廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

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シュトールへ

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シュトール行きを決定。
上に立つ人の中には最低っぽいのも居るみたいだけど迷宮の魅力には勝てませんでした。
一応、冒険者登録をしてみるだけしてみよう。その時面倒な事が起きるなら冒険者じゃなくて旅人のままでいればいい。

ちょっかいを掛けて来ても俺とクロコの戦力でなら充分に対処出来るだろう。

「…と言う訳で俺達は先に行かせてもらいます。」

「何がと言う訳でだよ。目的地は同じだろ?なら俺達と一緒に行っても良いじゃないか。」

「お気持ちは嬉しいですけど、迷宮が俺を待っているので早く行きたいです。なので、ごめんなさい。シュトールで出会ったらご飯を一緒に食べましょう。」

「残念だわ。魔法使いとして貴方のデススコープを倒した時の魔法を詳しく聞きたかったのに。」

「それはまた今度で。」

ジンさん達はとても残念そう。
気の良い人達だから共に向かうのもアリだと思うけど、それでもやっぱり配下達の解放を優先したい。
今生の別れでもないしまた会えるだろう。

「コロックさん、色々教えて頂きありがとうございました。あと、お金もありがとうです。」

「むむ、行かれますか。ですが、同じ街ですのでまたお会い出来ますでしょう。何かございましたら是非ランパード商会へお越しください。」

「ありがとうございます。またシュトールでお会いしましょう。」

皆と握手をして本当にお別れ。
馬鹿げたステータス任せの脚力で一気にシュトールの方向へ駆ける。

「「「えぇーーー!!!」」」

後ろから凄い絶叫が聴こえたけどもう聞こえない。
足は止めず後ろを見る。
もうジンさん達やコロックさんの姿は無くなった。

「賑やかな人達でしたね、旦那。」

「そうだねぇ。次会う時が楽しみだよ。」

いつの間にか念話ではなく普通に話し掛けてくるクロコ。
ちゃんと場を弁えて切り替えてくれる。
うちの配下は頼りになるよ。






ジンさん達と別れてから数時間。
途中休憩を挟んだりしたものの、2日くらい掛かる距離をあっという間に帳消しにしてシュトールの街が目視出来るまで至った。
ここからは通常速度で歩きます。
流石に入口まであの速さで突っ走ったらどうなるか想像出来る。

「クロコ、ここからはまた用心して念話で会話しよう。ただのワンコが流暢に喋る姿は異様だろうからね。」

『分かりやした!これで良いっすかね?』

「うん上出来、クロコはそのまま周囲の警戒を宜しくね。モンスターだけでなく人にも。」

『へい、お任せを!旦那に忍び寄る敵意や悪意なんて全てあっしが呑み消してやりますよ。』

尻尾をフリフリさせて頼もしい。
ほれちょっとモフらせなさい。

モフりつつ進めばもう入口。
幸いにも人通りの少ない時間帯なのかすぐに入れそうだ。

早速、門番の人が声をかけて来た。

「よし、少年次は君の番だ。まず身分証は持っているかい?」

見た目年齢が少年の俺に気安く話し掛けてくれる。人によりけりなのかこの人がそもそもの性格かは定かでないけど堅っ苦しくなくて接しやすい。

「すみませんかなり遠い所の村から来たので身分証持っていないです。独り立ちしようと思って出て来たので。」

「そうか…。だったら、名前と犯罪歴が無いか調べさせてもらうぞ。それが終わったら5,000zに払ってもらって滞在許可証を渡すからな。」

「はい、宜しくお願いします。あ、俺の名前はユウって言います。」

「ユウだな。じゃあ、この水晶に手をかざしてくれ。」

そう言って、門番のお兄さんが水晶を前に出してきた。
言われた通りに手を水晶の上に持って行く。
すると、青く光り始めた。

「おっし犯罪歴無しだな。これが赤色に光ったら犯罪者で即捕らえるところだったよ。」

この水晶にそんな仕組みがあるとは、なんと異世界。
もう夢の中だなんて気持ちは一切吹き飛びました。
確かなる高揚感を感じつつ、滞在料の5,000zを支払う。

「はい確かに。じゃあ、これが滞在許可証だ。一週間分の滞在権だから早く冒険者なり商人なりになって身分証を作る事をお勧めするぜ。じゃないとまたお金を払うか街から追い出されるかの二択だからな。」

「はい、ありがとうございます。早めに身分証を作ろうと思います。あのお兄さん?、この街でおすすめの宿屋ってありますか?」

「俺をお兄さんって少年は良い目している。俺はモルドだ、お兄さんって言いづらかったらモルドって呼んでくれたら良いぜ。おっと、そういえば宿屋だったな。コンゴの店がおすすめだな。あそこは飯は上手いし値段も手頃だ。ここから真っ直ぐ進んだ先にでっかく看板にコンゴって書いてあるからすぐ分かると思うぞ。」

「コンゴの店ですね。ありがとうございますモルドさん。そこに泊まろうと思います。」

ちゃんとお礼をする。
俺に倣ってクロコもお辞儀する。モルドさんがたまらずクロコの頭を撫でる。
可愛いもの好きなのかもしれない。
クロコ舌打ち止めなさい。

緩みきった顔でクロコを撫でるモルドさんをじっと見たら視線に気づいたご様子。

慌てて手を離してキリッと顔を立て直す。

「コホン…じゃあ、問題無いので通って良し。ようこそ、シュトールの街へ!」

頬が赤くなっているのは気付かぬフリをしておきます。
モルドさんにしっかり手を振ってお別れ。


シュトールよ、俺が来た。

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