廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

文字の大きさ
87 / 100

王都であれこれ6

しおりを挟む

魔王の交渉タイム。
誰もが見惚れる女神の微笑みも今は寒気鳥肌のオンパレード。

「しゃ、謝罪金…。」

「はい、謝罪金です。予想はしておりましたでしょう。こちらはドラゴンを倒すという功績を褒め讃えられるどころか何故か賞金首として国中に手配される始末、お陰で冒険者達からは剣を向けられて街を歩けば避けられるという完全な犯罪者扱いを受けました。これでも慰謝料を払う気が無いとでも?」

相対するお爺ちゃんはぐうの音も出ないご様子。
アイリスによる説明を聞いているとよく今日まで我慢出来ていたもんだ自分を褒めたい。

「も、勿論ちゃんと支払うつもりじゃ。」

「でしたら、全く心無い謝罪など要りませんのでお金をお支払い下さい。」

アイリスの容赦ないがめつい請求がお爺ちゃんを襲う。
こんな若い子にこれほど失礼な申し出は初めてなようでちょっと青筋がピクリしている。

「そう焦るでない。ちゃんと支払いは考えておった。まず今回の大本の原因であるこやつの私財を全て売却しお主達に支払うつもりじゃ。更にはお主達を冒険者としてしかもSランクという最高位の冒険者として登録したいと考えておる。どうじゃ?」

このギルマスの私財か……悪どく人生を謳歌していたみたいだからそこそこお金は貯め込んでそう。
でも、それでアイリスが納得するかな?
それに今更冒険者になったところでなんのメリットも無いような気がする。

「………はぁ、そんなもので私達がいえ我が主が納得するとでも?ナメるのも大概にしなさい。」

部屋の温度が急激に下がる。
事前にアイリスがメシアにお願いをしておいたようだ。
アイリスのギラリと光る眼光と相まってお爺ちゃんサイドに緊張を走らせている。

「私達はまだあなた方の謝罪を受け取ってはおりません。ですので未だ敵として認定させて頂いても宜しいのですよ。この意味が分かりますか?何でしたら今すぐここから見える範囲の全てを破壊して差し上げましょうか?」

極悪非道を彼女に捧げる。
もう度を越し過ぎた恐喝だよ。
お姫様も必死に押さえているようだけど手の震えが止められていない。

「メシア、その程度の謝罪で済まそうとする愚か者共に少々現実を見せてやりなさい。」

メシアがコクリと意味有りげな笑みを浮かべながら頷く。

「我が栄…」

『メシア、長くなるから詠唱は無しでお願いします。少し上の空間を消して下さい。』

「むぅ…爆ぜろ。」

不満げに頬を膨らませてたった一言。
それだけで大きな大きな冒険者ギルド本部の天井が綺麗サッパリ無くなった。
勢い余ってその更に上に漂う雲すら消し飛ばしてしまった。

「さてこれは私達のほんの些細な力の片鱗でございます。そんな私達をあなた方は敵にしたのです。さてこれでこの男の私財程度で済むと本当にお思いですか?」

お爺ちゃんは顔から滝のように汗を垂れ流す。
水分不足で倒れないか心配。

「わ、分かった!お主らの望むだけの金を支払おう。じゃから、これ以上は止めてくれないだろうか!」

「3…いえ5億で良いでしょう。」

「はい?」

真顔で聞き返しちゃうお爺ちゃんだもの。

「ですから、5億で謝罪を受け取りましょう。それ以下は認めません。」

「はい?」

愛するご主人様の為ならそれ以外は全て糧とする貪欲さ。
アイリスの恐喝はまだ終わらない。

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜

Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。 だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。 赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。 前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、 今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。 記憶を失ったふりをしながら、 静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。 しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。 ――これは復讐でも、救済でもない。 自由を求めただけの少年が、 やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。 最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。 重複投稿作品です 小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。

処理中です...