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第58話 出立
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まだ外は暗いが朝が来た。沼霧さんはいつもよりも早くに私を起こしにくる。
「千恵子さん。おはようございます」
「おはよう……」
「お加減はどうですか?」
昨日とあまり変わらないが、少しましになった気もする。
その事を沼霧さんに報告した。
「無理はしないでくださいね」
「うん」
1階に降り、朝食を食べる。支度を済ませて忘れ物が無いかを確認してから、家を出る事になる。
「待って」
彼等に挨拶をしなければ。
「ごめん。しばらく留守にするから」
私は家にいるあやかし達に、そう告げてから家を出た。
更に船着き場に行く前、光さんへもちゃんと話をしておく事にした。
「光さん」
「千恵子。早いな」
「うん。しばらく本土で過ごす事になったんだ。喘息が悪くなっちゃって。ごめん」
「謝るな。ちゃんと治してまだ戻って来い」
「ありがとう」
去り際。光さんはもう一度声を出した。
「千恵子、しっかり治すんだぞ! 早く元気になるよう祈ってるからな!」
「っ。ありがとう!」
光さんの言葉を胸に秘めて、私達は月館島を離れて本土の屋敷に到着したのだった。
ちなみに。今回沼霧さん以外に一反木綿も同行している。
船で本土に着いてからは、一反木綿に乗ってお屋敷まで移動したのだ。
「おかえりなさいませ」
お屋敷に到着すると、すぐに女中が出迎えてくれた。
「お父さん、いる?」
「はい。お呼びします」
なんと、たまたま父親は屋敷にいたようだ。父親は慌てながら玄関にいる私達の元にやって来た。
「どうした、急に」
「千恵子が体調崩しちゃって。本土の病院で診せてもらった方が良いって」
「分かった。すぐに連絡しよう」
父親の機転により、今から病院へと行けるようになった。
私達は自室へ荷物を置いてから、そのままあの病院へと向かう。幸いここからはすぐに近い。
「はあ……」
私の息は荒い。早く落ち着いて欲しい。
「千恵子さん。おはようございます」
「おはよう……」
「お加減はどうですか?」
昨日とあまり変わらないが、少しましになった気もする。
その事を沼霧さんに報告した。
「無理はしないでくださいね」
「うん」
1階に降り、朝食を食べる。支度を済ませて忘れ物が無いかを確認してから、家を出る事になる。
「待って」
彼等に挨拶をしなければ。
「ごめん。しばらく留守にするから」
私は家にいるあやかし達に、そう告げてから家を出た。
更に船着き場に行く前、光さんへもちゃんと話をしておく事にした。
「光さん」
「千恵子。早いな」
「うん。しばらく本土で過ごす事になったんだ。喘息が悪くなっちゃって。ごめん」
「謝るな。ちゃんと治してまだ戻って来い」
「ありがとう」
去り際。光さんはもう一度声を出した。
「千恵子、しっかり治すんだぞ! 早く元気になるよう祈ってるからな!」
「っ。ありがとう!」
光さんの言葉を胸に秘めて、私達は月館島を離れて本土の屋敷に到着したのだった。
ちなみに。今回沼霧さん以外に一反木綿も同行している。
船で本土に着いてからは、一反木綿に乗ってお屋敷まで移動したのだ。
「おかえりなさいませ」
お屋敷に到着すると、すぐに女中が出迎えてくれた。
「お父さん、いる?」
「はい。お呼びします」
なんと、たまたま父親は屋敷にいたようだ。父親は慌てながら玄関にいる私達の元にやって来た。
「どうした、急に」
「千恵子が体調崩しちゃって。本土の病院で診せてもらった方が良いって」
「分かった。すぐに連絡しよう」
父親の機転により、今から病院へと行けるようになった。
私達は自室へ荷物を置いてから、そのままあの病院へと向かう。幸いここからはすぐに近い。
「はあ……」
私の息は荒い。早く落ち着いて欲しい。
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