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第三章
28 禁言の呪い
「自覚がないとはおめでたい頭をしてるな」
「ありがとう……」
「……三日間何をしてた?」
「えっと、さっき起きたばかりなんだ」
「は?」
「気を失う前に殴られたのは覚えてる。それからあそこに運ばれている間も気絶してたみたい」
「……」
「あのさ、俺、ルーイ……さんにちゃんと謝りたいな」
怒りの湧き起こる勢いが凄まじく、シロファスの声での浄化が間に合わない。それに加えて訳の分からないことまで言い出すから、ルブリアンの声もこれでもかと低くなった。
「何を言う。あんな奴には何も謝らなくていい。たとえお前が意味もなく奴を斬ったとしても」
「でも、俺のせいで魔力暴走を起こしたって聞いた」
「あいつが単に雑魚だからだ」
「俺、役に立ちたいってずっと思っていたけれど」
「シロファス」
シロファスの声が瞬く間に気弱になっていき、今にも泣き出しそうなものに変わるので、ルブリアンも自分自身聞いたことがないほど優しい声が出て、それに驚いてしまう。
「全然ダメで、ここにいるのが申し訳ない」
「……ここにいるのが嫌じゃないのか?」
思わず聞き返したのは、シロファスの言葉があまりにも意外だったからだ。
この状況では矛盾した台詞に聞こえる。魔塔から派遣されたことはシロファスの意思ではないはず。そしてここへやって来てからは多くの偏見と冷遇に晒され、ルブリアンもそれを放置していた。
それなのに何故、この場所に執着するようなことを言うのか。
「え? 嫌なわけないよ」
シロファスはあっさりと答えた。
彼はルブリアンの言い付け通り前を向いている。目線だけで見下ろすと、馬の駆ける振動に合わせて揺れるつむじが見えた。
「魔塔は地獄みたいな場所だから」
さらりとした口調だ。当たり前のことを話しているように。
実際、魔塔が非人道的な実験を繰り返しているのはルブリアンたちも把握している。しかしそれを常に明るいシロファスの口から聞かされると、そのギャップに、少しの間言葉が出なくなった。
「でも、戻らないといけない。必ず」
「なぜだ」
ようやく返した言葉だが、シロファスはルブリアンが言葉に詰まっていたことなど知らずに、にこやかに答えた。
「仲間がいるから」
「……仲間?」
「まだ子供たちがいる。俺よりもみんな小さいんだ」
「子供だと?」
「えっと、信じてくれるか分からないけど、魔塔には俺と同じような実験体がいるんだ。その殆どは子供で、俺はその中でも一番大きかったかな。大抵の子達はそんなに長くは生きられなくて」
初めて人に語るのだろう。少し不器用な話し方で、でも最後には突然口を閉ざした。
「殆どの子達は記憶を――……?」
「どうした」
「?」
口を閉ざしたのではなく、開いているのに声が出ないらしい。突然鼻血を出す。あぁこれは禁言の術の類だ。
咄嗟に馬を止めて、シロファスの体を反転させ向かい合わせにする。シロファスはいまだに口をぱくぱくと開閉させるので、ルブリアンは「魔塔について話そうとするな!」と怒鳴った。
驚いたシロファスが口を一文字に結ぶ。ルブリアンはシロファスの顔を覗き込み、マントで鼻血を拭った。
「魔塔について明かさないよう魔法が……呪いか? 厄介だな。既に鼻血が溢れ、異常信号が出ているというのに、なぜ喋り続けようとするんだ。頭や心臓、または全身が痛むだろ?」
「あっ、これってそういうことなんだ」
話せるようになったことに胸を撫で下ろすも、発言に違和感を覚える。
「どういう意味だ?」
「いきなり痛みが酷くなるから何かと思った」
「元々痛みがあったのか?」
「あー……いや、何も痛くない」
嘘を吐くのが下手すぎる。シロファスは視線を泳がせて、ぐっと唇を噛み締め困ったような顔をした。
困ってしまうのはこちらである。
「これからは魔塔について話そうとするな」
「でも……」
「呪いはお前の生命力を奪う。今だってお前が物凄い勢いで魔塔について語り出すから、呪いすら声を奪うのに遅れて、鼻血なんか出してるんだぞ。間違いなく寿命が縮まっている」
「寿命って、本来の?」
「本来、とは?」
「いや……だったら追いつけないくらい一気に語ればいいってことだよね」
「ふざけた解釈をするな」
「俺が知ってる魔塔のこと話していい?」
「良いわけないだろう。お前は俺の話を聞いていたか? 目を開けて居眠りでもしてたんじゃないだろうな」
こちらは本気で怒りを込めて話しているのに、シロファスはなかなか引かない。にわかに信じられない状況だった。ルブリアンの威圧を前にして太刀打ちできる者など、気心の知れた仲間以外に存在しない。
それはクレルモン家の直系に流れる血の作用でもある。祖先は黄金の翼をもつ鷲の神獣と語り継がれており、クレルモン家の金髪を継いだ者の眼差しは捕食者の目と呼ばれ、その目が見渡す全てを征服するという力をもつ。
そのため意識せずともルブリアンの視線が強大なプレッシャーを与えることは多い。特に知り合って間もない者なら尚更だ。
だがシロファスの大きな目は一切の躊躇いなくルブリアンを見上げ、やけに煌めきに満ちた翠色の視線を合わせてくる。
それどころか呑気に笑い出した。
「寝てないよ。あはは。目を開けて寝る人なんかいるんだ? 確かに今、眠いけど。あはは」
「おい何笑っている」
「だって面白いこと言うから……」
「あのな、生命力を削ると言ってるんだ」
「それはいつものこ……」
「は?」
「な、何でもない」
「いつものこと、と言おうとしたか? どういう意味だ?」
いつも、生命力を削っている? 一体何のことを言っているんだ。
シロファスはまた強引に目線を逸らし、何か言い訳しようと「ええっと」「だからつまり」と歯切れ悪く呟く。結局浮かばなかったのか、この話題を終わらすためのさらに強引な手段に出た。
「魔塔には実験体として拐われた子供達がたくさんいてその子たちを救うために力が必要なんだ」
「おい!」
「大抵の子は大人になるまで生きられないし俺も同じだろうだから寿命と言っても俺にはそれほど時間は残されてないから今更削られても――……ゲホッ」
「お前っ」
呪いに追いつかれたシロファスの口から血が溢れ出す。
頭がガクンと揺れて、シロファスは力を失い、ルブリアンの胸に寄りかかった。死んだか? 焦りで「シロファス!」と声が大きくなるルブリアンに対し、シロファスが弱々しい声を出した。
「あと……団長に聞いてほしいものがあるんだ……」
「無理して喋るなと言っているだろう!」
「俺の知っていること全て教えたいけど、今は信用できないと思うから、録音石を……」
「録音石?」
「団長が俺を信頼できるように、頑張るから、その前に、ろ、りょくおん……」
「分かったから喋るな! お前はどうして俺の言うことを聞かないんだ」
「……え? 俺、言うこと聞かない……? グゥ……」
「……寝やがった」
生命力以前に体力の限界が訪れたようで、シロファスは眠りに落ちた。
呼吸を確認するも正常だ。生きている。だが危なかった。呪いも驚いていたに違いない。恐れることなく魔塔について語り出すので、ルブリアンも肝を潰されてしまった。
どっと息を吐く。怒涛の展開に心臓が早鐘を打っている。本当に、死ぬかと思ったのだ。
だが呪いすら恐れずに語ろうとしていたのには訳がある。
「……魔塔にいる実験体を救うため、か」
今までの献身もそこに繋がるのだろう。
仲間たちを救うために力が必要だと言っていた。自分を冷遇する騎士団に対し、シロファスは一切怒りは見せず、それどころか苛立ちや悲しみすら表にしないで働いていた。
――『俺はずっと、本当にずっと、貴方に会えるのを待っていたんです!』
ルブリアンと騎士団に助けを求めていたならあのセリフも行動も理解できる。エルドクロウ相手に戦ったのもシロファスなりの誠意なのだろう。
寿命がさほど残されていないとも言っていた。だから命を顧みずに魔獣と戦い、呪いを受けながら情報を渡そうとするのか。
そうは言っても具体的に余命が決まっているわけでもないはず。大人になるまで生きられない……それがシロファスの中の常識だったとしても、出来る限り長く生きようともがくのが人間のサガではないのか。
それなのにどうしてこうも自分を投げ打って生きていくことができる?
「こいつ……」
本当に人間なのか?
ルブリアンは空を見上げた。
鳥が旋回している。心配そうにこちらを見下ろしているのが分かった。
息を吐いて、シロファスを抱え直し、ルブリアンは馬を走らせる。
シロファスのような人間が他国では聖者として讃えられるのだろう。けれど実際には魔塔の悪魔として、双子たちに暴行されて、森に捨てられる始末だ。
「……そろそろ奴らを処分しないとな」
騎士団の中にもシロファスを探す者は多くいるに違いない。けれど双子とその手下のみがシロファスの捨てられた場所を知っていて、公爵家の人間を問いただすことができるのはルブリアンしかいなかった。
「ありがとう……」
「……三日間何をしてた?」
「えっと、さっき起きたばかりなんだ」
「は?」
「気を失う前に殴られたのは覚えてる。それからあそこに運ばれている間も気絶してたみたい」
「……」
「あのさ、俺、ルーイ……さんにちゃんと謝りたいな」
怒りの湧き起こる勢いが凄まじく、シロファスの声での浄化が間に合わない。それに加えて訳の分からないことまで言い出すから、ルブリアンの声もこれでもかと低くなった。
「何を言う。あんな奴には何も謝らなくていい。たとえお前が意味もなく奴を斬ったとしても」
「でも、俺のせいで魔力暴走を起こしたって聞いた」
「あいつが単に雑魚だからだ」
「俺、役に立ちたいってずっと思っていたけれど」
「シロファス」
シロファスの声が瞬く間に気弱になっていき、今にも泣き出しそうなものに変わるので、ルブリアンも自分自身聞いたことがないほど優しい声が出て、それに驚いてしまう。
「全然ダメで、ここにいるのが申し訳ない」
「……ここにいるのが嫌じゃないのか?」
思わず聞き返したのは、シロファスの言葉があまりにも意外だったからだ。
この状況では矛盾した台詞に聞こえる。魔塔から派遣されたことはシロファスの意思ではないはず。そしてここへやって来てからは多くの偏見と冷遇に晒され、ルブリアンもそれを放置していた。
それなのに何故、この場所に執着するようなことを言うのか。
「え? 嫌なわけないよ」
シロファスはあっさりと答えた。
彼はルブリアンの言い付け通り前を向いている。目線だけで見下ろすと、馬の駆ける振動に合わせて揺れるつむじが見えた。
「魔塔は地獄みたいな場所だから」
さらりとした口調だ。当たり前のことを話しているように。
実際、魔塔が非人道的な実験を繰り返しているのはルブリアンたちも把握している。しかしそれを常に明るいシロファスの口から聞かされると、そのギャップに、少しの間言葉が出なくなった。
「でも、戻らないといけない。必ず」
「なぜだ」
ようやく返した言葉だが、シロファスはルブリアンが言葉に詰まっていたことなど知らずに、にこやかに答えた。
「仲間がいるから」
「……仲間?」
「まだ子供たちがいる。俺よりもみんな小さいんだ」
「子供だと?」
「えっと、信じてくれるか分からないけど、魔塔には俺と同じような実験体がいるんだ。その殆どは子供で、俺はその中でも一番大きかったかな。大抵の子達はそんなに長くは生きられなくて」
初めて人に語るのだろう。少し不器用な話し方で、でも最後には突然口を閉ざした。
「殆どの子達は記憶を――……?」
「どうした」
「?」
口を閉ざしたのではなく、開いているのに声が出ないらしい。突然鼻血を出す。あぁこれは禁言の術の類だ。
咄嗟に馬を止めて、シロファスの体を反転させ向かい合わせにする。シロファスはいまだに口をぱくぱくと開閉させるので、ルブリアンは「魔塔について話そうとするな!」と怒鳴った。
驚いたシロファスが口を一文字に結ぶ。ルブリアンはシロファスの顔を覗き込み、マントで鼻血を拭った。
「魔塔について明かさないよう魔法が……呪いか? 厄介だな。既に鼻血が溢れ、異常信号が出ているというのに、なぜ喋り続けようとするんだ。頭や心臓、または全身が痛むだろ?」
「あっ、これってそういうことなんだ」
話せるようになったことに胸を撫で下ろすも、発言に違和感を覚える。
「どういう意味だ?」
「いきなり痛みが酷くなるから何かと思った」
「元々痛みがあったのか?」
「あー……いや、何も痛くない」
嘘を吐くのが下手すぎる。シロファスは視線を泳がせて、ぐっと唇を噛み締め困ったような顔をした。
困ってしまうのはこちらである。
「これからは魔塔について話そうとするな」
「でも……」
「呪いはお前の生命力を奪う。今だってお前が物凄い勢いで魔塔について語り出すから、呪いすら声を奪うのに遅れて、鼻血なんか出してるんだぞ。間違いなく寿命が縮まっている」
「寿命って、本来の?」
「本来、とは?」
「いや……だったら追いつけないくらい一気に語ればいいってことだよね」
「ふざけた解釈をするな」
「俺が知ってる魔塔のこと話していい?」
「良いわけないだろう。お前は俺の話を聞いていたか? 目を開けて居眠りでもしてたんじゃないだろうな」
こちらは本気で怒りを込めて話しているのに、シロファスはなかなか引かない。にわかに信じられない状況だった。ルブリアンの威圧を前にして太刀打ちできる者など、気心の知れた仲間以外に存在しない。
それはクレルモン家の直系に流れる血の作用でもある。祖先は黄金の翼をもつ鷲の神獣と語り継がれており、クレルモン家の金髪を継いだ者の眼差しは捕食者の目と呼ばれ、その目が見渡す全てを征服するという力をもつ。
そのため意識せずともルブリアンの視線が強大なプレッシャーを与えることは多い。特に知り合って間もない者なら尚更だ。
だがシロファスの大きな目は一切の躊躇いなくルブリアンを見上げ、やけに煌めきに満ちた翠色の視線を合わせてくる。
それどころか呑気に笑い出した。
「寝てないよ。あはは。目を開けて寝る人なんかいるんだ? 確かに今、眠いけど。あはは」
「おい何笑っている」
「だって面白いこと言うから……」
「あのな、生命力を削ると言ってるんだ」
「それはいつものこ……」
「は?」
「な、何でもない」
「いつものこと、と言おうとしたか? どういう意味だ?」
いつも、生命力を削っている? 一体何のことを言っているんだ。
シロファスはまた強引に目線を逸らし、何か言い訳しようと「ええっと」「だからつまり」と歯切れ悪く呟く。結局浮かばなかったのか、この話題を終わらすためのさらに強引な手段に出た。
「魔塔には実験体として拐われた子供達がたくさんいてその子たちを救うために力が必要なんだ」
「おい!」
「大抵の子は大人になるまで生きられないし俺も同じだろうだから寿命と言っても俺にはそれほど時間は残されてないから今更削られても――……ゲホッ」
「お前っ」
呪いに追いつかれたシロファスの口から血が溢れ出す。
頭がガクンと揺れて、シロファスは力を失い、ルブリアンの胸に寄りかかった。死んだか? 焦りで「シロファス!」と声が大きくなるルブリアンに対し、シロファスが弱々しい声を出した。
「あと……団長に聞いてほしいものがあるんだ……」
「無理して喋るなと言っているだろう!」
「俺の知っていること全て教えたいけど、今は信用できないと思うから、録音石を……」
「録音石?」
「団長が俺を信頼できるように、頑張るから、その前に、ろ、りょくおん……」
「分かったから喋るな! お前はどうして俺の言うことを聞かないんだ」
「……え? 俺、言うこと聞かない……? グゥ……」
「……寝やがった」
生命力以前に体力の限界が訪れたようで、シロファスは眠りに落ちた。
呼吸を確認するも正常だ。生きている。だが危なかった。呪いも驚いていたに違いない。恐れることなく魔塔について語り出すので、ルブリアンも肝を潰されてしまった。
どっと息を吐く。怒涛の展開に心臓が早鐘を打っている。本当に、死ぬかと思ったのだ。
だが呪いすら恐れずに語ろうとしていたのには訳がある。
「……魔塔にいる実験体を救うため、か」
今までの献身もそこに繋がるのだろう。
仲間たちを救うために力が必要だと言っていた。自分を冷遇する騎士団に対し、シロファスは一切怒りは見せず、それどころか苛立ちや悲しみすら表にしないで働いていた。
――『俺はずっと、本当にずっと、貴方に会えるのを待っていたんです!』
ルブリアンと騎士団に助けを求めていたならあのセリフも行動も理解できる。エルドクロウ相手に戦ったのもシロファスなりの誠意なのだろう。
寿命がさほど残されていないとも言っていた。だから命を顧みずに魔獣と戦い、呪いを受けながら情報を渡そうとするのか。
そうは言っても具体的に余命が決まっているわけでもないはず。大人になるまで生きられない……それがシロファスの中の常識だったとしても、出来る限り長く生きようともがくのが人間のサガではないのか。
それなのにどうしてこうも自分を投げ打って生きていくことができる?
「こいつ……」
本当に人間なのか?
ルブリアンは空を見上げた。
鳥が旋回している。心配そうにこちらを見下ろしているのが分かった。
息を吐いて、シロファスを抱え直し、ルブリアンは馬を走らせる。
シロファスのような人間が他国では聖者として讃えられるのだろう。けれど実際には魔塔の悪魔として、双子たちに暴行されて、森に捨てられる始末だ。
「……そろそろ奴らを処分しないとな」
騎士団の中にもシロファスを探す者は多くいるに違いない。けれど双子とその手下のみがシロファスの捨てられた場所を知っていて、公爵家の人間を問いただすことができるのはルブリアンしかいなかった。
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