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第三章
43 幸せ
シャルロットがはっきりとローランの……彼の最期の記憶を思い出すことはなくとも、全てを忘れることもないだろう。
ルブリアンは息を吐いて、問いかけた。
「どんな本を読んだんだ」
「この国の成り立ちについて記録されている本だった。王家のこととか大公家のこととか。王家の方々はドラゴンの血を引いているらしいよ」
食堂からは庭の湖が見える。シロファスは窓の外の湖に目を向けて、なぜか空ではなく湖を指差しながら「ドラゴンは」と呟いた。
「龍だったんだろうね」
「……」
リュウ? 魔塔で通じていた言葉だろうか。
シロファスは静けさのある笑みを浮かべる。
「つまりは古い話だった。この国が成り立つよりも昔の話なんだ。神ではない者たちが国を作った。王室と大公家の血は国が起こる前からこの土地に根ざしている」
まるで言い聞かされている心地になった。不思議な感覚を味わいつつもルブリアンは言う。
「まるで以前からその話を知っていたみたいな口振りだな」
「知ってたよー。ご主人様の国だから」
「……その王室の人間と今日は会合していた」
「王妃さまのこと?」
ルブリアンが思っている以上にシロファスはあらゆることを把握しているらしい。懐柔した使用人から情報を集めているのかもしれないし、至る所にいる小動物から話を聞いているのかもしれない。
「その通りだ。よく分かってるじゃねぇか」
「団長のことだから!」
少し荒い口調をするとシロファスは喜ぶのだから、おかしなものだ。
今ではシャルロットよりもルブリアンの方が王妃陛下と関わる回数は多い。次期クレルモン当主のルブリアンが当主代理として王妃を相手にすることが殆どである。今日もまた、ルブリアンと側近のアランだけが王妃陛下と会っていたのだ。
「王妃さまも一緒にランチできたらよかったのにね」
国母である王妃陛下は美しくも恐ろしい方として国民からは畏敬を集めている。娘を亡くしてからクレルモン家との関係は悪化していると噂されているが、シロファスはそう思わないらしい。その無邪気さを前に、ルブリアンは力が抜ける感覚で言った。
「共にランチすることはないな」
「そうなんだ? それは寂しいね」
食事を終えるとシロファスは言った。
「団長はこれから騎士団のところへ?」
「あぁ」
「俺は?」
「ここにいろ。昼寝でもしていればいい」
「団長も一緒にしよう。せっかくなら日向ぼっこしようか? ほら、晴れてるよ。素晴らしい天気だ!」
まるでルブリアンが日向ぼっこを望んでいるみたいな言い方だ。部屋の隅で待機する執事やメイドたちは、捉えようによってはルブリアンを子供扱いするシロファスに衝撃を受けているが、シロファスは冗談ではなく本気で言っているのである。
「お前だけ寝ていろ。俺は行く」
「なら俺もそろそろ騎士団の人たちに供給を……」
「寝てろ」
ガーンとショックを受けたような顔をして悲しむシロファスに、心の中でわずかに狼狽えるも、ルブリアンが頑なに言いつけるのには訳がある。
隣の部屋に住まわせて知ったことだが、シロファスは毎夜のようにうなされて、激痛に襲われたように苦しんでいるのだ。
声をかけても目を覚まさない。シロファスの体に虐待の痕以外の新しい傷は生まれていない。そのため誰かから暴力を受けていることはないはずだが、夜毎の苦しげな声がどうしても気になる。
過去の苦痛に苛まれるというより今現在の痛みがシロファスを襲っているように思えるからだ。
「少し散歩しようよ!」
シロファスが言うので、騎士団へ向かう前に庭を歩いた。ガゼボへ立ち寄ると、目を離した隙に、腰掛けたシロファスの周りに鳥やうさぎ、リスなど動物たちが群がっている。まるでおとぎ話に出てくる姫のようだ。
「そうやってすぐ動物と親しくなるのはなぜなんだ」
「うーん、仲がいいって言えるのかな。友達になるかどうかは個体によるよ。例えばこの子とかは、仲良くはない」
シロファスは自分の膝に乗ったリスを見下ろした。
「さっき俺の肩に乗ってた子なんだけど。ずっと文句言ってる」
「文句?」
「ノロマーとか、メシ寄越せー、とか。野生の血を忘れたウスノロがーとか」
そんなことを言われていたのか。
「生意気なことを。締め殺してやれ」
「えー? どうする君。団長が君を締め殺して今晩のステーキにするってさ」
残酷なセリフにリスがぴょんっと飛び退いた。尻尾を巻いて逃げだすリスをシロファスは軽く鼻で笑ってから「ルブリアン団長」と笑みを見せる。
「行ってらっしゃい。ここで待ってるね」
柔らかな日差しがシロファスの肩を照らしている。光に縁取られたシロファスに、ルブリアンは小さな時間、見惚れた。
「ああ。行ってくる」
シロファスと関わっていると心まで柔らかくなる。
その場を後にして、騎士団の演習に戻ってからも、彼と過ごす時間について考えた。
昼も夜もシロファスがいると、そこにあたたかな光が溢れる。これは今までに経験したことのない現象である。
騎士団の慣れ親しんだ連中といても、……おそらく愛犬であり失った獣人の盟友、シロといるのとも違う感覚だ。
ぼんやりと考えつつも、魔法使いたちの研究室へ向かう。解析の途中経過を確認し、魔法軍の作戦習熟度の進捗報告を受け、騎士団支部へ向かう。
支部の執務室へ帰ってくるも、シロファスが言いつけ通り休息を取っているのか気になったので私邸へ戻ることにした。
その間も不思議なその子について考えている。
……以前まではシロを取り戻すことばかりが思考を埋めていた。
今、頭に不意に浮かぶのはシロファスだ。
シロファスがいると昼の日差しはやけに煌めいて見えるし、夜の蝋燭やランプの光も一等蕩けた光に感じる。なぜなのかは不明だ。他人を傍に置いて、こうも穏やかな時間が訪れるとは思いもしなかった。
魔獣を殺戮するシロファスは決して純潔な男ではない。しかし彼といるとルブリアンは、血に塗れた半生を忘れることができる。
これをなんと呼ぶのか。
「――分かるよ」
あのガゼボに、シロファスが座っている。
ルブリアンの言うことを聞かない、ルブリアンに従順なシロファス。彼の近くにはシャルロットがいた。
午後のあたたかな風の中で二人がティータイムを過ごしている。
「きっとそれは幸せと呼ぶんだね」
ルブリアンは息を吐いて、問いかけた。
「どんな本を読んだんだ」
「この国の成り立ちについて記録されている本だった。王家のこととか大公家のこととか。王家の方々はドラゴンの血を引いているらしいよ」
食堂からは庭の湖が見える。シロファスは窓の外の湖に目を向けて、なぜか空ではなく湖を指差しながら「ドラゴンは」と呟いた。
「龍だったんだろうね」
「……」
リュウ? 魔塔で通じていた言葉だろうか。
シロファスは静けさのある笑みを浮かべる。
「つまりは古い話だった。この国が成り立つよりも昔の話なんだ。神ではない者たちが国を作った。王室と大公家の血は国が起こる前からこの土地に根ざしている」
まるで言い聞かされている心地になった。不思議な感覚を味わいつつもルブリアンは言う。
「まるで以前からその話を知っていたみたいな口振りだな」
「知ってたよー。ご主人様の国だから」
「……その王室の人間と今日は会合していた」
「王妃さまのこと?」
ルブリアンが思っている以上にシロファスはあらゆることを把握しているらしい。懐柔した使用人から情報を集めているのかもしれないし、至る所にいる小動物から話を聞いているのかもしれない。
「その通りだ。よく分かってるじゃねぇか」
「団長のことだから!」
少し荒い口調をするとシロファスは喜ぶのだから、おかしなものだ。
今ではシャルロットよりもルブリアンの方が王妃陛下と関わる回数は多い。次期クレルモン当主のルブリアンが当主代理として王妃を相手にすることが殆どである。今日もまた、ルブリアンと側近のアランだけが王妃陛下と会っていたのだ。
「王妃さまも一緒にランチできたらよかったのにね」
国母である王妃陛下は美しくも恐ろしい方として国民からは畏敬を集めている。娘を亡くしてからクレルモン家との関係は悪化していると噂されているが、シロファスはそう思わないらしい。その無邪気さを前に、ルブリアンは力が抜ける感覚で言った。
「共にランチすることはないな」
「そうなんだ? それは寂しいね」
食事を終えるとシロファスは言った。
「団長はこれから騎士団のところへ?」
「あぁ」
「俺は?」
「ここにいろ。昼寝でもしていればいい」
「団長も一緒にしよう。せっかくなら日向ぼっこしようか? ほら、晴れてるよ。素晴らしい天気だ!」
まるでルブリアンが日向ぼっこを望んでいるみたいな言い方だ。部屋の隅で待機する執事やメイドたちは、捉えようによってはルブリアンを子供扱いするシロファスに衝撃を受けているが、シロファスは冗談ではなく本気で言っているのである。
「お前だけ寝ていろ。俺は行く」
「なら俺もそろそろ騎士団の人たちに供給を……」
「寝てろ」
ガーンとショックを受けたような顔をして悲しむシロファスに、心の中でわずかに狼狽えるも、ルブリアンが頑なに言いつけるのには訳がある。
隣の部屋に住まわせて知ったことだが、シロファスは毎夜のようにうなされて、激痛に襲われたように苦しんでいるのだ。
声をかけても目を覚まさない。シロファスの体に虐待の痕以外の新しい傷は生まれていない。そのため誰かから暴力を受けていることはないはずだが、夜毎の苦しげな声がどうしても気になる。
過去の苦痛に苛まれるというより今現在の痛みがシロファスを襲っているように思えるからだ。
「少し散歩しようよ!」
シロファスが言うので、騎士団へ向かう前に庭を歩いた。ガゼボへ立ち寄ると、目を離した隙に、腰掛けたシロファスの周りに鳥やうさぎ、リスなど動物たちが群がっている。まるでおとぎ話に出てくる姫のようだ。
「そうやってすぐ動物と親しくなるのはなぜなんだ」
「うーん、仲がいいって言えるのかな。友達になるかどうかは個体によるよ。例えばこの子とかは、仲良くはない」
シロファスは自分の膝に乗ったリスを見下ろした。
「さっき俺の肩に乗ってた子なんだけど。ずっと文句言ってる」
「文句?」
「ノロマーとか、メシ寄越せー、とか。野生の血を忘れたウスノロがーとか」
そんなことを言われていたのか。
「生意気なことを。締め殺してやれ」
「えー? どうする君。団長が君を締め殺して今晩のステーキにするってさ」
残酷なセリフにリスがぴょんっと飛び退いた。尻尾を巻いて逃げだすリスをシロファスは軽く鼻で笑ってから「ルブリアン団長」と笑みを見せる。
「行ってらっしゃい。ここで待ってるね」
柔らかな日差しがシロファスの肩を照らしている。光に縁取られたシロファスに、ルブリアンは小さな時間、見惚れた。
「ああ。行ってくる」
シロファスと関わっていると心まで柔らかくなる。
その場を後にして、騎士団の演習に戻ってからも、彼と過ごす時間について考えた。
昼も夜もシロファスがいると、そこにあたたかな光が溢れる。これは今までに経験したことのない現象である。
騎士団の慣れ親しんだ連中といても、……おそらく愛犬であり失った獣人の盟友、シロといるのとも違う感覚だ。
ぼんやりと考えつつも、魔法使いたちの研究室へ向かう。解析の途中経過を確認し、魔法軍の作戦習熟度の進捗報告を受け、騎士団支部へ向かう。
支部の執務室へ帰ってくるも、シロファスが言いつけ通り休息を取っているのか気になったので私邸へ戻ることにした。
その間も不思議なその子について考えている。
……以前まではシロを取り戻すことばかりが思考を埋めていた。
今、頭に不意に浮かぶのはシロファスだ。
シロファスがいると昼の日差しはやけに煌めいて見えるし、夜の蝋燭やランプの光も一等蕩けた光に感じる。なぜなのかは不明だ。他人を傍に置いて、こうも穏やかな時間が訪れるとは思いもしなかった。
魔獣を殺戮するシロファスは決して純潔な男ではない。しかし彼といるとルブリアンは、血に塗れた半生を忘れることができる。
これをなんと呼ぶのか。
「――分かるよ」
あのガゼボに、シロファスが座っている。
ルブリアンの言うことを聞かない、ルブリアンに従順なシロファス。彼の近くにはシャルロットがいた。
午後のあたたかな風の中で二人がティータイムを過ごしている。
「きっとそれは幸せと呼ぶんだね」
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