知らない世界はお供にナビを

こう7

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王都でのんびり

恋は金欲に勝るのか

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ついにやって来た王様との謁見。
緊張してきた。
手のひらに人を書いて飲もう。

「オェッ…。」

嗚咽だけで全然緊張がほぐれない。そんな時にコンコンと地獄の合図。
お姫様の護衛の中にいた騎士様が入って来た。

「謁見の準備が整いました。私に付いて来て下さい。」

「あの、私こんな服装ですし謁見での礼儀とか分からないんで断りた」

「今更、謁見を反故には出来ません。安心して下さい陛下は寛大な御方です。作法については謁見場に入ったら跪いて頭を垂れて下さいませ。陛下から頭を上げる指示があった後に上げて下さい。それくらいです。」

えーと膝を屈して頭を下げるだけ。
指示が出たら顔を上げる。あとは、敬語を徹底ね。

よ、よし行くぞ。

騎士様の後ろを付いて行き、大きな扉の前に立つ。まだ大学受験での面接の方が何倍もマシだ。

二人の騎士様によってゆっくりと開かれた。

帰りたい。

中にいた人達全員の視線が私に集まる。なっちゃん助けて。

『どうしようもありません。目線を下に向けて合わないように、それと全員を野菜にでも見立てたら宜しいかと思います。』

よし、あの脂ぎっとぎとのおっさんは大学芋。
あの神経質そうな眼鏡を掛けた人は細ネギ。

うん、段々皆が野菜に見えてきた。これならいけそう。

騎士様から事前に教わった通りある程度進んだところで跪く。


少しの間があった後に、王様が口を開く。

「よくぞ参られた、面をあげよ。」

恐る恐る顔を上げる。
するとそこにはなんて素敵なミドルダンディなおじさんが。

お嬢ちゃんお菓子あげるから付いておいでって言われたら率先して付いて行くくらいカッコいい。
こういうおじさんなら襲われたい。

「ん、大丈夫か?」

呆けてしまった私に優しい口調で労ってくれる。
愛人でも愛妾でも可です。

「は、はい!大丈夫です!」

「そうかそうか。では、我が娘を救ってくれたそなたの名を教えてくれるか?」

「へ、へい喜んで!私の名前はカエデです。冒険者やってます!」

「ほう、その若さで冒険者か凄いなぁ。」

「デュヘヘ、そんな事無いですよー。」

あかん惚れてまう。
相手は王様で最上級。
警戒しなきゃいけない相手だぞカエデ。

「カエデよ、我が娘フローラを助けてくれて感謝する。そなたが居なければ娘とこうして再会出来る事はなかっただろう。ありがとう。」

そう言うと一国の主なのに頭を下げて礼をする。
それにざわつく会場。

その真摯さにしょうもない恋心が疼くカエデ。

そして、その後に続く褒賞のお話でカエデの軽い恋心は金欲に染められていく。

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