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建設4
しおりを挟むあれから収納を終えて家具屋から退散した。
これからケンゾウ達の元に戻っても手伝わせて貰えない気がするから、もう一度コロックさんの商会へ行って買い物でもしよう。
「主君と街デート…主君と街デート…。」
なにやらぶつぶつ言っているシルヴィア。クロコも居るよ。
俺を守護する人なのに妙に近くなっている。そんな不思議なシルヴィアを連れ添ってランパード商会へ。
商会が見えたと思えば何やら騒がしい。
揉め事かな?
揉めているのはジンさん達フルメンバーと……誰だろう?
厄介事にはなるべく関わりたくないけど、ランパード商会に何かとお世話になっている。
それにジンさん達が好きだ、もちろん友情な意味でだよ。
「助けが必要か分かんないけど行ってみようか。」
『よろしいんで?』
「うん、知り合いが困ってて助けないのは俺じゃないよ。」
「それでこそ主君であります!」
やたら興奮するシルヴィアを宥め…ほっといていざ揉め事へ。
「ジンさーん、こんにちわ!」
「だから、お前たちに教える義理は…ってユウじゃねぇか!?どうした?」
男達と言い争っていたジンさん達が俺らに気付いた。
「どうしたのはこっちの台詞だよ。騒がしいけどどうしたの?」
「どうしたもこうしたも理由はおま……じゃなくて今は言えない。」
理由は俺?
………………………?考えても分からない。
『旦那、あいつらあっしらを探っている奴らじゃねぇっすか?』
あぁ…。
うん、気付いてたよ。だと思った、絶対調べている奴らだようん。
「うん、分かった。それで助けは必要?」
「いや、要らねぇよ。こんな奴ら俺らで十分対処出来るぜ。」
「「あぁん?」」
男達の額に青筋がぴきりと立つ。
無駄にでかいジンさんの声は良く通る。アレクさんやエミルさんがあちゃあって顔で呆れている。
「おい、商会の飼い犬が偉そうに吠えるじゃねぇか。俺達を舐めるんじゃないぞ。」
「ふん、お前らこそギルマスに飼われているじゃん。」
売り言葉に買い言葉。
意外にもアレクさんも応戦するんだ。
「そうよ。それよりもここで買い物する気無いならさっさと失せなさいよ。」
「て、てめえらぁ…殺す!」
先にキレちゃったのは当然のごとく冒険者サイド。
案外、ジンさんって落ち着いている。
「殺すだなんて本当に野蛮だわ。」
「この糞アマがぁっ…お前ら全員やっちまえ!!」
短絡過ぎる。
異世界の無法ぶりが知れる。ジンさん達と俺らの人数の倍はあるだろう男達が一斉に襲い掛かってきた。
というか、しれっと俺らにも迫って来るのは解せぬ。
まぁ良いけども。
「下等なゲス共め…。畏れ多くも主君へ刃を向けるなど愚かな。死を持って償え!」
「あ、シルヴィア殺したら駄目だよー。」
「はい、主君!分かりました!」
うん、良い返事。
でも、ちゃんと分かってくれたのかな?
シルヴィアは長槍を構えて早速横なぎに一閃。
ただそれだけの動作で器用に男達の武器だけを破壊する。手加減なんてセーフティアでは見なかった技術だ。
簡単に得物を失った男達は困惑するだけ次の手を一切考えていない。
早く逃げるなり降参するなりしないとシルヴィアのおそらく加減ありの突きが来るよ。
あ、来ちゃった。
一応、刃の無い部分での突きだけど威力はそれなり。
次々と男達は水平に後方へ飛んでいく、なんか巨大ビリヤードを見てるみたい。
結局、俺は一切何もしていない。全部シルヴィアで終わっちゃった。
そういえば、ジンさん達の方は大丈夫かなって全く問題無かったようです。
山のように積まれた気絶した男達の側で手をパンパン叩いているジンさん御一行。
馬鹿共の処理はこれにて終了。
ちなみに馬鹿共はモルドさん率いる衛兵さん達が営業妨害で連行して行きました。
さて、お買い物の続きをしよっと。
ジンさん達はもう少しここで門番を務めるみたい。あと、ついに家が建ったら試合する約束をしてしまった。シルヴィアの戦闘を見て俄然やる気を出したようだ。
諦めて戦いますか。
その後の買い物は滞りなく進んだ。必要ないけどポーションも買った。後々配下にお願いしてポーション研究もしてもらうつもり。
まだまだやる事がいっぱいだ。
一通りの買い物を終えて最後に現れたコロックさんから毎度お馴染みになったご忠告を頂いて帰る。
土地の結界内に入ると既にそれはそれは大きな一軒家が建っておりました。
なんと庭付き。
いや早くない!?
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