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王都であれこれ7
しおりを挟む最初3億予定だったのがまさかの5億。
女神なのに強欲いや全て俺の為の行ないらしいから色欲になるのかな。
他者の人生を全て無視して捧げるのがアイリスの愛情のようだ。
被害者側とはいえお爺ちゃんやギルマスには同情する。
「ま、待ってくれ。そんな馬鹿げた額払える訳なかろう!!」
必死の訴えもアイリスちゃんには通じない。
素知らぬ顔で話を続ける。
「確かにこの男の資産だけではとても足りないでしょうが貴方方も工面すればどうにかなる金額だと思いますが?」
「む…無理じゃよ。」
「無理とはおかしな話ですね。この国に住まう冒険者達が全て死滅するよりかはかなり優しい案を提示したのですよ。それに不可能では無いでしょう?頑張って絞り出せばそのぐらいの金額なんてすぐにお出し出来ますよね?」
「…………。」
黙るお爺ちゃん。
そんな中、一人ベアトリス姫が挙手した。
「どうぞ。」
「あの私達王族側はもう既に巨額の支払いを確約したと思いますがこちらも工面しなければならないのでしょうか?」
「?いえ、あくまでもこれはギルドとの確執ですのでそちらに支払い義務はございません。どうしても助けたいのであればご勝手にして下さいませ。」
「………よしっ。」
小さくガッツポーズするお姫様。
でも、忘れないでお宅の所はギルド以上のお金を支払っているんだよ。
「ま、待ってくれ。それだけの額をすぐにポンッとは出せん。しばらく待ってくれんか。」
「ふぅー………では一週間お待ち致しましょう。それよりも支払いが遅れる場合はこの国中で焦土や凍土、または地割れなどの愉快な人災が待ちかねていると覚悟しなさい。」
「ちょっ、それでは冒険者だけでなく民にまで被害が…。」
「ご安心下さいませ。」
人為的災害に一安心していたお姫様が慌てる。
しかし、それを宥める様に微笑む恐喝者。
「冒険者以外の人間には一切被害が出ないように致します。」
「そ、そう…。」
おっと、安心するにはまだ早いぜ。
「……まぁ地形や建物に関しては知りませんが。」
「え…。」
上げてから突き落とすそれがアイリススタイル。
ベアトリス姫の顔が青くなっていく。
そしてちゃんと理解していく、もし冒険者ギルドの支払いがちゃんと済まされなければ国への甚大な被害は間逃れないことを。
これで国側もしっかりギルドへ警告と監視を怠らないだろう。怠れば己自身に返ってくるのだから。
微笑みを一切崩さず相手に追随を許さない恐ろしい手口だ。
「さて総帥殿、一週間以内に支払って下さいますね?」
苦渋に満ちたお爺ちゃんの口がようやくまた開く。
「……………わ、分かった。急ぎ金を用意しよう。」
もうこの部屋の雰囲気は最悪。
学生時代の初めての自己紹介の方がマシに思えるレベルだ。
こうして、アイリスによる交渉もとい恐喝は終了した。
これから一週間後まで王都は慌ただしくなりそうだ。
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