知らない世界はお供にナビを

こう7

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サルサでのんびり

ただいま尋問中

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どうもおかしい。
私は今この世界何度目かとなる詰問所らしき場にいる。対面する相手は大人の男性二人。衛兵おじさんとその上司モーガンさん。

町に襲来した初日以外で問題を起こした覚えは無い。何を引き止められて詰問所、謂れの無い状況に足元でスリスリして来るフワ子を抱き上げてギュッとする。これでひとまず心の安寧を保てる。

「む、その犬は?」

「えーと、この子は私のペットで家族のワンちゃんです。」

「そうか、もしその子が町内で粗相をしたら飼い主の責任になるからちゃんと面倒を見るようにな。」

「はい、もちろんです!…………そのぅ、どうして私はここに留められているのですか?」

苦笑するモーガンさんにさっさと本題を切り出してもらう。

「……………怖いだろうが素直に答えて欲しい。」

「ゴクリ…はい。」

「君は………薬をキメているのだろう。何処で手に入れたのか吐いてほしい。もしこの町で入手したものなら我々はその組織を撲滅しなければならない。教えてくれるね?」

…………………はい?


「…………はい?」

「いや、だから違法な薬を何処で入手したか教えて欲しいんだ。」

「え、えーと、あの…はい?私は危ない薬なんてキメてないですが…。」

「くっ…やはり自覚症状が無いのかまだ若いのに…。君を普段から見掛けるコイツから証言を得ている、挙動が可笑しいと。」

衛兵おじさんどういうこと?
私はどこにでもいる清楚な少女ですよ。
衛兵おじさんが私の挙動不審要素を挙げていく。

「私は見ました、この子が突然前触れもなく笑い始めるところを。」

「あぅ。」

「私は見ました、この子が誰も居ない所に話し掛けていたことを。」

「あぅ。」

『ご主人様、これはどう見ても不審者の行動と酷似してます。次の生活の場は塀の中ですね。』

なっちゃんその冗談は笑えないよ。半分の原因がなっちゃんとの会話じゃん。頭を抱えたい、人目を憚らず頭を抱えたい。でも、今行なえば不審者コースを更に邁進しそう。
急いで薬物依存社会ではないと訂正をせねば。

「ご、誤解です!私は危ない薬になど手を出しておりません、本当です!不意に笑っていたのも思い出し笑いで、誰も居ない場所へ声を掛けていたのはその………………そう、精霊です!精霊に話し掛けていたのです!」

我ながら苦しい言い訳。
なっちゃん情報でこの世界に精霊が存在するのは知っている。精霊を視れる者は限られている、これで押し通せばいけると思いたい。

心なしかモーガンさんの依存者を見る目が和らいだ気がする。

尋問はまだ続く。

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