知らない世界はお供にナビを

こう7

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サルサでのんびり

閑話 衛兵おじさんは反旗を翻したい

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今日も俺の衛兵としての勤務が始まる。

最近はあの嬢ちゃんの事もあって物騒な気がする。
隊長も挙動不審に震える少女を見て何か思うところがあるのか街中で色々と調査しているようだ。
危険な薬物をこの町の何処かで勝手に販売しているかもしれないって思うと恐ろしい。

俺は変な奴らが入って来ないかしっかりと門で見張ろう。

衛兵として抜かりなく警戒をしていると住人から報告があった。

女の子が複数の男達に連れて行かれたと。
おいおい、随分物騒な話じゃないか。
部下達に指示を出して現場に向かわす。俺はもう少し住人から話を聞くことにする。

住人に聴取をすればするほど後悔の念が生まれる。
連れ去られた少女の特徴が俺の最近の心配の種であるあの嬢ちゃんだからだ。

しかも、男達が連れて行った理由は嬢ちゃんが精霊眼持ちだから。
どっかの馬鹿があの時に聞き耳を立ててやがったのか。

完全に俺達の落ち度だ。
薬物に陥り判断力の無い少女だ、俺達がもっと慎重にするべきだった。

後悔を今になってしても意味がない。
早く嬢ちゃんを救出しなければならない。


早く捜査に動き出したい俺。
そんな時だった。
俺の目の前へ少し焦りの混ざった表情で門へやって来るあの嬢ちゃん。

嬢ちゃんは一瞬呆けそうになる俺を横目に門から出ていこうとする。
すぐに我に返って少女を引き止める。

いつも以上に挙動が不審だ。
命からがら男達から逃げてきたのだろう。
俺は努めて優しい口調で少女に問う。

「嬢ちゃん何かあったのか?大丈夫か?」

嬢ちゃんは俺の問いかけに軽く微笑み感謝とここには居られない旨を伝えて去ろうとする。

俺は慌ててもう一度問いただす。

少女はとても苦しそうに言いづらそうに教えてくれた。

「ごめんなさい。領主様の息子様に……色々ありまして…。ごめんなさい、さようなら!」

告げるや否や振り切るように走って行ってしまった。
意外に力強かった。

少女が連れ去られてここを去る元凶。

領主様の所の馬鹿息子。
ここの領主様は現在王都。

居ないのを良い事に好き勝手しやがったのか。

すぐにモーガン隊長に伝えよう。嬢ちゃんを救わないと。


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