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アドの過去 -オリーの父(宰相)-
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「じゃあこれで頼むよ。」
「はい。次はこちらの確認をお願いします。私は、これを届けて参ります。」
執務室を出て庭園の渡り廊下を歩いていると、あれは・・・
「アド。」
「あっクーパー様、こ、こんにちは。」
「そんな嬉しそうな顔をして。なにかいい事でもあったのかい?」
「え!?あっその、と、友達ができました。」
「殿下かな?年齢も近いしね。」
「い、いえ!えっと、女の子です・・・。」
「えっ・・・アドが?あっいやアドが駄目とかではなくて、ここにくる令嬢は伯爵以上の子達ばかりだろう?珍しい子もいるんだと思ってね。」
「うん、変な子だから。」
「そう・・・アド、嬉しいかい?」
「はい。とても嬉しいです。」
「・・・よかった。じゃあ、訓練頑張って。」
「はい。し、失礼します。」
アドの頬が嬉しさからか少し赤らんでいて、うまく笑えないのか口元がむずむずしている。あの子のあんな嬉しそうな顔は何年ぶりだろうか。1度目はオリーから「お前、俺の子分な。」と言われた時。
アドは本当に素直ないい子で、教えたことはすぐに吸収していき、わからないこともすぐに聞いてくる子で、我が息子とは大違いだ。
息子は厳しく育てたせいか、ひねくれて、なんとも可愛げのない子になってしまったが、アドと友達になってからは幾分か和らいだ。弟ができたような気持ちなのだろう、やたらちょっかいを出しては世話を焼いている。
あの子のあんな表情を見れるようになるなんて、あの頃は考えられなかったな。
アドは妻の妹の子供で、私の甥だ。そして6歳まで、ずっと、部屋に一人きりだった。
アドの父、ウィルソン男爵は強烈な愛妻家だった。妻を他の男の目に入らないよう徹底し、義理の兄である私でさえも、結婚してからは姿を見ることはなかった。
私の妻が妹を心配し、手紙を出しては様子を聞いていたが「大丈夫」「心配いらない」「彼を愛しているの」という返事だった。
長男としてケニーが生まれ、子供が生まれれば状況も変わるだろうと考えていたが、それほど変化はなく、家に訪ねていってもケニーには会わせてもらえるが、男爵夫人には会わせてもらえない状況が続いた。
6年後、男爵夫人が2人目を妊娠し、出産したのだが、産後の体調不良が続き夫人は亡くなってしまった。
最初こそ、男爵を心配して手紙を出したり、空いた時間に様子を見に屋敷に行ったりしていたが、ケニーの事も可愛がっていたし、食事もしているようだし、思ったよりも元気そうな姿に私達は安心した。
私も宰相の仕事につき忙しくしていた頃に、妻がやっぱりおかしいと言い出した。下の子を一度も見たことがないというのだ。
産まれた子が女の子で、男爵のことだ、大事にし過ぎているだけでは?とも考えたが、あまりに妻が言うため、仕方なく時間を作り、屋敷に行くことにした。
下の子の様子を男爵に伺うと「なんの話だい?うちの子はケニーだけですよ。」と悪びれることなく言った。
私は凍りついた。
彼は何を言っている?
今思えば、屋敷外で下の子の存在を知っていたのは私と妻だけだった。夫人は外出することはほとんどなかったし、外との交流は妻との手紙だけだ。
夫人は妻への手紙に、それは嬉しそうに妊娠の報告をしていたという。「今度は私に似た子供が産まれてほしい」「夫の寂しさが少しでも減ってほしい」と。
それから私は屋敷の中を探し回った。使用人達の静止を振り切り部屋を片っぱしから開けていった。そして一番奥の扉を開けた先に、カーテンを閉め切られ、薄暗い部屋の隅、汚れたパズルで遊んでいる小さな子供がいた。
痩せ細ってはいなかった。食事は与えられていたことに安堵した。
荒い息を落ち着かせて、咳払いをし、怖がらせないよう目線を合わせ話かけた。
「こんにちは。私はダビオン・クーパー、君のお父さんの義兄になる。君の名前は?」
「・・・ぼっちゃん」
「!・・・名前は・・・ないのか?」
「?」
部屋を見渡してみる。数冊の本と木でできたパズルのみ。何度も読んで、何度も遊んだのだろう、どちらもボロボロだ。
嫌な汗が流れる。
「クーパー様!何事ですか!?」
大きな音を立てながら扉が開かれた。男爵が使用人に呼ばれてきたらしい、が、少年を見るなりピタリと止まった。
どれくらいそうしていただろうか、男爵は目を見開いたまま動かなくなった。
するとボロボロと涙を流しはじめ「・・・リズ」と呟くと、膝から崩れ落ち泣き出した。
「リズ、あぁ・・・リズ・・・リズ。わ、私は、あぁ!」
男爵は少年を見つめたまま泣き崩れた。いつの間にかケニーが騒ぎを聞き、駆けつけたようで、少年を見るなり呟いた。
「母上?」
そう、この少年は夫人にそっくりなのだ。色合いこそ男爵に似ているが、切れ長な目に長いまつ毛、そして少し薄い唇、日に当たっていないせいか異様に白い肌。誰が見ても夫人と男爵の子供だとわかる。
それから、男爵を落ち着かせるため別室に連れて行きケニーにまかせ、私は屋敷に一番長く勤めている侍従のワルターから話を聞かせてもらおうとしたのだが、ワルターもまさかこんなことになってるとは思っていなかったのだろうか。「私のせいだ・・・」と頭を抱えていたのを落ち着かせ、話を聞いた。
夫人を亡くした後の男爵の取り乱し様はひどかったらしい。子供を見るなり暴れ出し、彼を悪魔の子といって暴力を振るった。
子供を殺してしまうかもしれない。
そう思ったワルターは最悪の事態を避けるため、男爵とケニーに気付かれないよう、子供には離れた部屋で過ごしてもらうことにした。ケニーには病気だから近づくなと言い聞かせ、男爵は次第に落ち着いていき、記憶から消し去ったように、以前の姿に戻った。
ワルターは男爵の元をなかなか離れることができないため、大人しめの女性である侍女のニコルに世話を任せ、部屋には誰も近づけないようにした。
ただ、この侍女ニコルが厄介だった。男爵を尊敬し慕っていたため「悪魔の子」という呪いの言葉を信じてしまったのだ。
旦那様を苦しめる子供として、必要最低限の食事と入れ替わることのない数冊の本と何百回遊んでも形が変わる事ない木のパズル、開かないカーテン、話しかけても無視される毎日。少年は徐々に感情というものを喪失していった。
男爵は愛する妻を亡くした現実を受け止められず、子供が産まれたという現実から目を背けた。そうすることでしか精神を保つことができなかったのだろう。
少年はというと、こちらの騒動など気に留める事なく、カーテンが閉じられた部屋の隅で、黒く汚れたパズルで一人遊んでいた。
それが、なんとも異様な光景に見えた。
「ずっとひとりで寂しかったろう?」
私がもう少し気にかけていれば、この子は何年も一人で過ごす事などなかっただろう。そんな思いがあるからか、澄んだ瞳で見つめられると居心地が悪い。
「・・・さびしい?」
「父親のことを恨んでるかい?」
「・・・誰?」
「・・・・・・すまない。」
「・・・?」
震える声で謝ったところで彼には届かない。
誰が悪いとか、誰を責めるべきか、など私にできることは何もない。
ただ、男爵には父親として現実を受け止めてほしい。夫人はもういないこと。2人目の息子がいること。私はその手助けをするぐらいしかできない。
「大丈夫。君はこれから楽しいことがたくさん待っているよ。」
それから、少年はアランドと名付けられた。
男爵は自分が父親だということを伝え、泣いて謝った。そして人が変わったようにアドを溺愛し始めた。
ケニーも相当ショックを受けたようだが、子供ながらに男爵を叱りつけていて、大好きだった母親にそっくりな弟ができたことが嬉しかったのだろう、こちらも溺愛だ。
例の侍女ニコルは、誰も彼女の事は責めたりはしなかったが、罪悪感に耐えられず仕事を辞め実家に戻ったらしい。
アドはというと、いきなり家族だと言われても理解できなかったのか、それからも表情が変わることはなかった。
そこでアドと息子を会わせてみることした。うちの息子は良くも悪くも図々しいところがある。アドの固く閉ざされた心にズカズカと入っていくのではないか、嫌われるか、全く相手にされないか、もしかしたら・・・という淡い期待を抱いた。
結果は大成功だった。アドはオリーに懐き、アドは少しずつだが表情を見せてくれるようになった。これには男爵もケニーも大喜びで、アドとオリーをたくさん遊ばせてくれた。
私も彼が感情を見せてくれるのが嬉しくてついつい聞いてしまう癖がついてしまった。
アドの後ろ姿を見つめながら柄にもなく泣きそうになった。
息子に感謝しないとな。
さぁ、仕事するか。
「はい。次はこちらの確認をお願いします。私は、これを届けて参ります。」
執務室を出て庭園の渡り廊下を歩いていると、あれは・・・
「アド。」
「あっクーパー様、こ、こんにちは。」
「そんな嬉しそうな顔をして。なにかいい事でもあったのかい?」
「え!?あっその、と、友達ができました。」
「殿下かな?年齢も近いしね。」
「い、いえ!えっと、女の子です・・・。」
「えっ・・・アドが?あっいやアドが駄目とかではなくて、ここにくる令嬢は伯爵以上の子達ばかりだろう?珍しい子もいるんだと思ってね。」
「うん、変な子だから。」
「そう・・・アド、嬉しいかい?」
「はい。とても嬉しいです。」
「・・・よかった。じゃあ、訓練頑張って。」
「はい。し、失礼します。」
アドの頬が嬉しさからか少し赤らんでいて、うまく笑えないのか口元がむずむずしている。あの子のあんな嬉しそうな顔は何年ぶりだろうか。1度目はオリーから「お前、俺の子分な。」と言われた時。
アドは本当に素直ないい子で、教えたことはすぐに吸収していき、わからないこともすぐに聞いてくる子で、我が息子とは大違いだ。
息子は厳しく育てたせいか、ひねくれて、なんとも可愛げのない子になってしまったが、アドと友達になってからは幾分か和らいだ。弟ができたような気持ちなのだろう、やたらちょっかいを出しては世話を焼いている。
あの子のあんな表情を見れるようになるなんて、あの頃は考えられなかったな。
アドは妻の妹の子供で、私の甥だ。そして6歳まで、ずっと、部屋に一人きりだった。
アドの父、ウィルソン男爵は強烈な愛妻家だった。妻を他の男の目に入らないよう徹底し、義理の兄である私でさえも、結婚してからは姿を見ることはなかった。
私の妻が妹を心配し、手紙を出しては様子を聞いていたが「大丈夫」「心配いらない」「彼を愛しているの」という返事だった。
長男としてケニーが生まれ、子供が生まれれば状況も変わるだろうと考えていたが、それほど変化はなく、家に訪ねていってもケニーには会わせてもらえるが、男爵夫人には会わせてもらえない状況が続いた。
6年後、男爵夫人が2人目を妊娠し、出産したのだが、産後の体調不良が続き夫人は亡くなってしまった。
最初こそ、男爵を心配して手紙を出したり、空いた時間に様子を見に屋敷に行ったりしていたが、ケニーの事も可愛がっていたし、食事もしているようだし、思ったよりも元気そうな姿に私達は安心した。
私も宰相の仕事につき忙しくしていた頃に、妻がやっぱりおかしいと言い出した。下の子を一度も見たことがないというのだ。
産まれた子が女の子で、男爵のことだ、大事にし過ぎているだけでは?とも考えたが、あまりに妻が言うため、仕方なく時間を作り、屋敷に行くことにした。
下の子の様子を男爵に伺うと「なんの話だい?うちの子はケニーだけですよ。」と悪びれることなく言った。
私は凍りついた。
彼は何を言っている?
今思えば、屋敷外で下の子の存在を知っていたのは私と妻だけだった。夫人は外出することはほとんどなかったし、外との交流は妻との手紙だけだ。
夫人は妻への手紙に、それは嬉しそうに妊娠の報告をしていたという。「今度は私に似た子供が産まれてほしい」「夫の寂しさが少しでも減ってほしい」と。
それから私は屋敷の中を探し回った。使用人達の静止を振り切り部屋を片っぱしから開けていった。そして一番奥の扉を開けた先に、カーテンを閉め切られ、薄暗い部屋の隅、汚れたパズルで遊んでいる小さな子供がいた。
痩せ細ってはいなかった。食事は与えられていたことに安堵した。
荒い息を落ち着かせて、咳払いをし、怖がらせないよう目線を合わせ話かけた。
「こんにちは。私はダビオン・クーパー、君のお父さんの義兄になる。君の名前は?」
「・・・ぼっちゃん」
「!・・・名前は・・・ないのか?」
「?」
部屋を見渡してみる。数冊の本と木でできたパズルのみ。何度も読んで、何度も遊んだのだろう、どちらもボロボロだ。
嫌な汗が流れる。
「クーパー様!何事ですか!?」
大きな音を立てながら扉が開かれた。男爵が使用人に呼ばれてきたらしい、が、少年を見るなりピタリと止まった。
どれくらいそうしていただろうか、男爵は目を見開いたまま動かなくなった。
するとボロボロと涙を流しはじめ「・・・リズ」と呟くと、膝から崩れ落ち泣き出した。
「リズ、あぁ・・・リズ・・・リズ。わ、私は、あぁ!」
男爵は少年を見つめたまま泣き崩れた。いつの間にかケニーが騒ぎを聞き、駆けつけたようで、少年を見るなり呟いた。
「母上?」
そう、この少年は夫人にそっくりなのだ。色合いこそ男爵に似ているが、切れ長な目に長いまつ毛、そして少し薄い唇、日に当たっていないせいか異様に白い肌。誰が見ても夫人と男爵の子供だとわかる。
それから、男爵を落ち着かせるため別室に連れて行きケニーにまかせ、私は屋敷に一番長く勤めている侍従のワルターから話を聞かせてもらおうとしたのだが、ワルターもまさかこんなことになってるとは思っていなかったのだろうか。「私のせいだ・・・」と頭を抱えていたのを落ち着かせ、話を聞いた。
夫人を亡くした後の男爵の取り乱し様はひどかったらしい。子供を見るなり暴れ出し、彼を悪魔の子といって暴力を振るった。
子供を殺してしまうかもしれない。
そう思ったワルターは最悪の事態を避けるため、男爵とケニーに気付かれないよう、子供には離れた部屋で過ごしてもらうことにした。ケニーには病気だから近づくなと言い聞かせ、男爵は次第に落ち着いていき、記憶から消し去ったように、以前の姿に戻った。
ワルターは男爵の元をなかなか離れることができないため、大人しめの女性である侍女のニコルに世話を任せ、部屋には誰も近づけないようにした。
ただ、この侍女ニコルが厄介だった。男爵を尊敬し慕っていたため「悪魔の子」という呪いの言葉を信じてしまったのだ。
旦那様を苦しめる子供として、必要最低限の食事と入れ替わることのない数冊の本と何百回遊んでも形が変わる事ない木のパズル、開かないカーテン、話しかけても無視される毎日。少年は徐々に感情というものを喪失していった。
男爵は愛する妻を亡くした現実を受け止められず、子供が産まれたという現実から目を背けた。そうすることでしか精神を保つことができなかったのだろう。
少年はというと、こちらの騒動など気に留める事なく、カーテンが閉じられた部屋の隅で、黒く汚れたパズルで一人遊んでいた。
それが、なんとも異様な光景に見えた。
「ずっとひとりで寂しかったろう?」
私がもう少し気にかけていれば、この子は何年も一人で過ごす事などなかっただろう。そんな思いがあるからか、澄んだ瞳で見つめられると居心地が悪い。
「・・・さびしい?」
「父親のことを恨んでるかい?」
「・・・誰?」
「・・・・・・すまない。」
「・・・?」
震える声で謝ったところで彼には届かない。
誰が悪いとか、誰を責めるべきか、など私にできることは何もない。
ただ、男爵には父親として現実を受け止めてほしい。夫人はもういないこと。2人目の息子がいること。私はその手助けをするぐらいしかできない。
「大丈夫。君はこれから楽しいことがたくさん待っているよ。」
それから、少年はアランドと名付けられた。
男爵は自分が父親だということを伝え、泣いて謝った。そして人が変わったようにアドを溺愛し始めた。
ケニーも相当ショックを受けたようだが、子供ながらに男爵を叱りつけていて、大好きだった母親にそっくりな弟ができたことが嬉しかったのだろう、こちらも溺愛だ。
例の侍女ニコルは、誰も彼女の事は責めたりはしなかったが、罪悪感に耐えられず仕事を辞め実家に戻ったらしい。
アドはというと、いきなり家族だと言われても理解できなかったのか、それからも表情が変わることはなかった。
そこでアドと息子を会わせてみることした。うちの息子は良くも悪くも図々しいところがある。アドの固く閉ざされた心にズカズカと入っていくのではないか、嫌われるか、全く相手にされないか、もしかしたら・・・という淡い期待を抱いた。
結果は大成功だった。アドはオリーに懐き、アドは少しずつだが表情を見せてくれるようになった。これには男爵もケニーも大喜びで、アドとオリーをたくさん遊ばせてくれた。
私も彼が感情を見せてくれるのが嬉しくてついつい聞いてしまう癖がついてしまった。
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さぁ、仕事するか。
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