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休憩が終わり、僕達はバッタがいる地に向けて、足を進めることになった。
蜘蛛さん達には、枯渇草の危険性を無の地に詳しいチッチさんが説明して、地面に糸を張りながら進むのがいいと提案している。
獣人さん達にも無闇に草木に触らないこと、靴が破けていないかを入念に確認するように言っていた。万が一足が嵌ったら、すぐに助けを呼ぶようにだって。……気をつけて歩こう。
「バッタはこの先の荒野を抜けた先のオアシスで止まっている。もしかしたら進んでこちらに来ているかもしれない。気を引き締めてくれ」
パピジェットさんが獣人さん達に言うと、皆頷いて足を進めた。僕も色々考えながら一生懸命進んでいく。
空にはプテラノドンやケツファルコアトルスなどの古代の翼竜が見えるが、これだけ視界が開けているのに地上に恐竜がいない。蝿などの飛ぶ小さな虫はいるけれど、地上の生き物が極端に少なくなった。
平原には恐竜の白骨した状態のものから、ミイラ状態のものもある。枯渇草のせいか、腐敗臭はしなかった。
それから三時間歩いていくと先頭を行っていたパピジェットさんが足を止めた。習うように皆足を止める。
「……こんなところまで来ていたのか」
パピジェットさんがポツリと呟く。そして他の獣人さんもザワザワし始めた。僕は見える位置にまでヴィス君と進んだ。そして。
「…………っ」
言葉が出なかった。
目の前はまだ無の地のため、背の高い木はない。枯渇草がちょこちょこ地面に生えているだけだ。
だがその枯渇草が枯渇草だとわからないほど、バッタが覆い尽くすようにびっしりと群がっていた。さらに草に群がることができなかったバッタが地面を埋め尽くすように存在している。
尋常ではない数だった。僕の目が見えるいっぱいの視界にバッタが広がっている。
「……これは」
ヴィス君も言葉が続かないようだった。バッタの大群を見たことがなかったパピジェットさんとライオネル君以外の獣人さんも同じ反応をしている。
「……こいつら共喰いしているぞ」
まるでおぞましいものをみるように、麒麟の獣人さんが呟いた。
ぱっと見はバッタは動いているようには見えなかったけれど、よくよく見たら確かに共喰いをしていた。草木がなくなって食料が尽き、生き長らえるための行動だろう。悲惨な光景に皆引いている。
固まった獣人さん達を横目に、このバッタを見慣れているパピジェットさんが蜘蛛さん達にバッタの捕獲をお願いする。
「蜘蛛達。高い木がない場所だが、バッタの捕獲はできそうか?」
『遠くに糸を飛ばせないが……まぁ出来る。……しかしこれだけのバッタとは……ご馳走だな』
「それではよろしく頼む。私たちはバッタを殺す毒を作り、バッタの大量発生が起きるのを防ぎたい。少しバッタを拝借する」
『少しと言わず持っていけ。これは流石に食いきれん』
パピジェットさんと蜘蛛さんが言葉を交わすと、蜘蛛さんは他方向に散らばり、それぞれバッタを捕獲するために糸を吐き始めた。
蜘蛛さんの糸で、バッタの地面が真っ白に変わっていく。粘着性の糸のようで、バッタが微動するが、逃れることは出来ずに地面と糸の間で身じろいでいる。
「よし、これで今いるバッタは身動きがこのとれなくなる。……だが巣から逃れるバッタもいるかもしれない。皆、聞いてくれるか?」
パピジェットさんは蜘蛛の捕獲を見て、完全包囲できていないバッタ達をどうするか判断した。
呼びかけに呆然とバッタを見ていた獣人さん達は、ハッと気持ちを切り替える。
そしてパピジェットさんから、半数は逃れたバッタを持参の大袋に捕獲する獣人、残りの半数は毒団子作りをしてもらうように分けられた。
僕は毒団子作り。ヴィス君も一緒だ。
バッタから少し離れた場所でみんなで作業することになり、毒団子作りグループで色んな毒団子を作ってみることになった。
毒は腹痛や嘔吐、下痢、吐血を引き起こすものから、神経毒や麻痺毒などの耳にしたことのあるもの、寄生草という変わったものまである。
まずは菊の毒団子を作ることになった。
菊はバッタが嫌がり寄ってこなかったとのことだったので、スィート草を多く入れて、獣人さん達の味覚と嗅覚で菊の香りと味がわからなくなるぐらいまで混ぜる。
そして手袋で丸めると、難なく数分で一つの菊団子ができた。
「菊団子と一緒に袋に五匹ぐらいバッタを入れて観察しましょう。これで菊団子を食べて死んだら、菊団子は有効ってわかります」
他の獣人さん達も同じように色んな毒団子を作り、バッタと一緒に袋に入れて経過を見ることにした。どの毒団子が効くかわからないので、みんなに確認しながら、わかるように地面に日本語で毒の名前を書く。
「これは何の絵だ?」
ヴィス君が日本語を指差しながら聞いてくる。
「日本語だよ。僕の世界にある文字なんだ。そういえばこの世界の文字ってどんなのなの?」
「モジ?絵のことか?」
なんとこの世界には文字という文明はなかった。器用な獣人さんによる装飾があるから、文字もあると思っていたけれど、物事を伝えるときは絵と言葉なんだそうだ。
まだまだこの世界のことは知らないことが沢山あるなと実感する。
そうやって毒団子実験をしていて、僕はふと枯渇草に目が止まった。
バッタよりも危険な草。地面から生えている枯渇草に群がったバッタの一匹が、草からポタリと力なく落ちるところを目にする。
「枯渇草に水分取られて死んじゃったのかな?」
そういえば菊や毒草などはバッタは寄り付かなかったと聞いたけれど、触れていたら死んじゃう枯渇草には沢山群がっている。
バッタが危険な枯渇草に群がっているのに違和感を覚えた。
「ヴィス君、僕ちょっとバッタ見てきていい?」
「バッタの近くに?なら俺も一緒に行く」
僕達は蜘蛛の巣が届いていないバッタの群れに近づいていった。
「……ここのバッタは死んでる」
「死んでるな」
バッタの群れの場所でも地面の割れているところがいつくもあり、その割れ目にはバッタがびっしりと埋まっていた。
共喰いして生きているバッタと違い、割れ目周辺のバッタは全然動いていない。見る限り息絶えている。手で触るのは憚れたので、毒団子作りで使った棍棒を使って、割れ目のバッタを退けていく。
僕は無の地を歩きながら考えていた一つを実験してみることにした。
地面の割れ目にいたバッタを退けきると、割れ目から枯渇草の根が見えた。他の地面の割れ目も確認すると、やはり枯渇草が見えている割れ目にはバッタが群がり、そして死んでいる。
「ヴィス君、ちょっと戻るね」
しばらくしてバッタを避けた地面の割れ目を再度確認してみると、枯渇草を求めるように、再び生きているバッタが割れ目に群がっているのがわかった。この世界のバッタは枯渇草を好んでいる。新発見だ。
「こっちに卵があるぞ」
「卵……!」
ヴィス君が見つけた卵は、バッタを除けた地面に埋まった状態で見つかった。
地面から一センチぐらいの丸細長いものが至る所で顔を出している。卵のある場所を掘ってみると、連なるように沢山の卵が地面に埋まっていた。
「……すごい数だな」
「だね。この卵がもしかして孵化するかもしれないと思うと……怖いね」
そうなると大変だ。僕は出てきた卵を見つめながら、数分思案し、そして枯渇草が生えている地面の割れ目に持っていって、卵を落としてみることにした。枯渇草は葉っぱや虫、恐竜と何でも水分を奪ってしまう。それなら水分がある卵だって枯渇草に触れたならーー
「…………枯れた」
数分するとツヤツヤしていた卵の艶がなくなり、明らかに色が悪くなってきた。掬うものがないから今は確認できないけれど、これで多分孵化できない。期待していたことが起こって、僕は枯渇草の凄さに息を吐く。
「これは使えるかも」
「けどチッチさんが枯渇草は危険だと言ってたぞ?本当に使えるのか?」
確かにチッチさんはバッタよりも枯渇草の方を危険視していた。
「相談してみるか?」
「うん。そうする」
ヴィス君のナイスな助言に、チッチさんに相談する事にする。
「チッチさん」
「……ヴィス君とルイ君か。バッタすごいね。無の地でこんなに生きている生き物なんて初めて見たよ」
チッチさんはバッタを袋に詰めながら覇気のない声で話す。思っていたよりもすごいバッタの生命力に圧倒されているみたいだ。
「チッチさん相談したいことがあるんです。ちょっと見てもらっていいですか?」
そして僕はサバクトビバッタの生態と先程の枯渇草で試したことをチッチさんに話した。
枯渇草をよく知っているチッチさんがバッタ駆除ち使えると判断してくれたなら、毒団子よりも有効な手段だと思う。
蜘蛛さん達には、枯渇草の危険性を無の地に詳しいチッチさんが説明して、地面に糸を張りながら進むのがいいと提案している。
獣人さん達にも無闇に草木に触らないこと、靴が破けていないかを入念に確認するように言っていた。万が一足が嵌ったら、すぐに助けを呼ぶようにだって。……気をつけて歩こう。
「バッタはこの先の荒野を抜けた先のオアシスで止まっている。もしかしたら進んでこちらに来ているかもしれない。気を引き締めてくれ」
パピジェットさんが獣人さん達に言うと、皆頷いて足を進めた。僕も色々考えながら一生懸命進んでいく。
空にはプテラノドンやケツファルコアトルスなどの古代の翼竜が見えるが、これだけ視界が開けているのに地上に恐竜がいない。蝿などの飛ぶ小さな虫はいるけれど、地上の生き物が極端に少なくなった。
平原には恐竜の白骨した状態のものから、ミイラ状態のものもある。枯渇草のせいか、腐敗臭はしなかった。
それから三時間歩いていくと先頭を行っていたパピジェットさんが足を止めた。習うように皆足を止める。
「……こんなところまで来ていたのか」
パピジェットさんがポツリと呟く。そして他の獣人さんもザワザワし始めた。僕は見える位置にまでヴィス君と進んだ。そして。
「…………っ」
言葉が出なかった。
目の前はまだ無の地のため、背の高い木はない。枯渇草がちょこちょこ地面に生えているだけだ。
だがその枯渇草が枯渇草だとわからないほど、バッタが覆い尽くすようにびっしりと群がっていた。さらに草に群がることができなかったバッタが地面を埋め尽くすように存在している。
尋常ではない数だった。僕の目が見えるいっぱいの視界にバッタが広がっている。
「……これは」
ヴィス君も言葉が続かないようだった。バッタの大群を見たことがなかったパピジェットさんとライオネル君以外の獣人さんも同じ反応をしている。
「……こいつら共喰いしているぞ」
まるでおぞましいものをみるように、麒麟の獣人さんが呟いた。
ぱっと見はバッタは動いているようには見えなかったけれど、よくよく見たら確かに共喰いをしていた。草木がなくなって食料が尽き、生き長らえるための行動だろう。悲惨な光景に皆引いている。
固まった獣人さん達を横目に、このバッタを見慣れているパピジェットさんが蜘蛛さん達にバッタの捕獲をお願いする。
「蜘蛛達。高い木がない場所だが、バッタの捕獲はできそうか?」
『遠くに糸を飛ばせないが……まぁ出来る。……しかしこれだけのバッタとは……ご馳走だな』
「それではよろしく頼む。私たちはバッタを殺す毒を作り、バッタの大量発生が起きるのを防ぎたい。少しバッタを拝借する」
『少しと言わず持っていけ。これは流石に食いきれん』
パピジェットさんと蜘蛛さんが言葉を交わすと、蜘蛛さんは他方向に散らばり、それぞれバッタを捕獲するために糸を吐き始めた。
蜘蛛さんの糸で、バッタの地面が真っ白に変わっていく。粘着性の糸のようで、バッタが微動するが、逃れることは出来ずに地面と糸の間で身じろいでいる。
「よし、これで今いるバッタは身動きがこのとれなくなる。……だが巣から逃れるバッタもいるかもしれない。皆、聞いてくれるか?」
パピジェットさんは蜘蛛の捕獲を見て、完全包囲できていないバッタ達をどうするか判断した。
呼びかけに呆然とバッタを見ていた獣人さん達は、ハッと気持ちを切り替える。
そしてパピジェットさんから、半数は逃れたバッタを持参の大袋に捕獲する獣人、残りの半数は毒団子作りをしてもらうように分けられた。
僕は毒団子作り。ヴィス君も一緒だ。
バッタから少し離れた場所でみんなで作業することになり、毒団子作りグループで色んな毒団子を作ってみることになった。
毒は腹痛や嘔吐、下痢、吐血を引き起こすものから、神経毒や麻痺毒などの耳にしたことのあるもの、寄生草という変わったものまである。
まずは菊の毒団子を作ることになった。
菊はバッタが嫌がり寄ってこなかったとのことだったので、スィート草を多く入れて、獣人さん達の味覚と嗅覚で菊の香りと味がわからなくなるぐらいまで混ぜる。
そして手袋で丸めると、難なく数分で一つの菊団子ができた。
「菊団子と一緒に袋に五匹ぐらいバッタを入れて観察しましょう。これで菊団子を食べて死んだら、菊団子は有効ってわかります」
他の獣人さん達も同じように色んな毒団子を作り、バッタと一緒に袋に入れて経過を見ることにした。どの毒団子が効くかわからないので、みんなに確認しながら、わかるように地面に日本語で毒の名前を書く。
「これは何の絵だ?」
ヴィス君が日本語を指差しながら聞いてくる。
「日本語だよ。僕の世界にある文字なんだ。そういえばこの世界の文字ってどんなのなの?」
「モジ?絵のことか?」
なんとこの世界には文字という文明はなかった。器用な獣人さんによる装飾があるから、文字もあると思っていたけれど、物事を伝えるときは絵と言葉なんだそうだ。
まだまだこの世界のことは知らないことが沢山あるなと実感する。
そうやって毒団子実験をしていて、僕はふと枯渇草に目が止まった。
バッタよりも危険な草。地面から生えている枯渇草に群がったバッタの一匹が、草からポタリと力なく落ちるところを目にする。
「枯渇草に水分取られて死んじゃったのかな?」
そういえば菊や毒草などはバッタは寄り付かなかったと聞いたけれど、触れていたら死んじゃう枯渇草には沢山群がっている。
バッタが危険な枯渇草に群がっているのに違和感を覚えた。
「ヴィス君、僕ちょっとバッタ見てきていい?」
「バッタの近くに?なら俺も一緒に行く」
僕達は蜘蛛の巣が届いていないバッタの群れに近づいていった。
「……ここのバッタは死んでる」
「死んでるな」
バッタの群れの場所でも地面の割れているところがいつくもあり、その割れ目にはバッタがびっしりと埋まっていた。
共喰いして生きているバッタと違い、割れ目周辺のバッタは全然動いていない。見る限り息絶えている。手で触るのは憚れたので、毒団子作りで使った棍棒を使って、割れ目のバッタを退けていく。
僕は無の地を歩きながら考えていた一つを実験してみることにした。
地面の割れ目にいたバッタを退けきると、割れ目から枯渇草の根が見えた。他の地面の割れ目も確認すると、やはり枯渇草が見えている割れ目にはバッタが群がり、そして死んでいる。
「ヴィス君、ちょっと戻るね」
しばらくしてバッタを避けた地面の割れ目を再度確認してみると、枯渇草を求めるように、再び生きているバッタが割れ目に群がっているのがわかった。この世界のバッタは枯渇草を好んでいる。新発見だ。
「こっちに卵があるぞ」
「卵……!」
ヴィス君が見つけた卵は、バッタを除けた地面に埋まった状態で見つかった。
地面から一センチぐらいの丸細長いものが至る所で顔を出している。卵のある場所を掘ってみると、連なるように沢山の卵が地面に埋まっていた。
「……すごい数だな」
「だね。この卵がもしかして孵化するかもしれないと思うと……怖いね」
そうなると大変だ。僕は出てきた卵を見つめながら、数分思案し、そして枯渇草が生えている地面の割れ目に持っていって、卵を落としてみることにした。枯渇草は葉っぱや虫、恐竜と何でも水分を奪ってしまう。それなら水分がある卵だって枯渇草に触れたならーー
「…………枯れた」
数分するとツヤツヤしていた卵の艶がなくなり、明らかに色が悪くなってきた。掬うものがないから今は確認できないけれど、これで多分孵化できない。期待していたことが起こって、僕は枯渇草の凄さに息を吐く。
「これは使えるかも」
「けどチッチさんが枯渇草は危険だと言ってたぞ?本当に使えるのか?」
確かにチッチさんはバッタよりも枯渇草の方を危険視していた。
「相談してみるか?」
「うん。そうする」
ヴィス君のナイスな助言に、チッチさんに相談する事にする。
「チッチさん」
「……ヴィス君とルイ君か。バッタすごいね。無の地でこんなに生きている生き物なんて初めて見たよ」
チッチさんはバッタを袋に詰めながら覇気のない声で話す。思っていたよりもすごいバッタの生命力に圧倒されているみたいだ。
「チッチさん相談したいことがあるんです。ちょっと見てもらっていいですか?」
そして僕はサバクトビバッタの生態と先程の枯渇草で試したことをチッチさんに話した。
枯渇草をよく知っているチッチさんがバッタ駆除ち使えると判断してくれたなら、毒団子よりも有効な手段だと思う。
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