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第7話 心当たりは?
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「ん~~……ハンバリーの実だけでは足りないかもしれない……」
レイルド様は騎士団長だけあって身体が大きい。だからより効果を得るには、もうひとつ何か足した方がいいだろうと考えた結果ベルリアの実をハンバリーの実が入った右隣の棚から取り出す。
紫色のハンバリーの実がかき消されそうな程に鮮やかな深紅色のベルリアの実は、見ていて目がちかちかしてくる。
すりこぎで潰し、更にハーブをもう1種類追加してみた。これならいい感じだろうと手ごたえを感じたものの、もうひと押し欲しいとも考えてしまう。
「魔法石も、入れてみようかな……」
魔法石は粉末にすると人間でも摂取が可能で害はない。むしろ魔力を持つ者からすれば薬として重宝されている存在でもある。
シャクラ山脈は魔法石がよく採れる場所でもあるので、薬草探しに出かけた時はついでに掘削して採取している。平民にはなかなか手が出せない希少な品々だから、こうして金銭のやり取りなく入手できるのはありがたい限りだ。
今回選んだ魔法石はマギアサファイア。神経系を整える効能があるものだ。ナイフで削り粉末を少量加えて最後は小さく丸めて丸薬にした。
「よし、出来た」
お湯を用意してから改めてレイルド様が横たわる部屋へ移動すると、彼はベッドの上で私へ背中を見せる体勢で横たわっていた。
意識を取り戻している上に自力で移動していた事実を突きつけられ、驚いた私はお湯の入ったティーカップと薬が入ったお皿を乗せたシルバートレイを落としそうになる。
「あ、えっ、れ、レイルド様。意識が戻っていたのですか……?」
「あ、ああ……あの後な……」
だが、レイルド様は私の方を見ようとしない。挙動不審な様子に、再び疑念が強く燃え出す。
「あの、顔色がよろしくないようですが……まだどこか痛みますか?」
「痛みはないのだが……その、君に聞きたい事がある」
「聞きたい事、ですか」
「実は、その……」
もしかして、勃起状態になっていたのを見られたと感づいているのかもしれない。そう察知した私は実は……と切り出す。
「先ほどベッドに御戻しになる前に、あなたの身体を見たのですが、勃起していまして……」
「あ」
「魔力暴走で男性器が勃起する症状は他に聞いた事がございませんので、例えば変なスライムの粘液を浴びたとか、そういう心当たりがあるかどうかをお聞きしたいのですが……」
レイルド様が弾みをつけて私の方へとごろりと体勢を変えた。目をぱっと大きく見開き、顔色はみるみる真っ青になっていくのが見える。
「ちょ、ちょっと待ってくれ……!」
身体の中央へ視線を移すと、身体の中央辺りが突きだしているように見える。やはりまだ静まっていないのだろうか?
「まだ勃起したままでございますか?!」
「ちょ、きみ! そんな言葉をよく平然と……!」
「早くこちらの薬をお飲みください! 魔力の流れをよくするものです!」
シルバートレイごとレイルド様へ差し出すと、彼は目をぱちくりさせながらもお湯と薬を震える手で掴んでくれた。
レイルド様は騎士団長だけあって身体が大きい。だからより効果を得るには、もうひとつ何か足した方がいいだろうと考えた結果ベルリアの実をハンバリーの実が入った右隣の棚から取り出す。
紫色のハンバリーの実がかき消されそうな程に鮮やかな深紅色のベルリアの実は、見ていて目がちかちかしてくる。
すりこぎで潰し、更にハーブをもう1種類追加してみた。これならいい感じだろうと手ごたえを感じたものの、もうひと押し欲しいとも考えてしまう。
「魔法石も、入れてみようかな……」
魔法石は粉末にすると人間でも摂取が可能で害はない。むしろ魔力を持つ者からすれば薬として重宝されている存在でもある。
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今回選んだ魔法石はマギアサファイア。神経系を整える効能があるものだ。ナイフで削り粉末を少量加えて最後は小さく丸めて丸薬にした。
「よし、出来た」
お湯を用意してから改めてレイルド様が横たわる部屋へ移動すると、彼はベッドの上で私へ背中を見せる体勢で横たわっていた。
意識を取り戻している上に自力で移動していた事実を突きつけられ、驚いた私はお湯の入ったティーカップと薬が入ったお皿を乗せたシルバートレイを落としそうになる。
「あ、えっ、れ、レイルド様。意識が戻っていたのですか……?」
「あ、ああ……あの後な……」
だが、レイルド様は私の方を見ようとしない。挙動不審な様子に、再び疑念が強く燃え出す。
「あの、顔色がよろしくないようですが……まだどこか痛みますか?」
「痛みはないのだが……その、君に聞きたい事がある」
「聞きたい事、ですか」
「実は、その……」
もしかして、勃起状態になっていたのを見られたと感づいているのかもしれない。そう察知した私は実は……と切り出す。
「先ほどベッドに御戻しになる前に、あなたの身体を見たのですが、勃起していまして……」
「あ」
「魔力暴走で男性器が勃起する症状は他に聞いた事がございませんので、例えば変なスライムの粘液を浴びたとか、そういう心当たりがあるかどうかをお聞きしたいのですが……」
レイルド様が弾みをつけて私の方へとごろりと体勢を変えた。目をぱっと大きく見開き、顔色はみるみる真っ青になっていくのが見える。
「ちょ、ちょっと待ってくれ……!」
身体の中央へ視線を移すと、身体の中央辺りが突きだしているように見える。やはりまだ静まっていないのだろうか?
「まだ勃起したままでございますか?!」
「ちょ、きみ! そんな言葉をよく平然と……!」
「早くこちらの薬をお飲みください! 魔力の流れをよくするものです!」
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