婚約者を妹に奪われ、家出して薬師になった令嬢は王太子から溺愛される。

二位関りをん

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第10話 アダンからの話※

 私の身体からは汗が出ている。裸なのに、外はむしろ寒いよりなのに。

「汗かいてるね」

 アダン様からも指摘されて、やはりこれは汗である事を再認識させられる。なんだかより恥ずかしくなってしまう。

「緊張してる?」
「……はい」
「大丈夫、俺に身を任せて」

 アダン様が私の身体を抱き寄せる、昨日と同じ、向かい合うような体勢になった。

「あっ……」

 奥の奥までずぶりと突き刺さるのが分かった。アダン様は腰を回すように動かす。その度に奥の壁がぐりぐりぐりと刺激される。

「っ……んっ!」
「あはっ……気持ちいい?」
「っ……」
「どう?」

 アダン様に聞かれ、私は答えざるを得なくなる。

「気持ち、いいです……!」
「よく、出来ました」

 アダン様に頭をぽんぽんと撫でられる。私の胸がドキッと弾んだ。

「あっ……っっ」
「すご、締り……」
「んっ!」

 奥をずっと刺激される度に、頭がちかちかと真っ白になっていく。自分が自分で無くなるような、そんな感覚がする。

「もう……」

 アダン様も限界といった様子を見せた所で、私は快楽の大波に身を委ねたのだった。
 朝。気がつけば私はベッドの上にいた。服もちゃんと着ている。

(アダン様が……?)

 窓は施錠されていない。となると、やはりアダン様が後始末をしてくれたのだろうか。

(申し訳無い……)

 私は着替えて髪を結い、医務室に向かった。医務室にはハイダとメラニーがもう出勤していた。

「おはようございます」
「ジャスミンさん、おはようございます」
「おはようございます~ジャスミンさん」

 すると、神妙な表情に切り替わったハイダから、私に話があると切り出される。

「何ですか?」

 ハイダは私に近寄り、左耳元に自身の口を近寄せた。メラニーには聞かれてほしくない話なのだろうか?

「アダン様からジャスミン様へお話があるようです」
「アダン様から?」
「朝の診察後で良いと」
「分かりました」

 アダン様から直々に話がある……何だろうか。

(もしや、昨日の事?)

 少しだけ、胸騒ぎを覚える。何も無ければ良いのだが。

(まさか、何かやらかしたのだろうか……でも、昨日が初仕事だし……)
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