廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

文字の大きさ
22 / 100

新たな配下

しおりを挟む

コロックさんとの商談は無事成功しました。
俺の事もしばらくは内緒にしてくれるようで気が楽だ。それでも、貴族ってのは色んな異世界モノでもあるように厄介な存在。いずれ俺にちょっかいを掛けてくるのは想像に容易い。

ここは、資金も新たに増えた事だし戦力強化も兼ねて配下を解放しますか。

そうと決まればコロックさんとお別れして宿屋に向かう。

商会を去る前にコロックさんから一言。

「ユウ殿…貴方は何者なんですか?」

単独でドラゴンを倒す何処からかやって来た謎の少年。
興味や関心を持つのは当たり前か。

懐かしき日々の厨二病が疼く。

「ふっふっ、俺はただの旅人ですよ。」

人差し指を口に添えて意味有りげな笑みを浮かべてその場を後にする。
コンゴの宿屋に戻ってマーロさんに合計一月分の宿代を出して延長してもらい自室に帰る。


そして、そこにあるベッドにダイブして先程のコロックさんに対してやった自分の黒歴史に悶え転がる。
それをクロコはどうしたことかと首を傾げて見守っているのでした。




羞恥心がやっと収まったら、メニュー欄にある解放を開いて配下一覧を見る。

溜息が出る。
やっぱり何度見ても値段がエグい。
筆頭配下のアイリスで5000万z。せっかく4600万zも手に入ったのに解放出来ない。
その代わり他の配下に関しては一律2000万zとお手頃価格。あれ、俺感覚がおかしくなってる?

コロックさんから貰ったお金の内、600万は今後の生活費に充てて残りは配下二人の解放に使おう。

そうなると始まるヘタれタイム。
自分の好みな容姿を綿密に仕上げた理想像の数々だ。ぶっちゃけ男性配下は少なく女性配下が多い、俺も男の子だもん許して。

迷宮でもやっぱり野営が何度もあった。クロコは黒いわんこで性別も男、人になればイケメンなお兄さん。
モフモフで頬がゆるゆるになる事があってもドキドキするなんて事は無かった。

どうする俺。

『旦那は何を悩んでるんすか?』

こっちの気持ちも知らないで。
そういえば配下同士で恋愛感情とか生まれるのかな。

『あっしらは仲間であり兄弟みたいなものっすからとても恋心なんて湧きやせんよ。それに旦那に仕える事こそが至上の喜びっす。』

こいつめ、相変わらず照れもなくサラリと言うなぁ。
聞いた通りなら同じ同性のクロコは女性の配下達と野営をしても何も感じないようだ。

ドキドキするのは俺だけか。


頑張って理性を保とう。
最後にもう一度覚悟を決める為、暗示を掛けるように『俺は主で皆は配下で家族。俺は主で皆は配下で家族。俺は…』ひたすら心に念じ続けた。

締めの一発に両頬を叩いて選んだ配下二人にカーソルを合わせてタッチしていく。


するとクロコの時みたいに魔法陣が2つ現れて、そこから眩い光の演出後に二人の配下が解放される。
アイテムボックス欄にあったお金はきっちり引かれていました。

一人は額に両側を蝶の装飾品であしらったサークレットを身に着けた長身の女性。燃え盛るように紅い長髪を靡かせて、左腕に小さな盾を右手に身長同サイズの槍を持つ。防具は顔だけ出した何処ぞの聖騎士が纏う様な白銀の鎧。俺の軽鎧よりも断然頑丈そう。

もう一人は、少年っぽい俺より幼い女の子。こちらも長い金髪をゆらゆらさせて、何よりエルフに似た長耳がピクピクっと動いている触りたい。
両手にはデパートのおもちゃコーナーで販売しているような魔法のステッキを携えている。防具は種族名に合わせて揃えたプリティでキュアキュア風な衣装にローブ付き。見た目に反して性能は最高。

名前は順番にシルヴィアとリリー。

シルヴィアの種族は守護人でタンクとして前衛に最適な配下。
リリーの種族は魔法少女で後衛から支援&攻撃に長けている。

どちらも種族名通りの特徴で防御力を誇っていたりあらゆる魔法に精通していたりする。


魔法陣の光が消えたようで、目を閉じていた二人がようやく目覚める。
目覚めた途端に真っ赤な瞳と黄緑色の瞳両方共が俺を捉えた。


そして、配下の中での習わしなのか息を合わせたかのように跪く。

「主君、私を解放して頂きありがとうございます。これより我が身全ては主君の為にございます。」

「主、解放ありがと。私うれしい。主に全て捧げる。」

それぞれが俺に忠誠を誓ってくる。ただリリーの言い方は少し危うい。この世界に警察がいたらすぐにお縄についてしまう。

最初にロリがついて最後にコンがつく不名誉な称号が付く気がしてビクビクする。
そんな有りもしない恐怖に内心怯える俺を放置して、早速二人が姦しく口論をし始めた。

「リリー貴様は相変わらず主君に対しての口調がなっていない。いい加減改善しなさい。」

「問題ない。私は主が望んだ形。それを否定したシルヴィアに問題あり。」

「ち、違うそんなつもりはない!敬うべき御方に対しての礼儀というものをだな。」

「シルヴィア、うるさい。」

「ぐぬぬぬぬぬ…。」

なんだか姉妹みたいでほっこりする。
ついに女性を解放したけど、こんな彼女達の自然なやり取りが見れたから解放して良かった。

これからもどんどん解放して色んな配下達の顔を見れるといいな。

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜

Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。 だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。 赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。 前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、 今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。 記憶を失ったふりをしながら、 静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。 しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。 ――これは復讐でも、救済でもない。 自由を求めただけの少年が、 やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。 最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。 重複投稿作品です 小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...