だから、ね? ルカも協力してくれるよね?」
両手を一つにまとめられ、片手で頭の上に押しつけられた。空いた手で器用にボトムスの前を寛げる。隠す気のない勃ち上がったものが頭を出した。
どんなに必死に抵抗しようと、そもそも俺とゾーイとの体格差はそれなりにある。俺は平均身長ではあるが、並び立つとゾーイから見下ろされるだけだ。その上、俺はついこの間まで卒業後の進路が『お嫁さん』などという一人だけふざけた進路を真面目に進んで来たから、騎士を志す同級生たちのように身体を鍛えるような授業に参加させてもらえなかった。
やはり王子の反対を押し切って文官の道も考えた方がよかったのではないかと思う。文官にも最低限の体力試験があるから、悲しいことに俺は同級生の中で一番のひ弱だ。人並みにやらせてもらえたことといえばせいぜい馬術で、理由は一人でも危ない目に遭ったとき逃げ切れるようにだそうだ。しかも最低限乗れるようになったあとは王子と二人乗りしか経験がない。
「やっぱり腰が細くて中に入るか心配だな……」
下半身を撫でながらゾーイが不穏なことを呟く。当然だ。そこは入れるところじゃないんだから。
俺も男の婚約者がいた男だ。腰の心配をされるあたり、俺のどこがどうなってしまうのか想像がつく。もう操を立てる相手もいないが、未婚で経験者なんて外聞が悪いだろう。だが、どうせ大きすぎる元婚約者の存在が目立って次があるとも思えない。そもそも婚約を望める身分でもないし。
色んなことを考えて、恥ずかしさに耐えながら喉から声を絞り出した。とても小さくか弱い声で、我ながら内気な令嬢にでもなった気分だ。
「ちゃんと入る……その、王子のものより大きくなければ」
「え」
「だから……そういう準備もできていると言ったんだ……!」
顔から火が出そうだった。だが、このあと本当にこいつが俺の尻をまさぐったときそっちの開発の趣味があるとか勘違いされたらと思うと言わずにはいられない。これは断じて俺の趣味ではなく、婚約期間に済ませておかなければいけない必須科目だ。結局徒労に終わったけれど。
恥ずかしくて涙が出てきた。唇を噛み締めて顔を背けると、頭上から俺の名を呼ぶゾーイの声が聞こえた。顎を掴まれ、無理やり正面を向かされる。
「どういうこと?」
そこに微笑みはなかった。ただ無表情に俺を見据え、静かに問い質す氷のような声だけが部屋に響く。
「クソッあいつ嘘吐いたのか? ルカのことは弟としか見てないとか言って……ああ、畜生、ルカ、ねえルカ嘘だよね? 俺の気を引こうとしてるだけだろう?」
「あ……」
「嘘って言えよ!」
先ほどとは違う冷や汗が頬を伝う。唾を飛ばし叫ぶゾーイが、今までで一番怖く感じた。
何も言えず身を竦める俺の顎を取り、性急に口付ける。俺は口をこじ開け入ってくる舌を拒めなかった。
「ん、ふっ……んぅ……っ」
「はっ、はーっ……ルカ……ルカ……ッ」
くちゅくちゅと水音が鳴る。大きな舌が俺の上顎をなぞり、舌と舌がぴたりとくっつけられた。唾を流し込まれ、それが唇から溢れて喉へと伝う。飲み込めと咎めるように顎を掴んでいた手が喉に移動し、爪を立てられた。恐怖心から喉を鳴らして口内のそれを飲み込む。ゾーイがうっとりと目を細めた。
「王子の言葉を信じた俺が馬鹿だったよ。でも心配しないで、君は悪くない。俺とルカの初めてはこれからなんだから、ちゃんととびきり優しくするよ」
「ゾ、ゾーイ……」
「だから……ね? あんまり俺を怒らせないで」
受け入れる準備はあるが生身の人間は入れたことないとか、そもそも何でお前とやることが決定してるんだとか、言いたいことはあったが何も言えない。
こいつが何も説明しないから理解が遅れたが、状況から考えればすぐにわかることだ。勇者(ゾーイ)とはこの世界で王家に匹敵する権力者。彼が右と言えば全て右を向かなければならない。
俺に最初から抵抗する余地なんてなかった。
「──わかった。腹を括る。ちゃんと優しくしろよ」
しっかりと見据えてそう言うと、俺の手首を押さえつけていた手が離される。手首には痕ができていた。
起き上がり、ボタンが飛び散って全開になっていたシャツから腕を抜く。脱ぎ捨てると今度はゾーイのシャツのボタンに手を掛けた。
「案外積極的なんだね」
「黙って固まっているままでは駄目だと……率先して腰を振るくらいでいろと教えられた」
「……そう、楽しみだな」
俺の褥教育に就いていた男は王家から遣わされた者で、実際のところ俺の身体に触れることは一切なかった。だが話だけとは言えちゃんと責務を全うしており、お陰で俺のはったりは上等らしい。
「ここも開発してもらったの?」
「んっ」
ぴん、と胸の先端を弾かれる。男でもそこは性感帯になるからいじっておけと教わったが、そこまで男を捨てる気になれなくて触ったことはない。
だが、人に触られると何かしら反応してしまうのが身体というものだ。小さく喘いだ俺をどう思ったか知らないが、ゾーイが今度は舌でそこの頭を潰した。舌を平らにして、ぬるりと滑るものが乳頭を包む。
「んっんんっ……」
「綺麗なピンク色で何も知らなそうなのに……そんな顔をするんだね」
舌が離れる。ぴんとそそり立ったそこに歯を立てられた。少し触られて敏感になったのか、痛みが必要以上に伝わって身を捩る。はふはふと上がる息を押し殺してやり過ごそうとすると、思わぬところから刺激があった。
着衣の上から後孔を抉るように爪を立てられ、肩が跳ねる。
「下もピンク色なのかな?」
「そんなの、知らない……っ」
「うん、俺だけが知ってたらいいよ」
寝巻きの下がずらされる。いつの間に用意していたのか、それとも俺が気づかなかっただけか、枕の下から取り出されたローションが双丘の谷間に掛けられた。冷たさに思わず身体を震わせ、目の前にある男の胸板に縋り付く。
「ちゃ、ちゃんと脱がないと汚れるだろ」
「どうせもう着ないよ。俺、ずらして挿れるほうが唆るなあ」
「お前の趣味は聞いてない……」
「それより俺の脱がしてくれる?」
胸板から下に視線をずらすとぴんと張り詰めた股座が目に入った。こっちも寛げて頭だけ出してる状態で、なんか間抜けだ。
「腰、上げろ」
「ふふ、ルカって言い方が素っ気なくて命令が多いんだよね。俺、それ好きなんだ」
思わぬ癖を指摘され顔が熱くなる。王子の前では砕けた口調を使ったことがないし、意識したことがなかった。
ボトムスから長い脚を引き抜かながら、ゾーイは歌うように軽やかな口調で続ける。
「ルカの好きなところ沢山あるよ。ハニーブロンドの癖っ毛、琥珀色の瞳、小さくてぴょこぴょこ動き回ってるところとか、本当は友達いないの気にしてたところとか」
「ッ、お前それ……ッ」
「王子は本当に愚かだと思うよ。囲うのに必死で孤独にしてるのに気づかないなんて……可哀想なことをした。俺がもっと早く出逢っていたら、君の名誉を傷つけることもなかったのに」
聞きたいこと、言いたいことは沢山あるのに、状況を攪拌するようにゾーイの指が俺の後孔に埋まる。まだ縁を撫でて指先が中に入っただけだが、そこを自分以外が触るのは初めてで言いたいことが全部吹っ飛んだ。
「柔らかい……本当に許せないな……」
「ぁんっ……ん、んっ」
「楽しいことだけを考えよう。話は全部後回しだ」
胸板に顔を擦り付けどうにか違和感をやり過ごそうとする。余裕のない俺の顎を掬い、ゾーイは優しげな口づけをした。何が楽しいのか、くすくすと笑っている。
おそるおそるといった様子で一本を第二関節まで埋めたあと、中が広く柔らかいと判断したのか、すぐに二本目が増える。バラバラに動かされたり、縁を広げるように割り開かれたり。中を撫で回す指は少し気持ちいいところから外れていて痛いが、使ったことのある張り型より細いから耐えられた。
余裕が持てたのはこの瞬間までだ。
「──ッ!」
「ああ、これかな? ルカの気持ちいいところ」
三本目が増やされた瞬間、息が詰まり身体が弓のように仰け反った。わかりやすい俺の変化に気づかないはずがなく、三本のまとまった太さの指が執拗に奥のしこりを突く。
「あっ、ああっ、……ひっ」
指を挿れるのは慣らす行為だと習った。だが、これじゃ指自体が性器を抜き挿しされているみたいだ。奥を突かれる度に声が出る。仰け反り、上擦った声を出す喉にキスをされた。
楽しんでいるようで、どこを触れば俺が反応するのか確かめている瞳が俺を見ている。
「も、じゅ、ぶん……慣らしたろ……っ」
これ以上指で弄られたら出してしまいそうだった。相手が満足するより先に吐精しては駄目だと習ったから、挿入前になんて言語道断だ。
俺のそれをおねだりと判断したのか──実際そうだが──ゾーイが優しげな顔をして酷いことを言ってきた。
「自分で跨がって挿れられる?」
「えっ……」
「その反応だとこれは経験ないのかな? よかった!」
さあ、と促され身体を反転させられ、背後から抱き竦められる。もしかして座りバックで挿れろってことか。ちょっと初めてなのにハードル高くないか?
俺の心配をよそに、ゾーイは明るい声色で俺に前を見るように言った。
「姿見、考えてあそこに置いたんだ。よく見えるね」
「ばっ、お前何考えてるんだ……ッ!」
指し示した壁には姿見が置かれていて、今まさに裸の俺と抱き締めるゾーイの姿が映っていた。こんなの嫌だ。優しくするとか言ってたくせに、こんなの絶対普通じゃない!
「ふざけるな!」
せめて鏡だけは回避したい。思わず脱ぎ捨てていた寝巻きを投げたが、部屋の端まで届くはずもなく床に落ちる。にやにやと笑う背後の男と鏡に越しに目が合って憎たらしい。
「おいゾーイ……!」
「ごめんね、俺もう我慢できないよ。自分で挿れてもらうのはまた今度だね」
「え? うわっ、あっあああっ!?」
浮遊感。何が起きたのか理解するよりも姿見で自分の身に何が起きたのかわかった。俺の身体を物のように持ち上げて貫いたのだ。
「はあ……っ、柔らか……熱いし、唸ってる」
「あっああ!? ひ、あ゛ッ!?」
いきなり深いところまで入ってきた。太い性器を飲み込んだ肉穴がぐちゅ、ぐちゅと音を立てる。少し持ち上げて、余裕のない隙間から突き上げるように腰を振られた。ずん、と感じるほど強いものではなく、トントンと中を確かめるような腰使いで奥を突く。無機物以外に経験はないが、こんな浅いピストンでねちっこく奥を可愛がられるのは初めてだ。
「あ゛っ、ぁあ゛!? お゛ッ」
「ははっ、君でもそんな獣みたいな声を出すんだね」
「ゔ、ゔぅ……あ゛っ、ひッ」
何が楽しいのか、涎を垂れ流し舌を突き出す俺の唇に口付ける。優しい表情だというのに、腰使いは全く容赦がない。ごりごりと前立腺を押し潰して楽しんでいる。
「どま゛、で……ぇッ」
「んー? あれ、もしかしてルカ、後ろだけでイってる?」
「~~~ッ!、あ、あ゛……?」
ずちゅん!と一際大きく貫かれ、押し出されるように性器の先から白い体液が漏れた。勢いがなく、文字通り漏れるようにだらだらと竿を伝う。
俺を持ち上げていた手が下され、腰から膝に移動した。もう自立することもできず、全身の力が抜けて背後のゾーイに寄り掛かっている。かぱりと脚を割り開かれた。鏡の奥では涙と涎まみれの俺が脚を開き、股の間から男の性器を咥え込んだところを見せつけている。
「やっぱり出したの今のだけだよね……俺、ルカに色んなこと教えたかったのに」
ずる……と音を立てて性器が抜かれる。それすらも感じて身体が震えた。瞬間、ズンッ!と重い衝撃に身体が貫かれる。
「俺、おれ、やっぱり無理かもしれない。優しくできそうにないよ」
エメラルドの瞳が暗い色を帯びる。ず、ず、と断続的な深いピストンを繰り返し執拗に前立腺を押し潰される。彼の耳には、あ゛ーあ゛ー騒ぐ俺の声は届いていないようだった。もしくは、届いたところで無視していたのかもしれない。
ただわかるのは俺はもう限界で、ゾーイに止める気がさらさらないこと。彼が俺に優しくしないことが決定したのだということだけだった。
「ん……」
冴え渡るエメラルドの瞳が俺を見下ろしている。はっとして身を起こすとゾーイが俺の身体を支えた。
「いきなり起き上がっては危ないよ。ごめん、急激な気圧変化で気を失わせてしまったみたいだ……」
絶対違う。だが怖くて気を失ったんだと言うのも癪で、黙り込んだ。身体を支える手を払い退け、また横たわる。ゾーイから顔を身体ごと背けて横を向くと、知らない部屋に寝かされているのに気付いた。
「ここは?」
「俺たちの家だよ。用意させたんだ。君の生家からさほど遠くなくて、城下町も近い。森の中の一軒家だから普段は俺たち以外に人はいないけど」
城下町付近の森といえば王家所有の未開発地しかない。それが本当ならこいつどうやって手に入れたんだ。
「王家の森といえば、霊脈近くの場所だろう。あそこは王族すら滅多に入れないはずだ」
「だからだよ。惑星一つを落とす、しかも精度が求められるとなれば出来る限りのことはしたかったからね。霊脈が近くないと間違えて王都に落とすかもって」
「脅したのか」
「本当のことしか言ってないよ。魔王城一つを陥落させるよりも無差別攻撃でこの地を更地にする方がずっと楽だ」
「……お前、昔は小石くらいしか動かせなかっただろ。何でそんな嘘吐いた」
「だって、バレたらもう学園には通わせてもらえないだろう? 毎日ルカに会いに行ってたのに」
俺は暇人だったが、こいつはそうではなかったはずだ。王子が不在の場で見つけては罵倒したり引っ叩いたりしていたが、あれもしかして会いに来たつもりだったのか。
「ルカは可愛いね。俺ずっと思ってたんだ、精一杯顔近づけてきゃんきゃん鳴いてるところも、あんなにか弱い力で精一杯頬を叩くのも可愛いなって」
「なっ……馬鹿にしてるのか!?」
「してないよ。だって可愛いじゃないか。怒っても許さない、近づくなくらいしか言わないし、人を殴るのも慣れてないから平手でぺちんって叩き方しかできないし」
「~~ッ!」
「それでやったあとはすっごく後悔してるんだよね。わざわざ防音魔法発動させなくても全然声張れてないし響くほど叩く音も大きくないのに」
思わず手が出た。ここまで馬鹿にされて黙っていられるか。だが、振りかぶった手はあっさりと手首を掴まれる。開いた手のひらにゾーイの手のひらが合わさり、握り込まれた。手の甲を撫でる指先の動きが気持ち悪い。
「王子のブラフにも気付かず本当に廃嫡されたと思い込んでるし……ああ、可愛いな。我慢できないや」
こいつ今なんて言った?
何か大切なことを言った気がしたが、それを問い質すより先に身体が傾く。天井と、シーリングライトで逆光になっているゾーイで視界がいっぱいになった。
「もういいよね? 王子との約束通り俺は魔王を倒したし、俺たち結婚するんだから」
「えっなに、んむ……ッ」
ゾーイの黒壇の髪が頬に落ちる。俺と彼との距離がゼロだからだ。驚きすぎて抵抗もできなかった。出遅れた俺に勝ち目はなく、気づいたときには握られていた方とは反対の手首もシーツに押さえつけられていた。悲鳴が口内に消えていく。
ここが森の中というのが本当なら、声を上げたところで周囲には助けてくれる人がいない。俺は今もしかしてとても危機的状況なのかもしれない、と寝巻きのボタンをぶちぶち引きちぎられながら気づいた。
「あ~~~、ルカの生肌……夢みたいだ」
「ひっ、やっやだ! お前何やって……ッ!」
べろん、と平らに広げられた大きな舌が肌を這う。ぬめぬめと気持ち悪い。妙に温かい吐息が唾液で濡らされた肌に掛かった。
「甘いね」
「人の身体は甘くない! 錯覚だ! 今すぐやめろ!」
「そんなことないよ、だってさっきもルカの唇は甘かったよ」
顔が近づく。背けても無意味で、唇に吸いつかれた。意地でも口を開けてなるものかときつく結んでいたが、睨みつける目前の顔は楽しげに笑っている。くすくすと笑いながら「やっぱり甘い」なんて言う戯言は無視した。
距離が近い。顔面に向けて唾を吐き捨てると、重力に逆らわず自分に掛かるより先にゾーイの頬を濡らした。
「どけよ、気持ち悪い」
「~~~っ、君って、本当に最高!」
満面の笑みで頬を染め震える様は、まさに歓喜に打ち震えていた。太ももにごり……ッとした感触を感じて、嫌な予想を立てつつ目を滑らせる。盛り上がったゾーイの股座が俺の太ももに押し付けられていた。
「ひッ」
「こ、怖がらないで! ちゃんと優しくする……痛くしないって決めてるんだから……だから、ね? ルカも協力してくれるよね?」
両手を一つにまとめられ、片手で頭の上に押しつけられた。空いた手で器用にボトムスの前を寛げる。隠す気のない勃ち上がったものが頭を出した。
どんなに必死に抵抗しようと、そもそも俺とゾーイとの体格差はそれなりにある。俺は平均身長ではあるが、並び立つとゾーイから見下ろされるだけだ。その上、俺はついこの間まで卒業後の進路が『お嫁さん』などという一人だけふざけた進路を真面目に進んで来たから、騎士を志す同級生たちのように身体を鍛えるような授業に参加させてもらえなかった。
やはり王子の反対を押し切って文官の道も考えた方がよかったのではないかと思う。文官にも最低限の体力試験があるから、悲しいことに俺は同級生の中で一番のひ弱だ。人並みにやらせてもらえたことといえばせいぜい馬術で、理由は一人でも危ない目に遭ったとき逃げ切れるようにだそうだ。しかも最低限乗れるようになったあとは王子と二人乗りしか経験がない。
「やっぱり腰が細くて中に入るか心配だな……」
下半身を撫でながらゾーイが不穏なことを呟く。当然だ。そこは入れるところじゃないんだから。
俺も男の婚約者がいた男だ。腰の心配をされるあたり、俺のどこがどうなってしまうのか想像がつく。もう操を立てる相手もいないが、未婚で経験者なんて外聞が悪いだろう。だが、どうせ大きすぎる元婚約者の存在が目立って次があるとも思えない。そもそも婚約を望める身分でもないし。
色んなことを考えて、恥ずかしさに耐えながら喉から声を絞り出した。とても小さくか弱い声で、我ながら内気な令嬢にでもなった気分だ。
「ちゃんと入る……その、王子のものより大きくなければ」
「え」
「だから……そういう準備もできていると言ったんだ……!」
顔から火が出そうだった。だが、このあと本当にこいつが俺の尻をまさぐったときそっちの開発の趣味があるとか勘違いされたらと思うと言わずにはいられない。これは断じて俺の趣味ではなく、婚約期間に済ませておかなければいけない必須科目だ。結局徒労に終わったけれど。
恥ずかしくて涙が出てきた。唇を噛み締めて顔を背けると、頭上から俺の名を呼ぶゾーイの声が聞こえた。顎を掴まれ、無理やり正面を向かされる。
「どういうこと?」
そこに微笑みはなかった。ただ無表情に俺を見据え、静かに問い質す氷のような声だけが部屋に響く。
「クソッあいつ嘘吐いたのか? ルカのことは弟としか見てないとか言って……ああ、畜生、ルカ、ねえルカ嘘だよね? 俺の気を引こうとしてるだけだろう?」
「あ……」
「嘘って言えよ!」
先ほどとは違う冷や汗が頬を伝う。唾を飛ばし叫ぶゾーイが、今までで一番怖く感じた。
何も言えず身を竦める俺の顎を取り、性急に口付ける。俺は口をこじ開け入ってくる舌を拒めなかった。
「ん、ふっ……んぅ……っ」
「はっ、はーっ……ルカ……ルカ……ッ」
くちゅくちゅと水音が鳴る。大きな舌が俺の上顎をなぞり、舌と舌がぴたりとくっつけられた。唾を流し込まれ、それが唇から溢れて喉へと伝う。飲み込めと咎めるように顎を掴んでいた手が喉に移動し、爪を立てられた。恐怖心から喉を鳴らして口内のそれを飲み込む。ゾーイがうっとりと目を細めた。
「王子の言葉を信じた俺が馬鹿だったよ。でも心配しないで、君は悪くない。俺とルカの初めてはこれからなんだから、ちゃんととびきり優しくするよ」
「ゾ、ゾーイ……」
「だから……ね? あんまり俺を怒らせないで」
受け入れる準備はあるが生身の人間は入れたことないとか、そもそも何でお前とやることが決定してるんだとか、言いたいことはあったが何も言えない。
こいつが何も説明しないから理解が遅れたが、状況から考えればすぐにわかることだ。勇者(ゾーイ)とはこの世界で王家に匹敵する権力者。彼が右と言えば全て右を向かなければならない。
俺に最初から抵抗する余地なんてなかった。
「──わかった。腹を括る。ちゃんと優しくしろよ」
しっかりと見据えてそう言うと、俺の手首を押さえつけていた手が離される。手首には痕ができていた。
起き上がり、ボタンが飛び散って全開になっていたシャツから腕を抜く。脱ぎ捨てると今度はゾーイのシャツのボタンに手を掛けた。
「案外積極的なんだね」
「黙って固まっているままでは駄目だと……率先して腰を振るくらいでいろと教えられた」
「……そう、楽しみだな」
俺の褥教育に就いていた男は王家から遣わされた者で、実際のところ俺の身体に触れることは一切なかった。だが話だけとは言えちゃんと責務を全うしており、お陰で俺のはったりは上等らしい。
「ここも開発してもらったの?」
「んっ」
ぴん、と胸の先端を弾かれる。男でもそこは性感帯になるからいじっておけと教わったが、そこまで男を捨てる気になれなくて触ったことはない。
だが、人に触られると何かしら反応してしまうのが身体というものだ。小さく喘いだ俺をどう思ったか知らないが、ゾーイが今度は舌でそこの頭を潰した。舌を平らにして、ぬるりと滑るものが乳頭を包む。
「んっんんっ……」
「綺麗なピンク色で何も知らなそうなのに……そんな顔をするんだね」
舌が離れる。ぴんとそそり立ったそこに歯を立てられた。少し触られて敏感になったのか、痛みが必要以上に伝わって身を捩る。はふはふと上がる息を押し殺してやり過ごそうとすると、思わぬところから刺激があった。
着衣の上から後孔を抉るように爪を立てられ、肩が跳ねる。
「下もピンク色なのかな?」
「そんなの、知らない……っ」
「うん、俺だけが知ってたらいいよ」
寝巻きの下がずらされる。いつの間に用意していたのか、それとも俺が気づかなかっただけか、枕の下から取り出されたローションが双丘の谷間に掛けられた。冷たさに思わず身体を震わせ、目の前にある男の胸板に縋り付く。
「ちゃ、ちゃんと脱がないと汚れるだろ」
「どうせもう着ないよ。俺、ずらして挿れるほうが唆るなあ」
「お前の趣味は聞いてない……」
「それより俺の脱がしてくれる?」
胸板から下に視線をずらすとぴんと張り詰めた股座が目に入った。こっちも寛げて頭だけ出してる状態で、なんか間抜けだ。
「腰、上げろ」
「ふふ、ルカって言い方が素っ気なくて命令が多いんだよね。俺、それ好きなんだ」
思わぬ癖を指摘され顔が熱くなる。王子の前では砕けた口調を使ったことがないし、意識したことがなかった。
ボトムスから長い脚を引き抜かながら、ゾーイは歌うように軽やかな口調で続ける。
「ルカの好きなところ沢山あるよ。ハニーブロンドの癖っ毛、琥珀色の瞳、小さくてぴょこぴょこ動き回ってるところとか、本当は友達いないの気にしてたところとか」
「ッ、お前それ……ッ」
「王子は本当に愚かだと思うよ。囲うのに必死で孤独にしてるのに気づかないなんて……可哀想なことをした。俺がもっと早く出逢っていたら、君の名誉を傷つけることもなかったのに」
聞きたいこと、言いたいことは沢山あるのに、状況を攪拌するようにゾーイの指が俺の後孔に埋まる。まだ縁を撫でて指先が中に入っただけだが、そこを自分以外が触るのは初めてで言いたいことが全部吹っ飛んだ。
「柔らかい……本当に許せないな……」
「ぁんっ……ん、んっ」
「楽しいことだけを考えよう。話は全部後回しだ」
胸板に顔を擦り付けどうにか違和感をやり過ごそうとする。余裕のない俺の顎を掬い、ゾーイは優しげな口づけをした。何が楽しいのか、くすくすと笑っている。
おそるおそるといった様子で一本を第二関節まで埋めたあと、中が広く柔らかいと判断したのか、すぐに二本目が増える。バラバラに動かされたり、縁を広げるように割り開かれたり。中を撫で回す指は少し気持ちいいところから外れていて痛いが、使ったことのある張り型より細いから耐えられた。
余裕が持てたのはこの瞬間までだ。
「──ッ!」
「ああ、これかな? ルカの気持ちいいところ」
三本目が増やされた瞬間、息が詰まり身体が弓のように仰け反った。わかりやすい俺の変化に気づかないはずがなく、三本のまとまった太さの指が執拗に奥のしこりを突く。
「あっ、ああっ、……ひっ」
指を挿れるのは慣らす行為だと習った。だが、これじゃ指自体が性器を抜き挿しされているみたいだ。奥を突かれる度に声が出る。仰け反り、上擦った声を出す喉にキスをされた。
楽しんでいるようで、どこを触れば俺が反応するのか確かめている瞳が俺を見ている。
「も、じゅ、ぶん……慣らしたろ……っ」
これ以上指で弄られたら出してしまいそうだった。相手が満足するより先に吐精しては駄目だと習ったから、挿入前になんて言語道断だ。
俺のそれをおねだりと判断したのか──実際そうだが──ゾーイが優しげな顔をして酷いことを言ってきた。
「自分で跨がって挿れられる?」
「えっ……」
「その反応だとこれは経験ないのかな? よかった!」
さあ、と促され身体を反転させられ、背後から抱き竦められる。もしかして座りバックで挿れろってことか。ちょっと初めてなのにハードル高くないか?
俺の心配をよそに、ゾーイは明るい声色で俺に前を見るように言った。
「姿見、考えてあそこに置いたんだ。よく見えるね」
「ばっ、お前何考えてるんだ……ッ!」
指し示した壁には姿見が置かれていて、今まさに裸の俺と抱き締めるゾーイの姿が映っていた。こんなの嫌だ。優しくするとか言ってたくせに、こんなの絶対普通じゃない!
「ふざけるな!」
せめて鏡だけは回避したい。思わず脱ぎ捨てていた寝巻きを投げたが、部屋の端まで届くはずもなく床に落ちる。にやにやと笑う背後の男と鏡に越しに目が合って憎たらしい。
「おいゾーイ……!」
「ごめんね、俺もう我慢できないよ。自分で挿れてもらうのはまた今度だね」
「え? うわっ、あっあああっ!?」
浮遊感。何が起きたのか理解するよりも姿見で自分の身に何が起きたのかわかった。俺の身体を物のように持ち上げて貫いたのだ。
「はあ……っ、柔らか……熱いし、唸ってる」
「あっああ!? ひ、あ゛ッ!?」
いきなり深いところまで入ってきた。太い性器を飲み込んだ肉穴がぐちゅ、ぐちゅと音を立てる。少し持ち上げて、余裕のない隙間から突き上げるように腰を振られた。ずん、と感じるほど強いものではなく、トントンと中を確かめるような腰使いで奥を突く。無機物以外に経験はないが、こんな浅いピストンでねちっこく奥を可愛がられるのは初めてだ。
「あ゛っ、ぁあ゛!? お゛ッ」
「ははっ、君でもそんな獣みたいな声を出すんだね」
「ゔ、ゔぅ……あ゛っ、ひッ」
何が楽しいのか、涎を垂れ流し舌を突き出す俺の唇に口付ける。優しい表情だというのに、腰使いは全く容赦がない。ごりごりと前立腺を押し潰して楽しんでいる。
「どま゛、で……ぇッ」
「んー? あれ、もしかしてルカ、後ろだけでイってる?」
「~~~ッ!、あ、あ゛……?」
ずちゅん!と一際大きく貫かれ、押し出されるように性器の先から白い体液が漏れた。勢いがなく、文字通り漏れるようにだらだらと竿を伝う。
俺を持ち上げていた手が下され、腰から膝に移動した。もう自立することもできず、全身の力が抜けて背後のゾーイに寄り掛かっている。かぱりと脚を割り開かれた。鏡の奥では涙と涎まみれの俺が脚を開き、股の間から男の性器を咥え込んだところを見せつけている。
「やっぱり出したの今のだけだよね……俺、ルカに色んなこと教えたかったのに」
ずる……と音を立てて性器が抜かれる。それすらも感じて身体が震えた。瞬間、ズンッ!と重い衝撃に身体が貫かれる。
「俺、おれ、やっぱり無理かもしれない。優しくできそうにないよ」
エメラルドの瞳が暗い色を帯びる。ず、ず、と断続的な深いピストンを繰り返し執拗に前立腺を押し潰される。彼の耳には、あ゛ーあ゛ー騒ぐ俺の声は届いていないようだった。もしくは、届いたところで無視していたのかもしれない。
ただわかるのは俺はもう限界で、ゾーイに止める気がさらさらないこと。彼が俺に優しくしないことが決定したのだということだけだった。
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