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楽しい旅行4
しおりを挟むつい怒りにまかせて亡きものにしてしまった。
配下達にえっちぃ視線を向けたあっちが悪いけど自重しないと。悪逆非道には可能なら成り下がりたくない。
『旦那、また少し進んだ先におりやすぜ。どうします?』
正直、毎回相手するのはしんどい。
もうお城無視して観光モードに入ろうか。
「ご主人様にこれ以上煩わせる訳にはいけません。ここからは私達に任せて下さい。ちゃんと交渉から入りますのでご安心下さい。」
そうアイリスは微笑みながら言う。
それに連動するように他の子達も頷く、不安しかない。
「程々にね。」
「はいお任せを!」
不安材料だらけのアイリス達を先頭に進むとまたしても冒険者。
今度は女性ばかりで構成されたパーティーだ。
俺としてはカッコつけるなら女子供を殺すのは躊躇われる。
「貴方達、もうこれ以上止めなさい!大人しく投降しなさい!」
しかし、こちらの配下はそんなの関係ない。
おそらく殺すんだろうなぁ。
「ご主人様、そんな顔されないで下さい。殺しは致しませんよ。」
殺しはしないみたい、殺しはね。
「ヤオイ、お願いします。」
「はい!お任せ下さい。」
フンスと鼻を鳴らしてヤオイが一歩前へ出る。
ヤオイは召喚師。
一体何を召喚するつもりだ?
「我が命により召喚せよ、いでよ『とある大学の悪名高いテニスサークルの先輩&OB達』!!」
!?
現れたのはテニスのユニフォームではなくメンズファッションの最先端を常に追った服を着て申し訳ない程度にラケットを片手に持つチャラそうな男達。
彼らは召喚と同時にヤオイやそれを眺める俺達の前に跪く。
「お呼び頂きありがとうございます、ヤオイ様。何なりとお命じ下さいませ。」
3度の飯より女が好きって顔した男性は見た目からくる印象に比べてかなり真面目に見える。
「ではお前達に命じる。あそこの女共を快楽に堕として戦闘不能にして来なさい。」
「「「はっ!!」」」
揃った声で返事をして、女性冒険者パーティー達に向き直る。
彼女達は突然現れた彼らに警戒している。
そんな彼女達に先頭に立つ茶髪でサーフィンによって日焼けした男が甘い笑顔を作って近付いていく。
「く、来るな!!」
「へぇー君可愛いね。何処から来たの?もしかして、〇〇高校?うそっ俺と同高じゃん。」
「な、何を言っている!?」
「いやーここで出会えたのも何かの縁だし、良かったらこれから皆で呑みに行かない?こんな綺麗な子達と呑めるなら俺達幸せだなぁ。どう?」
「な、何を言っている…。」
「ごめんごめん。急に近すぎたかな?でも、こんな可愛い子と出会えるなんてそうそう無いからさ。良かったら、思い出に一緒にのませてよ。駄目かな?」
「い、いやだから…。」
チャラチャラしているけどイケメン。
そして、度重なる褒め言葉に堅物そうな女性冒険者達はたじたじ。
「おっし決定!出会えた記念に今日は俺に奢らせてよ。じゃあ、行こっか?」
「ま、待て私達は…。」
「リーダー、私はちょっと一緒に呑んでも良いかも。」
「わ、私も…。」
女性冒険者が一人また一人とテニサーの先輩やOB達の甘言に乗っていく。
そして、とうとう一番抵抗していた堅物の女性冒険者も。
「だ、だったら私も……いく。」
「やったぁ!!嬉しいな。よーし、皆行こう!」
「「「おぉー!!」」」
そう言って俺達の事なんかとうに忘れた女性冒険者達を連れてテニサーの先輩&OB達は消えていく。
「ね、ねえヤオイ。」
「はい、なんでしょうか?」
「連れてっちゃったけど大丈夫なの?」
「安心して下さい。彼女達は彼らの魅了効果で夢中になっています。お持ち帰りされた次の日には堅物で有名だったであろうあの女性達も垢抜けていることでしょう。」
テニサー恐るべし。
えーと……次行ってみよう!
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