2 / 130
第2話 焼きおにぎりと、カキの煮つけ
しおりを挟む
お昼ごはんが決まった。焼きおにぎりと、カキの煮つけの二品。
だが、お昼まではかなり時間がある。
「別荘に戻って、ゆっくり過ごそうかな」
私は別荘の自室に戻り、本を読みながら時間を潰す。最近読むだけでは飽き足らなくなってきたので、自分でも小説を書くようになった。
そんな中で文字と向き合っていると、家の玄関の方から声が聞えてくる。郵便だ。
「はーーい」
母親が家から出て対応してくれているようだ。私は部屋の中で大海原を見つめながら、郵便局員が過ぎ去るのを待って階段を降りた。
「誰から?」
「お父さんから」
いつも父から来る、安否確認の手紙だった。また返信を書いて送らないといけない。
「あっちはかなり配給がきつくなってきたみたいね……」
「そうなんだ……。お米とかも配給なんだっけ」
「そうよ、こっちはお父さんが色々頑張ってるからどうにかなってるけど」
私達は一般庶民では無い。だから財閥のトップである父親が、お米などと言った食料を定期的に仕送りとして送ってきてくれている。それには感謝するしかない。
「後で、返信書かないとね」
「そうだね」
お昼ごはんを用意する時間がやってきた。戻ってきた沼霧さんと母親と一緒に、3人で台所に立つ。これはいつも通りの慣れた光景だ。
「カキは貧血に良いですからね、積極的に取った方が良いでしょう」
特に母親は貧血に長年悩まされて来たので、こう言った貧血に良い食材は沼霧さんの言う通り、積極的に取っていきたい所だ。
カキを殻から向いて、塩を使って綺麗に揉み洗いして汚れを取る。水ですすいでから、鍋に入れて醤油と砂糖とみりん、そして細かく刻んだ生姜を加えてコトコトと煮ていく。
生姜を食べると体がぽかぽかと温まるので、寒いときはよく食べる食材だ。
お櫃に入ったごはんは、おにぎりにしてから上から味噌を塗って焼いていく。
「ヨシさんのおにぎりいつも形が綺麗ですね」
「沼霧さんそう?」
「そうですよ、いつも綺麗な三角だなって」
「あ、カキの煮つけはそろそろ良さそうね」
「じゃあ、火を消しましょうか」
「沼霧さんお願い」
こうしてお昼ごはんが完成した。丸い食卓にお昼ごはんの乗ったお皿やおはしを置いて、いただきます。と挨拶をする。
だが、お昼まではかなり時間がある。
「別荘に戻って、ゆっくり過ごそうかな」
私は別荘の自室に戻り、本を読みながら時間を潰す。最近読むだけでは飽き足らなくなってきたので、自分でも小説を書くようになった。
そんな中で文字と向き合っていると、家の玄関の方から声が聞えてくる。郵便だ。
「はーーい」
母親が家から出て対応してくれているようだ。私は部屋の中で大海原を見つめながら、郵便局員が過ぎ去るのを待って階段を降りた。
「誰から?」
「お父さんから」
いつも父から来る、安否確認の手紙だった。また返信を書いて送らないといけない。
「あっちはかなり配給がきつくなってきたみたいね……」
「そうなんだ……。お米とかも配給なんだっけ」
「そうよ、こっちはお父さんが色々頑張ってるからどうにかなってるけど」
私達は一般庶民では無い。だから財閥のトップである父親が、お米などと言った食料を定期的に仕送りとして送ってきてくれている。それには感謝するしかない。
「後で、返信書かないとね」
「そうだね」
お昼ごはんを用意する時間がやってきた。戻ってきた沼霧さんと母親と一緒に、3人で台所に立つ。これはいつも通りの慣れた光景だ。
「カキは貧血に良いですからね、積極的に取った方が良いでしょう」
特に母親は貧血に長年悩まされて来たので、こう言った貧血に良い食材は沼霧さんの言う通り、積極的に取っていきたい所だ。
カキを殻から向いて、塩を使って綺麗に揉み洗いして汚れを取る。水ですすいでから、鍋に入れて醤油と砂糖とみりん、そして細かく刻んだ生姜を加えてコトコトと煮ていく。
生姜を食べると体がぽかぽかと温まるので、寒いときはよく食べる食材だ。
お櫃に入ったごはんは、おにぎりにしてから上から味噌を塗って焼いていく。
「ヨシさんのおにぎりいつも形が綺麗ですね」
「沼霧さんそう?」
「そうですよ、いつも綺麗な三角だなって」
「あ、カキの煮つけはそろそろ良さそうね」
「じゃあ、火を消しましょうか」
「沼霧さんお願い」
こうしてお昼ごはんが完成した。丸い食卓にお昼ごはんの乗ったお皿やおはしを置いて、いただきます。と挨拶をする。
0
あなたにおすすめの小説
いたずら妖狐の目付け役 ~京都もふもふあやかし譚
ススキ荻経
キャラ文芸
【京都×動物妖怪のお仕事小説!】
「目付け役」――。それは、平時から妖怪が悪さをしないように見張る役目を任された者たちのことである。
しかし、妖狐を専門とする目付け役「狐番」の京都担当は、なんとサボりの常習犯だった!?
京の平和を全力で守ろうとする新米陰陽師の賀茂紬は、ひねくれものの狐番の手を(半ば強引に)借り、今日も動物妖怪たちが引き起こすトラブルを解決するために奔走する!
これは京都に潜むもふもふなあやかしたちの物語。
第8回キャラ文芸大賞で奨励賞をいただきました!
エブリスタと小説家になろうにも掲載しています。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
白苑後宮の薬膳女官
絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。
ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。
薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。
静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。
【完結】没落令嬢、異世界で紅茶店を開くことにいたしました〜香りと静寂と癒しの一杯をあなたに〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
夜会で父が失脚し、家は没落。屋敷の裏階段で滑り落ち、気づけば異世界――。
王国貴族だったアナスタシアが転移先で授かったのは、“極上調合”という紅茶とハーブのスキルだった。
戦う気はございませんの。復讐もざまぁも、疲れますわ。
彼女が選んだのは、湖畔の古びた小屋で静かにお茶を淹れること。
奇跡の一杯は病を癒やし、呪いを祓い、魔力を整える力を持つが、
彼女は誰にも媚びず、ただ静けさの中で湯気を楽しむのみ。
「お代は結構ですわ。……代わりに花と静寂を置いていってくださる?」
騎士も王女も英雄も訪れるが、彼女は気まぐれに一杯を淹れるだけ。
これは、香草と紅茶に囲まれた元令嬢の、優雅で自由な異世界スローライフ。
【完結】元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
菱沼あゆ
キャラ文芸
「同窓会っていうか、クラス会なのに、知らない人が隣にいる……」
クラス会に参加しためぐるは、隣に座ったイケメンにまったく覚えがなく、動揺していた。
だが、みんなは彼と楽しそうに話している。
いや、この人、誰なんですか――っ!?
スランプ中の天才棋士VS元天才パティシエール。
「へえー、同窓会で再会したのがはじまりなの?」
「いや、そこで、初めて出会ったんですよ」
「同窓会なのに……?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる