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プロローグ:昔々、ある所に
序章ー思い出話
しおりを挟む「ふぅ……子供の体力というのは侮れないなぁ。さぁシーア、そろそろ寝る時間だよ」
「んぅ、お祖父様、僕まだ眠くありません……」
「それは困った。明日も用事があるんじゃないのかな? 早く寝た方が、君のためだと思うがねぇ?」
「……でしたら、お話を聞かせてくださいっ」
「お話?」
「えぇ、お祖父様のお話を聞く機会は、今までなかったですから! こうして床につくまでの間でよろしいので、お聞かせ願えないでしょうか?」
「ふぅむ、そうだなぁ。聞いてて楽しいものでもないと思うけど……ん、そうだ。じゃあ、私の若い頃の話をしよう」
「お祖父様の若い頃、ですか?」
「そうさ。私がなぜ、『兎男爵』などと呼ばれるようになったのか。それを話そうじゃないか」
「それっ! それ、聞きたいです!」
「ふふ、良いとも。……そうだな、だったらまず、大事な彼の紹介もしなければならないねぇ」
「彼、ですか?」
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