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第30話 後片付けと稽古参加
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人魚が消滅した直後、桃玉は膝から崩れ落ちそうになるも龍環に支えられた。
「あ、ありがとうございます……」
(体力の消耗がきつい……それにおなかも減った……)
「よくやった桃玉。俺が照天宮まで送っていくよ」
「……すみません、お願いします」
剣を鞘にしまうと龍環は桃玉をおぶって岸まで歩いた。
「皇帝陛下! 李昭容様!」
「あの池の中に昔の妃の遺体がある。引き上げて丁重に弔うように」
「ははっ」
「……今回の事件は、巨大な魚が巻き起こした事件として処理する。この事はくれぐれも内密に頼んだぞ」
龍環の低い声がしんと周囲に響いた。
◇ ◇ ◇
照天宮の自室に戻った桃玉は、ぬるま湯をしみ込ませた手拭いで全身を綺麗に拭き、いつもの服へと着替えると体力を回復させるべく女官達により用意されたもりもりと昼食を食べはじめる。
「わあ……美味しそう!」
「桃玉様、どうぞお召し上がりくださいませ」
今日の昼食はソース付きの鶏肉の唐揚げを筆頭に、葉野菜と卵の炒め物に根野菜と刻んだ鶏肉を煮物などがずらりと並んでいた。そしてご飯は五目の炊き込みご飯。鶏肉日とでも言えるくらいの鶏肉がふんだんに使われた昼食である。
(唐揚げ美味しい……! 衣がさくっとしていて食べやすい! それにご飯も進む!)
「おかわりありますからたくさん食べてくださいね」
「はい! ありがとうございます!」
こうして桃玉はご飯をおかわりし、お腹いっぱい食事を味わったのだった。
◇ ◇ ◇
その後。今回の事件は龍環の言う通り巨大な魚が犯人という事になり、また、人魚が憑依していた妃の遺体の身元は詳しく調査され、結果は先々代の皇帝の妃・郭《グォ》才人の者だとされた。
調査後郭才人の遺体は遺族に引き渡されている。しかし大分年月が過ぎている事から、遺体を引き取った遺族はあまり事情をわかっていないようだった。
そして人魚のあやかしを浄化させた桃玉は、体力増強の為にある行動に出る事に決める。それは佳淑妃の元で武術の稽古に参加する事だった。早速彼女のいる部屋へと向かった桃玉は、頭を下げて稽古に参加したい旨を申し出る。
「桃玉。貴女も武術の稽古に参加したいのか?」
「はい。体力をつける為にも……お願いします」
「貴女は確か、農民の出身だとは聞いている。後宮にいる他の妃達よりかは体力にはすぐれていると思うが?」
(う――ん……あやかし浄化の為とは言えないしなあ……)
「最近身体がなまってきていると感じまして」
「なるほど。向上心が高いのは良い事だ。では、参加を認めよう。ただし……」
「ただし?」
佳淑妃は口角を釣り上げてにやりと笑った。
「厳しい稽古に耐えられるならな」
「あ、ありがとうございます……」
(体力の消耗がきつい……それにおなかも減った……)
「よくやった桃玉。俺が照天宮まで送っていくよ」
「……すみません、お願いします」
剣を鞘にしまうと龍環は桃玉をおぶって岸まで歩いた。
「皇帝陛下! 李昭容様!」
「あの池の中に昔の妃の遺体がある。引き上げて丁重に弔うように」
「ははっ」
「……今回の事件は、巨大な魚が巻き起こした事件として処理する。この事はくれぐれも内密に頼んだぞ」
龍環の低い声がしんと周囲に響いた。
◇ ◇ ◇
照天宮の自室に戻った桃玉は、ぬるま湯をしみ込ませた手拭いで全身を綺麗に拭き、いつもの服へと着替えると体力を回復させるべく女官達により用意されたもりもりと昼食を食べはじめる。
「わあ……美味しそう!」
「桃玉様、どうぞお召し上がりくださいませ」
今日の昼食はソース付きの鶏肉の唐揚げを筆頭に、葉野菜と卵の炒め物に根野菜と刻んだ鶏肉を煮物などがずらりと並んでいた。そしてご飯は五目の炊き込みご飯。鶏肉日とでも言えるくらいの鶏肉がふんだんに使われた昼食である。
(唐揚げ美味しい……! 衣がさくっとしていて食べやすい! それにご飯も進む!)
「おかわりありますからたくさん食べてくださいね」
「はい! ありがとうございます!」
こうして桃玉はご飯をおかわりし、お腹いっぱい食事を味わったのだった。
◇ ◇ ◇
その後。今回の事件は龍環の言う通り巨大な魚が犯人という事になり、また、人魚が憑依していた妃の遺体の身元は詳しく調査され、結果は先々代の皇帝の妃・郭《グォ》才人の者だとされた。
調査後郭才人の遺体は遺族に引き渡されている。しかし大分年月が過ぎている事から、遺体を引き取った遺族はあまり事情をわかっていないようだった。
そして人魚のあやかしを浄化させた桃玉は、体力増強の為にある行動に出る事に決める。それは佳淑妃の元で武術の稽古に参加する事だった。早速彼女のいる部屋へと向かった桃玉は、頭を下げて稽古に参加したい旨を申し出る。
「桃玉。貴女も武術の稽古に参加したいのか?」
「はい。体力をつける為にも……お願いします」
「貴女は確か、農民の出身だとは聞いている。後宮にいる他の妃達よりかは体力にはすぐれていると思うが?」
(う――ん……あやかし浄化の為とは言えないしなあ……)
「最近身体がなまってきていると感じまして」
「なるほど。向上心が高いのは良い事だ。では、参加を認めよう。ただし……」
「ただし?」
佳淑妃は口角を釣り上げてにやりと笑った。
「厳しい稽古に耐えられるならな」
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