知らない世界はお供にナビを

こう7

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サルサでのんびり

合計13回

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通称掃き溜めの最終砦とされる宿屋に泊まり始めて5日が経過した。最初こそ置かれた状況に絶望して笑いしか出なかったけど慣れとは恐ろしい。
ご飯は出ないけど、屋台やお店で済ませれるし野宿時代のお魚オンリーに比べればかなりまともと言える。

筋肉で太陽な店主や泊まっているごろつきっぽい人達も自分から近寄らなければ何もして来ない。一度好奇心で近寄ったら飴が貰えたくらい、ありがとう。

大分住めば都になりつつある。


そして、この5日間ただグルメ巡りや引きこもりだけで過ごした訳ではない。
新たな魔法の開発をしていた。火と水そして風を混ぜ合わせた複合魔法。
いきなり何故魔法の練習をと思う人も居るでしょう。


それはお風呂無し問題。


近くに井戸があってその水を使って身体を拭くことは出来る。でも、手間も掛かって水の入った木桶は重くて疲れる。か弱い乙女には些か大変な作業。

だから、私はなっちゃんに泣きついた。隣の部屋からうるせーと壁をドンドンされるくらい泣きついた。

『では、身体を綺麗にする魔法を覚えましょう。スッキリとして気持ちいいですよ。』

なっちゃんの提案した魔法名は、溺れる快楽。

名前はアレだけど効果は凄まじい。古い昔に廃れてしまった魔法で身体の隅々まで汚れを落としてくれる優れた魔法。

廃れた理由は3属性を上手く複合する技術が難しいから。魔法に長けたエルフや宮廷魔術師に選ばれるような才が無ければ到底会得出来ない。
今までを振り返ればカエデの才能では厳しい。


しかし、そこからのカエデの集中は人の領域を超えた。女の尊厳いややれば出来る子の本気は伊達でない。
なっちゃんの絶え間ない褒め殺しと調子に乗る才能が集中力に相乗して無事5日後には会得へと至った。


今晩はその集大成を自分に発揮する。口に布を噛ませて準備完了、こうしないと漏れ出る声が18歳未満お断りだから。

溺れる快楽の発動。

下から上へと一気に気持ちいいわさわさ感がこみ上げてくる。身体の隅々を毛筆でこしょこしょされているようだ。

「うんぐぅーふぅーぐふぅー」

堪え切れない喘ぎが布越しに出ちゃう。これは癖になる。いつまでも浸っていたいと願ってしまう。
私みたいな真面目でノーマルな女の子でも何かに目覚めそう。

効果が切れる頃には何処かスッキリ。ちゃんと身体はツルツルピカピカでヌチャヌチャ。ただまだ慣れない魔法のせいで上手く動けない。毛布の上でしばらく全身をビクビクさせました。

よし、もう一回。

更にもう一回。

泣きのもう一回。


カエデの夜はまだまだ終わらない。その光景を間近で見せられる案内人は呆れか呆れで一言も口を挟まず見守っていましたとさ。



明日からはやっとこさ冒険者としても頑張る。頑張るからもう一回やって来ます。
誰にも聞こえない艶めかしい声は深夜まで続きました。



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