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第94話 ぬらりひょんとほうとう①
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「千恵子じゃねえか」
「光さん、お疲れ」
桟橋の向こう側には、光さんと彼の甥っ子がいる。
「最近そっちはどう?」
「変わらずだな。篝先生の御札が効果ある感じだ」
「何かあった?」
「軍艦を見る機会が増えたな。潜水艦っての? あれもちょいちょい見る」
「そうなんだ……」
戦争の影響は、光さんの元にも及んでいた。
「千恵子は元気か?」
「まあ、ぼちぼちね……」
「無理すんなよ」
「ありがとう。甥っ子くんも元気?」
光さんの甥っ子は、私に向けてうんうんと頷く。
「こいつそろそろ成長期に入りそうだな」
「入るとどうなるの?」
「身体も背びれも成長するんだ」
すると、沼霧さんがこちらへとゆっくり近づいてきた。
「おっ沼霧じゃねえか」
「光さん、こんにちは。千恵子さん、そろそろ支度しましょう」
「じゃあね、皆」
「ほいほい」
光さん達と別れた後は台所に戻り、ほうとうを作りを始める。ほうとうに入れる野菜をざくざくと適当に切り、うどんの生地を広げて畳み、これも包丁で切る。
「大鍋、どこだっけ」
「あ、ここです」
沼霧さんが大鍋を出してくれた。私はそれを受け取って、その中に野菜を入れる。
「うどんはあとだっけ?」
「そうですね」
野菜を入れて上から水を入れてから、火にかけてふつふつとじっくりと煮込んでいく。この辺は味噌汁と同じだ。
味噌を入れる前にうどんを入れて、更に煮詰めていく。
「出来た?」
ぬらりひょんがお手玉を持って、台所にとことことやってきた。
「いや、あともう少し」
「おなか減ってきちゃった」
(おやつ食べてないからかな)
「もう少しで出来るから、お母さんと待ってて」
「うん」
母親にぬらりひょんの相手を任せ、私は煮込み具合を確認すると味噌をお玉ですくって、お鍋の中でとかし入れる。
「うん、良い匂いだ」
味噌と野菜の風味が鼻の奥まで伝わって来る。それにつられるようにして自分の食欲が増してくる。
(おなか減ってきたなあ……)
火を消して、大きな器を用意してその中にほうとうをお玉を使って盛り付ける。余った麦ごはんは沼霧さんがお茶碗に盛ってくれた。
「よし、出来た!」
「出来たの?!」
気が付けばぬらりひょんが台所前の廊下で待機していた。どうやら待ちきれなかったようだ。
「ぬらりひょんお待たせ。出来たよ」
「やった!」
「光さん、お疲れ」
桟橋の向こう側には、光さんと彼の甥っ子がいる。
「最近そっちはどう?」
「変わらずだな。篝先生の御札が効果ある感じだ」
「何かあった?」
「軍艦を見る機会が増えたな。潜水艦っての? あれもちょいちょい見る」
「そうなんだ……」
戦争の影響は、光さんの元にも及んでいた。
「千恵子は元気か?」
「まあ、ぼちぼちね……」
「無理すんなよ」
「ありがとう。甥っ子くんも元気?」
光さんの甥っ子は、私に向けてうんうんと頷く。
「こいつそろそろ成長期に入りそうだな」
「入るとどうなるの?」
「身体も背びれも成長するんだ」
すると、沼霧さんがこちらへとゆっくり近づいてきた。
「おっ沼霧じゃねえか」
「光さん、こんにちは。千恵子さん、そろそろ支度しましょう」
「じゃあね、皆」
「ほいほい」
光さん達と別れた後は台所に戻り、ほうとうを作りを始める。ほうとうに入れる野菜をざくざくと適当に切り、うどんの生地を広げて畳み、これも包丁で切る。
「大鍋、どこだっけ」
「あ、ここです」
沼霧さんが大鍋を出してくれた。私はそれを受け取って、その中に野菜を入れる。
「うどんはあとだっけ?」
「そうですね」
野菜を入れて上から水を入れてから、火にかけてふつふつとじっくりと煮込んでいく。この辺は味噌汁と同じだ。
味噌を入れる前にうどんを入れて、更に煮詰めていく。
「出来た?」
ぬらりひょんがお手玉を持って、台所にとことことやってきた。
「いや、あともう少し」
「おなか減ってきちゃった」
(おやつ食べてないからかな)
「もう少しで出来るから、お母さんと待ってて」
「うん」
母親にぬらりひょんの相手を任せ、私は煮込み具合を確認すると味噌をお玉ですくって、お鍋の中でとかし入れる。
「うん、良い匂いだ」
味噌と野菜の風味が鼻の奥まで伝わって来る。それにつられるようにして自分の食欲が増してくる。
(おなか減ってきたなあ……)
火を消して、大きな器を用意してその中にほうとうをお玉を使って盛り付ける。余った麦ごはんは沼霧さんがお茶碗に盛ってくれた。
「よし、出来た!」
「出来たの?!」
気が付けばぬらりひょんが台所前の廊下で待機していた。どうやら待ちきれなかったようだ。
「ぬらりひょんお待たせ。出来たよ」
「やった!」
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