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第78話 ジャスミン・ヨージス侯爵
だが、今私はアダン様との子を身籠っている。だいぶ状態は落ち着いてはいる。その子の事を考えると確かに私が庶民扱いになるのはリスクがある。それに貴族だけの特権だったりもあるのだ。貴族としての生活は嫌だが、この子を考えると、確かに特権は使えた方が良い。
リターンはそれだけ期待できるし、多いものになる。
「では、私がヨージス家を継ぎます」
「そのようにしよう。よく決断してくれた。ジャスミン」
「国王陛下、もったいなきお言葉でございます」
「俺からも礼を言う。よく決断してくれたよ」
「いえ、色々考えたらやはり私が継いだ方が良いかと思いまして」
やんごとない事情があれば特例で女性でも家を継ぐ事は許される。私はこうしてヨージス家を継ぎ、財産を引き継ぐ事となった。なお、この事は両親には一切知らされておらず、機密扱いとなった。
あの両親の事だ。私が家の財産を全て受け継いだと知れば、何をしでかすか分からない。
(両親を信用する事は出来ない)
そして私がヨージス家を継ぐのにあたり、ヨージス家は侯爵の地位へと戻った。勿論ヨージス侯爵を名乗れるのは私だけで、庶民に格下げされた両親は名乗れない。
王の間にて、私はひそかに国王陛下とアダン様の元、爵位復権の儀式を受けた。アダン様が用意してくれたドレスはワインのような紅色の立派なものだ。紅色の下地と白いフリルとレースが荘厳さを表しているように見える。
「ジャスミン・ヨージス。そなたを侯爵に任ずる」
「国王陛下。ありがたき幸せにございます」
式はすぐに終わった。式が済めばまたいつもの服に着替えて仕事に戻る。爵位を受けた事を示す書類は部屋の机の棚の中に大切にしまっておいた。
「よし、仕事仕事」
午後。私はハイダと共に王太后様の部屋に訪れた。彼女は私達が処方した薬が効いているおかげで最近中庭を散歩するようになった。顔色もよくなり、熱や炎症も今の所収まっている。
「ジャスミン。これ。侯爵のお祝い」
王太后様がメイドを通じて私に送ってくれたのは、紅茶のセットだった。それぞれ原産地の違う紅茶の葉がティーバッグに入っており、更に王家の紋章が金色で記された紙製の箱の中に規則正しく納められている。
「い、いいんですか?」
「ええ。味わってちょうだい。さっぱり目のものを詰めていおきましたので、飲み心地は保証いたします」
「ありがとうございます!」
また休日にでも飲んでみよう。ここ最近紅茶は飲んでいなかったので、ありがたい。
(アダン様と一緒に飲もうかな)
リターンはそれだけ期待できるし、多いものになる。
「では、私がヨージス家を継ぎます」
「そのようにしよう。よく決断してくれた。ジャスミン」
「国王陛下、もったいなきお言葉でございます」
「俺からも礼を言う。よく決断してくれたよ」
「いえ、色々考えたらやはり私が継いだ方が良いかと思いまして」
やんごとない事情があれば特例で女性でも家を継ぐ事は許される。私はこうしてヨージス家を継ぎ、財産を引き継ぐ事となった。なお、この事は両親には一切知らされておらず、機密扱いとなった。
あの両親の事だ。私が家の財産を全て受け継いだと知れば、何をしでかすか分からない。
(両親を信用する事は出来ない)
そして私がヨージス家を継ぐのにあたり、ヨージス家は侯爵の地位へと戻った。勿論ヨージス侯爵を名乗れるのは私だけで、庶民に格下げされた両親は名乗れない。
王の間にて、私はひそかに国王陛下とアダン様の元、爵位復権の儀式を受けた。アダン様が用意してくれたドレスはワインのような紅色の立派なものだ。紅色の下地と白いフリルとレースが荘厳さを表しているように見える。
「ジャスミン・ヨージス。そなたを侯爵に任ずる」
「国王陛下。ありがたき幸せにございます」
式はすぐに終わった。式が済めばまたいつもの服に着替えて仕事に戻る。爵位を受けた事を示す書類は部屋の机の棚の中に大切にしまっておいた。
「よし、仕事仕事」
午後。私はハイダと共に王太后様の部屋に訪れた。彼女は私達が処方した薬が効いているおかげで最近中庭を散歩するようになった。顔色もよくなり、熱や炎症も今の所収まっている。
「ジャスミン。これ。侯爵のお祝い」
王太后様がメイドを通じて私に送ってくれたのは、紅茶のセットだった。それぞれ原産地の違う紅茶の葉がティーバッグに入っており、更に王家の紋章が金色で記された紙製の箱の中に規則正しく納められている。
「い、いいんですか?」
「ええ。味わってちょうだい。さっぱり目のものを詰めていおきましたので、飲み心地は保証いたします」
「ありがとうございます!」
また休日にでも飲んでみよう。ここ最近紅茶は飲んでいなかったので、ありがたい。
(アダン様と一緒に飲もうかな)
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