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終末のダンジョン
コータVS女帝2
しおりを挟む戦いは続く。
一応性別上女性に対して躊躇いもあったけど、もう無理だと判断しました。
避け続けて相手が戦意を失って貰う戦いはお終い。
神様お墨付きのサバイバルナイフだとドラゴンさん達みたいに優れた生命力がない相手に対しては下手したら殺しかねない。
だから、僕はララお姉ちゃんに及ばずながらの拳撃で応戦する。
でも、ララお姉ちゃんなら例え首を斬ってしまっても復活しそうな恐怖があるから不思議。
拳と拳がぶつかり合う音が激しくダンジョン内に響き渡っていく。
変態な神様に近い強さの力を持っているはずなのにララお姉ちゃんとは互角に打ち合う。
「ふふ、やっぱりコータくんは私の事が好きなんですね。大切な私を傷付けないようちゃんと手加減をしてくれています。幻術に抗っているのですね。」
とても不気味なことを言う。
「そ、そんなことは…。」
「くへへ、無意識で愛してくれているのですね。」
とても吐き気を誘う。
決して僕は愛していない。特別好きでもない。受付嬢さんとしてはとても感謝していた。
「コータよ、あの兎女と多少の付き合いがあるのは分かるのである!しかし、最早躊躇う相手ではない。躊躇ってはいけない相手である。ここで優しさを見せればまたずっと深淵の隅まで付き纏われるぞ!」
一足先に戦いを終えたらしいヴァルさんが僕に激を送った。
そうか、僕はまだ躊躇っていたのか。ララお姉ちゃんはドが付く変態さんだけど受付嬢として親切にサポートしてくれた思い出もあったから非情になれなかったんだ。
でも、今目の前のお姉ちゃんはもう狂気に身を包んだ変態さん。友達のヴァルさんに舌打ちをかましている。
ちょっと手加減した先の未来を想像した。胃から吐瀉物が込み上げてきた危ない危ない。
一度距離を空けて、自分を叱咤するため思いっきり両頬を叩く。
じんじんひりひりで涙が目頭に溜まる。
でも、今度こそ大丈夫。
何を想像しているか不明だけど涎を垂らしながら迫ってくるお姉ちゃんになんだかんだで溜まった恨み辛みを込めた拳を顔面に突き刺す。
完全に本気を出してしまった人外くんの一撃はもう止められない。
さよならの代わりに拳と大嫌いでしたと呟きを捧げた。
ようやくずっと背中を追いかけて来たストーカーを地へ倒れ伏すことに成功した。
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