37 / 53
第36話 愛人だったとある令嬢の話
しおりを挟む
その夜。私達は牛肉を煮込んだものとパンを食べていた。するとシュタイナーが何かを思い出したかのようにちょっと話があるんですけどいいすか? と口を開いた。
「はい、なんですかシュタイナー?」
「ソアリス様の葬式で俺はある令嬢からいくつかの話を聞きましてね。まあ夏の夜の話だと思って聞いてやってください。ちょっと怖いかもですけど」
「そうですか。では俺は大丈夫なのでどうぞ。シュネルとバティスは怖い話でも大丈夫ですか?」
「はい。私は大丈夫ですよ」
「僕も大丈夫です。ギルテット王子」
私は別に怖い話は何とも思わない。おまじないとか占いとかは信じるけどそれは令嬢ならよくあるくらいだしオカルト至上主義って事もない。
ある令嬢……どうせソアリス様の愛人だろうけど、まあ聞いても良いか。
「じゃあ話していきますね……怖いと思ったら自室へと避難してくださいよ」
ーーーーー
私は○○侯爵家の令嬢ですわ。あ、誰かにこの事を話す時は私の名前と家名は伏せてくださいませね? うちの家は由緒ある家庭ですから、何か……そうですわね、傷が少しだけでもあっては大変ですから。
私がソアリスと初めて出会ったのは貴族学校での事でしたわ。私は侯爵家の人間でしたから貴族学校へは馬車で行き来していましたの。貴族学校は基本全寮制だったけど侯爵以上の爵位を持つ家庭は家から馬車で通う事が許されていましたのよ。
そんな中、ソアリスは地味な存在でしたわね。成績は良かったですけれど基本は無口であまりおしゃべりはしない子でしたわ。いつも教室で本を読んだり絵画を見ていたりしていました。
その代わりシュネルさんは有名でした。ええ、もちろん悪い意味で、ですけれどね。
「あなた子爵家の癖になんで馬車で登校するのよ?」
と、年上の令嬢方がシュネルさんに目をつけていました。
「すみません。父親が寮に入るのを許さなかったもので」
「……そんな事ってある?」
という会話が起こったそうですわ。まあ、あの子も年上の令嬢方に目を付けられるだなんてと思いました。でも彼女訳ありって感じの子でしたから。今思うと父親はあのグレゴリアスの悪魔ですものね。妹君もわがままで同じくソアリスの愛人だったと聞きますからだいぶ苦労をされてきたんだと思われますわ。
「この子、服もボロボロじゃない?」
「関わらないでおきましょう。何があるかわからないわ」
「そうね」
シュネルさんは私達の間でも関わらないように。という空気でしたわ。ソアリスも勿論シュネルさんへは積極的に関わろうとはしていませんでしたわね。あの時はまだ意識すらしていなかったんじゃないかしら?
ある日の事でございました。16歳の時だったかしら。令息達と令嬢達で教室を分けて子作り……性教育の授業が行われました。令息達へ行われた授業の内容はご存じありませんけど、私達令嬢達への行われた授業はもっぱら閨でのやり取りでしたわ。
「いいですか? あまり声を出してはなりませんよ。恥ずかしい、痛いからって抵抗するだなんてもってのほか! 大事なのは殿方のなさるがままです!」
そのような感じで授業が終わりましたわね。休み時間はその話でもちきりでしたわ。令息達がちらちら私達を見ているのは覚えていますとも。
性教育の後、男女で踊りの練習が始まりましたわね。社交界へ羽ばたくには踊りが出来なければ意味がありませんから私はこの練習には熱心に向き合っていましたわ。性教育のすぐですから、皆沸き立っていました。その時のソアリスはいつも通りと言いますか、無口な印象でしたわね。
踊りの練習では令息がカップルを組みたい令嬢を誘わなければならない決まりがありますの。お誘いが無ければ見学する事になって笑われる。ソアリスはと言うといつも見学でしたしそもそも踊りの練習には来なかった。シュネルさんですらお誘いを受けていましたからね。正直彼の行動は浮いていましたわよ。シュタイナーさんもこの行動が異常な事は十分おわかりだと思いますわ。
それで……ある日私は気になって練習に来ないソアリスの後をつけた事がありまして。練習にいない間はどこにいるのかしらと思いましたの。
彼はどこにいたと思う? 正解は貴族学校の中にある美術館。そこにある女神の像をじっと見つめていましたわ。女神の像は傷1つ無い精巧緻密で美しいもの。そんな像を彼はただただ見つめていたわ。ズボンの股間周りに立派なテントを作ったまま、ね。あら、そういう話がお嫌いでしたらごめん遊ばせ。
「ソアリス、何をされているのかしら?」
「あなたは……」
「踊りの練習は?」
「あんなのには興味が無いよ。僕はこの美しい像を見ているだけで良いから」
「そう……」
だから貴族学校では彼は女子には興味無いと言った具合だったから、彼がシュネルさんと結婚した時は変わり者同士お似合いだと最初は思いましたわ。でも……嫉妬が芽生え始めました。私より早く婚約して結婚するだなんてって。私には婚約話が来ないんですもの。姉妹が多すぎるから、でしょうね。ああ、これ以上話せば誰かわかってしまうわね。今の話は内緒にしてくださいまし。
そして2人が結婚して1年が経過した時。私はソアリスと王都にある美術館で再会しましたわ。その時彼はなんて言ったと思います?
「僕の愛人になってほしい」
そうですわ。ストレートにそう言うものですから驚きましたわ。でも私には断る理由は無かった。シュネルさんへの嫉妬も後押しして彼と関係を持つ事に決めました。
最初に彼と寝たのは私の家が所有する小さな別荘。ここで家族にバレないようにひっそりと3日3晩抱き合いましたわ。
これが私のはじめてだった訳でしたけど、痛くはありませんでしたね。少し、くらいですか。
しかしながらこの事が家族にバレてしまったらおしまいですから、抱く頻度は減っていきましたわね。それに彼には愛人が何人もいるという事も知りましたし、私を抱く間もたまにシュネルさんの事を呟いていましたから、私を愛していないのは明白でしたわね。
「ソアリス」
「?」
「どうして私を愛人にしようとしましたの?」
我慢出来なかったので、私は彼へ思い切って質問してみました。すると彼は驚きの言葉を口にしました。
「シュネルにはずっと処女でいてもらいたいんだ。それに君なら処女じゃなくても構わないし」
「なぜですか?」
「愛しているものの身体に傷をつけるなんて僕には無理だからね。シュネルは美しいから」
……私はシュネルさんに負けていたのです。
シュタイナーさん、私はこれから修道院でシスターになろうと思っています。昨日縁談が来たばかりなのですが私は断るつもりです。こんな汚らわしい私と結婚するなんて不幸だと思いますから。
シュネルさんには申し訳無い事をしましたし、その禊でもあるのです。
シュタイナーさんに打ち明けられて良かったですわ。少し胸のうちが楽になりました。それでは、失礼いたします。
ーーーーー
「……話は以上すね」
シュタイナーの話が終わった。侯爵令嬢で姉妹が多いのは1つ心当たりがあるけど、これ以上彼女について突っつくのは違うと思うのでやめておこう。それに彼女は反省の意志を示している。それならもういいか。
「ソアリスの罪深さがわかりましたね。本当に……」
ギルテット様のなんとも言えない言葉が静かに部屋中にこだました。
「はい、なんですかシュタイナー?」
「ソアリス様の葬式で俺はある令嬢からいくつかの話を聞きましてね。まあ夏の夜の話だと思って聞いてやってください。ちょっと怖いかもですけど」
「そうですか。では俺は大丈夫なのでどうぞ。シュネルとバティスは怖い話でも大丈夫ですか?」
「はい。私は大丈夫ですよ」
「僕も大丈夫です。ギルテット王子」
私は別に怖い話は何とも思わない。おまじないとか占いとかは信じるけどそれは令嬢ならよくあるくらいだしオカルト至上主義って事もない。
ある令嬢……どうせソアリス様の愛人だろうけど、まあ聞いても良いか。
「じゃあ話していきますね……怖いと思ったら自室へと避難してくださいよ」
ーーーーー
私は○○侯爵家の令嬢ですわ。あ、誰かにこの事を話す時は私の名前と家名は伏せてくださいませね? うちの家は由緒ある家庭ですから、何か……そうですわね、傷が少しだけでもあっては大変ですから。
私がソアリスと初めて出会ったのは貴族学校での事でしたわ。私は侯爵家の人間でしたから貴族学校へは馬車で行き来していましたの。貴族学校は基本全寮制だったけど侯爵以上の爵位を持つ家庭は家から馬車で通う事が許されていましたのよ。
そんな中、ソアリスは地味な存在でしたわね。成績は良かったですけれど基本は無口であまりおしゃべりはしない子でしたわ。いつも教室で本を読んだり絵画を見ていたりしていました。
その代わりシュネルさんは有名でした。ええ、もちろん悪い意味で、ですけれどね。
「あなた子爵家の癖になんで馬車で登校するのよ?」
と、年上の令嬢方がシュネルさんに目をつけていました。
「すみません。父親が寮に入るのを許さなかったもので」
「……そんな事ってある?」
という会話が起こったそうですわ。まあ、あの子も年上の令嬢方に目を付けられるだなんてと思いました。でも彼女訳ありって感じの子でしたから。今思うと父親はあのグレゴリアスの悪魔ですものね。妹君もわがままで同じくソアリスの愛人だったと聞きますからだいぶ苦労をされてきたんだと思われますわ。
「この子、服もボロボロじゃない?」
「関わらないでおきましょう。何があるかわからないわ」
「そうね」
シュネルさんは私達の間でも関わらないように。という空気でしたわ。ソアリスも勿論シュネルさんへは積極的に関わろうとはしていませんでしたわね。あの時はまだ意識すらしていなかったんじゃないかしら?
ある日の事でございました。16歳の時だったかしら。令息達と令嬢達で教室を分けて子作り……性教育の授業が行われました。令息達へ行われた授業の内容はご存じありませんけど、私達令嬢達への行われた授業はもっぱら閨でのやり取りでしたわ。
「いいですか? あまり声を出してはなりませんよ。恥ずかしい、痛いからって抵抗するだなんてもってのほか! 大事なのは殿方のなさるがままです!」
そのような感じで授業が終わりましたわね。休み時間はその話でもちきりでしたわ。令息達がちらちら私達を見ているのは覚えていますとも。
性教育の後、男女で踊りの練習が始まりましたわね。社交界へ羽ばたくには踊りが出来なければ意味がありませんから私はこの練習には熱心に向き合っていましたわ。性教育のすぐですから、皆沸き立っていました。その時のソアリスはいつも通りと言いますか、無口な印象でしたわね。
踊りの練習では令息がカップルを組みたい令嬢を誘わなければならない決まりがありますの。お誘いが無ければ見学する事になって笑われる。ソアリスはと言うといつも見学でしたしそもそも踊りの練習には来なかった。シュネルさんですらお誘いを受けていましたからね。正直彼の行動は浮いていましたわよ。シュタイナーさんもこの行動が異常な事は十分おわかりだと思いますわ。
それで……ある日私は気になって練習に来ないソアリスの後をつけた事がありまして。練習にいない間はどこにいるのかしらと思いましたの。
彼はどこにいたと思う? 正解は貴族学校の中にある美術館。そこにある女神の像をじっと見つめていましたわ。女神の像は傷1つ無い精巧緻密で美しいもの。そんな像を彼はただただ見つめていたわ。ズボンの股間周りに立派なテントを作ったまま、ね。あら、そういう話がお嫌いでしたらごめん遊ばせ。
「ソアリス、何をされているのかしら?」
「あなたは……」
「踊りの練習は?」
「あんなのには興味が無いよ。僕はこの美しい像を見ているだけで良いから」
「そう……」
だから貴族学校では彼は女子には興味無いと言った具合だったから、彼がシュネルさんと結婚した時は変わり者同士お似合いだと最初は思いましたわ。でも……嫉妬が芽生え始めました。私より早く婚約して結婚するだなんてって。私には婚約話が来ないんですもの。姉妹が多すぎるから、でしょうね。ああ、これ以上話せば誰かわかってしまうわね。今の話は内緒にしてくださいまし。
そして2人が結婚して1年が経過した時。私はソアリスと王都にある美術館で再会しましたわ。その時彼はなんて言ったと思います?
「僕の愛人になってほしい」
そうですわ。ストレートにそう言うものですから驚きましたわ。でも私には断る理由は無かった。シュネルさんへの嫉妬も後押しして彼と関係を持つ事に決めました。
最初に彼と寝たのは私の家が所有する小さな別荘。ここで家族にバレないようにひっそりと3日3晩抱き合いましたわ。
これが私のはじめてだった訳でしたけど、痛くはありませんでしたね。少し、くらいですか。
しかしながらこの事が家族にバレてしまったらおしまいですから、抱く頻度は減っていきましたわね。それに彼には愛人が何人もいるという事も知りましたし、私を抱く間もたまにシュネルさんの事を呟いていましたから、私を愛していないのは明白でしたわね。
「ソアリス」
「?」
「どうして私を愛人にしようとしましたの?」
我慢出来なかったので、私は彼へ思い切って質問してみました。すると彼は驚きの言葉を口にしました。
「シュネルにはずっと処女でいてもらいたいんだ。それに君なら処女じゃなくても構わないし」
「なぜですか?」
「愛しているものの身体に傷をつけるなんて僕には無理だからね。シュネルは美しいから」
……私はシュネルさんに負けていたのです。
シュタイナーさん、私はこれから修道院でシスターになろうと思っています。昨日縁談が来たばかりなのですが私は断るつもりです。こんな汚らわしい私と結婚するなんて不幸だと思いますから。
シュネルさんには申し訳無い事をしましたし、その禊でもあるのです。
シュタイナーさんに打ち明けられて良かったですわ。少し胸のうちが楽になりました。それでは、失礼いたします。
ーーーーー
「……話は以上すね」
シュタイナーの話が終わった。侯爵令嬢で姉妹が多いのは1つ心当たりがあるけど、これ以上彼女について突っつくのは違うと思うのでやめておこう。それに彼女は反省の意志を示している。それならもういいか。
「ソアリスの罪深さがわかりましたね。本当に……」
ギルテット様のなんとも言えない言葉が静かに部屋中にこだました。
789
あなたにおすすめの小説
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
愛してしまって、ごめんなさい
oro
恋愛
「貴様とは白い結婚を貫く。必要が無い限り、私の前に姿を現すな。」
初夜に言われたその言葉を、私は忠実に守っていました。
けれど私は赦されない人間です。
最期に貴方の視界に写ってしまうなんて。
※全9話。
毎朝7時に更新致します。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】旦那様は、妻の私よりも平民の愛人を大事にしたいようです
よどら文鳥
恋愛
貴族のことを全く理解していない旦那様は、愛人を紹介してきました。
どうやら愛人を第二夫人に招き入れたいそうです。
ですが、この国では一夫多妻制があるとはいえ、それは十分に養っていける環境下にある上、貴族同士でしか認められません。
旦那様は貴族とはいえ現状無職ですし、愛人は平民のようです。
現状を整理すると、旦那様と愛人は不倫行為をしているというわけです。
貴族の人間が不倫行為などすれば、この国での処罰は極刑の可能性もあります。
それすら理解せずに堂々と……。
仕方がありません。
旦那様の気持ちはすでに愛人の方に夢中ですし、その願い叶えられるように私も協力致しましょう。
ただし、平和的に叶えられるかは別です。
政略結婚なので、周りのことも考えると離婚は簡単にできません。ならばこれくらいの抵抗は……させていただきますよ?
ですが、周囲からの協力がありまして、離婚に持っていくこともできそうですね。
折角ですので離婚する前に、愛人と旦那様が私たちの作戦に追い詰められているところもじっくりとこの目で見ておこうかと思います。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる