56 / 100
旅行準備4
しおりを挟むココちゃんのケモ耳をしっかり堪能して俺は大満足。
あでも、決して俺はロリをコンじゃないから本当だよただの動物好きの男だから、いや本当。
知らない誰か達から非ぬ容疑を掛けられる前に最後の解放に取り掛かる。
解放するのはもちろん散々述べてきた筆頭配下のアイリス。
筆頭というだけあって展開される魔法陣も心なしか大きく感じる。
現れるまでの間でアイリスの説明をしておこう。
名前はアイリス。
種族は性なる光と飽くなき病みの女神。
種族ガチャで引ける中でも非常に低確率で普通の女神じゃない、女神の前に二つ名が付く激レアだ。
所々誤字に見えるのは運営のミスじゃない、そういう仕様と思ってほしい。
セーフティアの時でも感情が無い状態で俺への忠誠心というか愛情というかそういった重い部分をしっかりアピールして来ていた。
例えばバレンタインイベントではアイテムボックスへ一時間毎に手作りチョコが配布されていた。差出人はアイリスになっていて原料がカカオと砂糖以外はハテナマークだったのをよく覚えている。
しかもそれを食すと付与される効果が睡眠か魅了と背筋を凍らせてくれたものだ。
あの時すでに状態異常に対する対策をちゃんと取ってて良かった。
それでも懲りずに毎年そのイベント毎にアイテムボックスへ送る執念は情熱的で重い。
それが今回感情が付いてやって来る。
少しの恐怖はある、けれど初期で最もキャラメイクにこだわった見た目なだけに俺の理想第一位。
会いたくない訳がない。
もしかしたら感情があったら普通の女の子になっているかもしれない。
魔法陣の展開からようやくアイリスの全貌が明らかになった。
変わらない白銀色の長髪が風で優雅に靡いている。ゆっくりと開かれた黄金色の瞳は真っ直ぐ俺を捉えた。
精神耐性が高くてもドキリとしちゃう。
その瞬間、俺の状態異常無効スキルが発動して何かを弾いた。
「………アイリスお前、スキルの洗脳を使っただろ。」
「……………ご主人様、またお会い出来て嬉しく思います。解放して頂き心より感謝致します。」
安定のスルー。
また状態異常スキルに反応が起こる。
今度は洗脳に魅了と睡眠の複数付与。配下なのに本気だ。
「おい、さっきから何してんの?俺に状態異常系が効かないの知っているでしょ。」
「………チッ。現実世界でなら少しは隙が出来ると思いましたのに。ならば、いっそ強行しますか…。」
この子、一応主の俺に舌打ちしやがった。
理想の顔だけにご褒美だから怒るに怒れない。
でも、我らがシルヴィアさんがリリー相手同様に筆頭であろうと無礼を働くアイリスに説教を始める。
「アイリス、主君に対して舌打ちとは何事だ!筆頭であるならそれ相応の」
でも、それを遮るようにシルヴィアの耳元へ近寄るアイリス。
「シルヴィアお久しぶり。また会えて嬉しいわ。確かにさっきの行ないは無礼に見えるかもしれないわ、でもねシルヴィア解放されてからご主人様に手を付けられましたか?ピーのピーへピーされましたか?」
「にゃ、にゃにお言っておるか!?そ、しょんな事されておらん!」
「そうでしょう。ヤオイも言っていると思うけどご主人様はヘタレなの、私達が積極的に既成を事実にして行かないといつまでもピー出来ないわよ。シルヴィアはそれでいいの?」
「……………。」
そこで黙らないでシルヴィアさん。
「他の皆もそうよ。このままで良いの?私は筆頭配下としてご主人様を健全な道へ進んでもらいたいの。皆は違うの?ピーしたくないの?」
「「「…………………。」」」
皆まで黙り込んでしまった。
しれっとクックも考え込むのは止めて、それは本当の恐怖だから。
俺に聞こえているのも構わずアイリスは続ける。
「私はご主人様に全てをあげたいの。でも、ヘタレ寄りのご主人様だから仕方なく洗脳して導くの。私を…いえ私達だけを見て愛してくれるように、永遠にね。」
「「「………………………ジッ。」」」
息の合った視線達が全て俺に向く。
背中を冷や汗がツゥーっと走る。
「クロコ…………守ってね。」
『旦那それは無理ですって……あっしの命がいくつ必要か分かりやせん。でも、旦那なら大丈夫っすよ。』
何の根拠も無い大丈夫。
本能にメーターを傾け始めた彼女達相手に大丈夫な訳がない。
本当の敵は外ではなく中に居る。
あと、俺はヘタレじゃないから。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる