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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『42、大広間の心理戦』
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「それで、結論は出ましたか?いや、朝なので出てなくてもいいんですがね」
翌日、お粥という懐かしく、お腹に優しいメニューを食べた後、プリストが仕掛けてきた。
嫌味っぽい口調が癪に障る。
「それについてはみんなから説明してもらいます」
朝食後に仕掛けてくることは予想できたので、作戦は既に考えてある。
教国の皆様には綺麗さっぱり諦めてもらいましょうか。
「僕たちは近くの野原で盗賊たちに襲われました。その盗賊を運搬している最中なんです」
「隣国の王子もいる中でのそれです。問題になるのでは?」
ボーランとカルスが遠回しに、“襲われるかもしれないぞ”と脅した。
こちら側が言外に拒否していると感じ取ったマイセスが目を吊り上げる。
「あなたは神託に従わないと仰せなのですか?この神敵がっ!」
これはマズイ。一緒に行く気しかないぞ。
存外、大きな声だったので周りの人たちが反応を見せた。
イルマス教の信者らしき人は、凄い形相で俺たちを睨みつけてくる。
「何ですと?お主ら、神に背くと罰が当たりますぞ」
「あの従者は神を軽々しく考える愚か者か?それとも異教徒か?」
「神の仰せのままに行動するのが道理というものです!」
次々と刺さる言葉のナイフにたじろぐボーランとカルス。
攻撃は留まることを知らないばかりか、矛先が俺に向かいつつあった。
「愚か者を従えている者もまた愚か者なり!」
「この国の第1王子は神の敵かっ!」
「優しそうな仮面をかぶっておきながら、慈悲の欠片も無いのだな!」
あんまりな物言いにさすがの俺もカチンときた。
しかし、ここで感情的になっては相手に付け入る隙を与えるだけ。
「ならば、この場にいる皆さんは戦争になっても構わないと?」
努めて無表情を貫き、抑揚のない声で告げる。
巫女姫を始めとした信者たちは究極の問いに押し黙るしかない。
この機を逃すまいと追撃を入れる。
「アラッサム王国の王子が馬車にいます。僕は一緒に旅をすることを認められていますが、勝手に巫女姫が乗ったらどうなるでしょう?国際問題になるのでは?」
実際は強制なのだが、今はどうでもいいだろう。
イルマス教のメンバーに、込み入った事情が分かろうはずもない。
一緒に乗っているというか、屋根に乗せられているといった表現の方が正しいし。
「事情は分かりました。それで、アラッサムの王子はどこにいるのですか?」
硬い表情を崩さぬまま、マイセスが尋ねる。
メチャクチャマズい!その質問は完全にアウトだって!
逆にこちらがピンチになっちゃったよ。
アラッサム王国の王子は、俺たちを襲った罪で牢獄の中にいるのだから。
知らぬ存ぜぬで通ったらいいんだが・・・。
「知りません。相手側の従者が宿を取ったみたいで、こちら側には情報が無いんです」
ボーランが笑顔の仮面を崩さず答えたが、首筋に汗が垂れている。
こちら側が不利になっていることを悟ったのだろう。
「そうでしたか。――プリスト様、詰所に行って聞いてきましょう。神託は絶対です」
「もちろんです。女神アーザスの名の下に」
「「女神アーザスの名の下にっ!」」
マイセスと信者たちの声が1つになった。
プリストが信者たちに優しい目つきを向けるが、黒い笑みは隠しきれていない。
それにしても、こちらの嘘に気づいているような素振りだな。多少の違和感を感じる。
妙な連帯感が生まれている光景に焦りを覚えた。
一刻でも早く、衛兵に口止めをしなきゃ今までの嘘が全てバレてしまう。
今後の計画に支障をきたすのは確実であり、絶対に避けなければならない事態だ。
しかし、それを許さない信者たちの目が厄介なことこの上ない。
大きく舌打ちでもしたい気分だった。
この事態を打開しようと、フローリーが気配を消して戸口に取りつく。
しかし、マイセスが目ざとく見つけて、フローリーの肩をむんずと掴んだ。
「どこに行くのかしら?あなたが外に出る用事なんて無いはずだけど」
「まさか情報操作とかじゃないでしょうねぇ?」
いつの間にか、彼女の脇に控えていたキリサが唇を歪めた。
黒いオーラが全く隠せていない。
その目は冷酷な人間そのものであり、恐怖を通り越して薄ら寒さを覚える。
しばらくキリサを観察していると、あることに気づいた。
服装が一般客のものだったのだ。
まさか・・・ずっと前から一般客に紛れ込んでいたのか?
もし推測通りだとしたら、大広間にいる人たちは教国側のサクラだと見ていいだろう。
正直に言ってかなりマズイ状況だ。
この中から誰か1人でも詰所に行ってしまえば、その時点で計画は破綻する。
衛兵が上手く誤魔化してくれる可能性も無い訳では無いが、過度な期待は出来ない。
先ほどから対しているフローリーは表情が無表情のまま一切動かない。
初めて会った時のイグルを連想してしまった。
「トイレですわ。情報操作とは妙なことをおっしゃいますね。したことがありますの?」
口調は丁寧だったが、言葉の端々に棘が含まれている。
図星を突かれた動揺を軽い怒りに隠しているらしい。なかなか良い策だ。
「ありませんわ。私どもはいつも真実をお伝えしておりますから。キリサ、彼女についていってあげなさい。頼んだわよ?」
「はい。シスター長の名に懸けて、任務をまっとういたします」
キリサは優雅に一礼すると、フローリーの背後にピッタリとくっついた。
まるで主人にどこまでもついていくメイドのよう。
フローリーは悔しそうな顔をしながらトイレへと向かっていく。
これで両陣営が1人ずつの欠場。
相手にとっては痛くも痒くも無いだろうが、こちらにとっては大問題だ。
恐らく相手が次にとる行動は、なりふり構わず詰所に派遣するといった感じだろう。
「シスターリリア、詰所に行って聞いてきてくれる?」
「はい。仰せのままに」
やっぱり詰所に派遣しようとしている。
何かこの状況を打開できる策は・・・もう無いな。
こうなってしまっては勝ち目がない。
「はあ、もういいです。僕の負けです。巫女姫の同行を許可しましょう」
「ありがとうございます」
プリストがお礼を言うが、当然という心情が見え隠れしている。
すると、隣のマイセスがシスターリリアを呼び止め、とんでもない依頼をした。
「念のため、アラッサム王国に連絡をしておいて」
「わー!ダメーっ!今は絶対にダメ!」
俺は今にも出て行かんとするシスターのリリアを間一髪で押しとどめる。
彼女を初めとした信者たちは事態が上手く飲み込めていないのか、キョトンとしていた。
「何でダメなのよ?」
「アラッサムの王子は盗賊として僕たちを襲ったんです。連絡されたら国際問題ですから」
「それが何よ?いい交渉材料になるじゃない」
裏の事情を知らない人と会話をするのはこんなに厄介なのか。
とりあえず、拒否の意だけはハッキリと示しておこう。
不正は今も、それぞれの領地で続いているのだ。
国民の不満が高まれば、矢面に晒されるのは俺たち王族である。
前世での某国の革命はあまりにも有名。
父上や母上がギロチンにかけられるなんてことがあってはいけない。
「今、王国は混乱しているんです。他国なんて相手にしてる暇はありません」
「そ、そうなのね。済まなかったわ」
マイセスは、素直に謝った。
「でも、馬がもう限界なのでは?ただでさえ30人以上を乗せてるんですから」
「そうなんだよねぇ」
俺は唸った。
巫女姫を乗せるためには、盗賊たちをどこかに置いていく必要がある。
しかし、今は何の案も無い。
このままでは取返しのつかないことが起こりそうで、焦りがボコボコと顔を出す。
「落ち着いて下さい。焦ってもいい案は出ませんよ?」
俺の肩に何かが乗せられた感覚があり、振り返るとマイセスがいた。
彼女の手は黄緑色に光っている。
「鎮静化・・・。ありがとう。少し落ち着いた気がするよ」
マイセスが使ったのは回復属性の魔法だろう。
無詠唱なのは、さすが巫女姫といったところだろうか。
「その問題なら、もう解決したわ。安心して頂戴!」
再び思考の渦に嵌まろうとしていた時、戸口の方から自信に満ちた声が聞こえた。
そちらに視線を向けてみれば、キリサを伴ったフローリーが不敵に笑っている。
「解決したというのはどういうことだ?」
「この宿場町にある教会の地下に収容しておくのです。キリサさんが承諾してくれました」
「ええ。神託のためなら何でも」
キリサさんが大きく頷き、胸の前で手を組んだ。
「これでOKよね?マイセス姉さん」
「十分よ。さすが我が妹、フローリーね」
2人は顔を見合わせて微笑みあっていた。
翌日、お粥という懐かしく、お腹に優しいメニューを食べた後、プリストが仕掛けてきた。
嫌味っぽい口調が癪に障る。
「それについてはみんなから説明してもらいます」
朝食後に仕掛けてくることは予想できたので、作戦は既に考えてある。
教国の皆様には綺麗さっぱり諦めてもらいましょうか。
「僕たちは近くの野原で盗賊たちに襲われました。その盗賊を運搬している最中なんです」
「隣国の王子もいる中でのそれです。問題になるのでは?」
ボーランとカルスが遠回しに、“襲われるかもしれないぞ”と脅した。
こちら側が言外に拒否していると感じ取ったマイセスが目を吊り上げる。
「あなたは神託に従わないと仰せなのですか?この神敵がっ!」
これはマズイ。一緒に行く気しかないぞ。
存外、大きな声だったので周りの人たちが反応を見せた。
イルマス教の信者らしき人は、凄い形相で俺たちを睨みつけてくる。
「何ですと?お主ら、神に背くと罰が当たりますぞ」
「あの従者は神を軽々しく考える愚か者か?それとも異教徒か?」
「神の仰せのままに行動するのが道理というものです!」
次々と刺さる言葉のナイフにたじろぐボーランとカルス。
攻撃は留まることを知らないばかりか、矛先が俺に向かいつつあった。
「愚か者を従えている者もまた愚か者なり!」
「この国の第1王子は神の敵かっ!」
「優しそうな仮面をかぶっておきながら、慈悲の欠片も無いのだな!」
あんまりな物言いにさすがの俺もカチンときた。
しかし、ここで感情的になっては相手に付け入る隙を与えるだけ。
「ならば、この場にいる皆さんは戦争になっても構わないと?」
努めて無表情を貫き、抑揚のない声で告げる。
巫女姫を始めとした信者たちは究極の問いに押し黙るしかない。
この機を逃すまいと追撃を入れる。
「アラッサム王国の王子が馬車にいます。僕は一緒に旅をすることを認められていますが、勝手に巫女姫が乗ったらどうなるでしょう?国際問題になるのでは?」
実際は強制なのだが、今はどうでもいいだろう。
イルマス教のメンバーに、込み入った事情が分かろうはずもない。
一緒に乗っているというか、屋根に乗せられているといった表現の方が正しいし。
「事情は分かりました。それで、アラッサムの王子はどこにいるのですか?」
硬い表情を崩さぬまま、マイセスが尋ねる。
メチャクチャマズい!その質問は完全にアウトだって!
逆にこちらがピンチになっちゃったよ。
アラッサム王国の王子は、俺たちを襲った罪で牢獄の中にいるのだから。
知らぬ存ぜぬで通ったらいいんだが・・・。
「知りません。相手側の従者が宿を取ったみたいで、こちら側には情報が無いんです」
ボーランが笑顔の仮面を崩さず答えたが、首筋に汗が垂れている。
こちら側が不利になっていることを悟ったのだろう。
「そうでしたか。――プリスト様、詰所に行って聞いてきましょう。神託は絶対です」
「もちろんです。女神アーザスの名の下に」
「「女神アーザスの名の下にっ!」」
マイセスと信者たちの声が1つになった。
プリストが信者たちに優しい目つきを向けるが、黒い笑みは隠しきれていない。
それにしても、こちらの嘘に気づいているような素振りだな。多少の違和感を感じる。
妙な連帯感が生まれている光景に焦りを覚えた。
一刻でも早く、衛兵に口止めをしなきゃ今までの嘘が全てバレてしまう。
今後の計画に支障をきたすのは確実であり、絶対に避けなければならない事態だ。
しかし、それを許さない信者たちの目が厄介なことこの上ない。
大きく舌打ちでもしたい気分だった。
この事態を打開しようと、フローリーが気配を消して戸口に取りつく。
しかし、マイセスが目ざとく見つけて、フローリーの肩をむんずと掴んだ。
「どこに行くのかしら?あなたが外に出る用事なんて無いはずだけど」
「まさか情報操作とかじゃないでしょうねぇ?」
いつの間にか、彼女の脇に控えていたキリサが唇を歪めた。
黒いオーラが全く隠せていない。
その目は冷酷な人間そのものであり、恐怖を通り越して薄ら寒さを覚える。
しばらくキリサを観察していると、あることに気づいた。
服装が一般客のものだったのだ。
まさか・・・ずっと前から一般客に紛れ込んでいたのか?
もし推測通りだとしたら、大広間にいる人たちは教国側のサクラだと見ていいだろう。
正直に言ってかなりマズイ状況だ。
この中から誰か1人でも詰所に行ってしまえば、その時点で計画は破綻する。
衛兵が上手く誤魔化してくれる可能性も無い訳では無いが、過度な期待は出来ない。
先ほどから対しているフローリーは表情が無表情のまま一切動かない。
初めて会った時のイグルを連想してしまった。
「トイレですわ。情報操作とは妙なことをおっしゃいますね。したことがありますの?」
口調は丁寧だったが、言葉の端々に棘が含まれている。
図星を突かれた動揺を軽い怒りに隠しているらしい。なかなか良い策だ。
「ありませんわ。私どもはいつも真実をお伝えしておりますから。キリサ、彼女についていってあげなさい。頼んだわよ?」
「はい。シスター長の名に懸けて、任務をまっとういたします」
キリサは優雅に一礼すると、フローリーの背後にピッタリとくっついた。
まるで主人にどこまでもついていくメイドのよう。
フローリーは悔しそうな顔をしながらトイレへと向かっていく。
これで両陣営が1人ずつの欠場。
相手にとっては痛くも痒くも無いだろうが、こちらにとっては大問題だ。
恐らく相手が次にとる行動は、なりふり構わず詰所に派遣するといった感じだろう。
「シスターリリア、詰所に行って聞いてきてくれる?」
「はい。仰せのままに」
やっぱり詰所に派遣しようとしている。
何かこの状況を打開できる策は・・・もう無いな。
こうなってしまっては勝ち目がない。
「はあ、もういいです。僕の負けです。巫女姫の同行を許可しましょう」
「ありがとうございます」
プリストがお礼を言うが、当然という心情が見え隠れしている。
すると、隣のマイセスがシスターリリアを呼び止め、とんでもない依頼をした。
「念のため、アラッサム王国に連絡をしておいて」
「わー!ダメーっ!今は絶対にダメ!」
俺は今にも出て行かんとするシスターのリリアを間一髪で押しとどめる。
彼女を初めとした信者たちは事態が上手く飲み込めていないのか、キョトンとしていた。
「何でダメなのよ?」
「アラッサムの王子は盗賊として僕たちを襲ったんです。連絡されたら国際問題ですから」
「それが何よ?いい交渉材料になるじゃない」
裏の事情を知らない人と会話をするのはこんなに厄介なのか。
とりあえず、拒否の意だけはハッキリと示しておこう。
不正は今も、それぞれの領地で続いているのだ。
国民の不満が高まれば、矢面に晒されるのは俺たち王族である。
前世での某国の革命はあまりにも有名。
父上や母上がギロチンにかけられるなんてことがあってはいけない。
「今、王国は混乱しているんです。他国なんて相手にしてる暇はありません」
「そ、そうなのね。済まなかったわ」
マイセスは、素直に謝った。
「でも、馬がもう限界なのでは?ただでさえ30人以上を乗せてるんですから」
「そうなんだよねぇ」
俺は唸った。
巫女姫を乗せるためには、盗賊たちをどこかに置いていく必要がある。
しかし、今は何の案も無い。
このままでは取返しのつかないことが起こりそうで、焦りがボコボコと顔を出す。
「落ち着いて下さい。焦ってもいい案は出ませんよ?」
俺の肩に何かが乗せられた感覚があり、振り返るとマイセスがいた。
彼女の手は黄緑色に光っている。
「鎮静化・・・。ありがとう。少し落ち着いた気がするよ」
マイセスが使ったのは回復属性の魔法だろう。
無詠唱なのは、さすが巫女姫といったところだろうか。
「その問題なら、もう解決したわ。安心して頂戴!」
再び思考の渦に嵌まろうとしていた時、戸口の方から自信に満ちた声が聞こえた。
そちらに視線を向けてみれば、キリサを伴ったフローリーが不敵に笑っている。
「解決したというのはどういうことだ?」
「この宿場町にある教会の地下に収容しておくのです。キリサさんが承諾してくれました」
「ええ。神託のためなら何でも」
キリサさんが大きく頷き、胸の前で手を組んだ。
「これでOKよね?マイセス姉さん」
「十分よ。さすが我が妹、フローリーね」
2人は顔を見合わせて微笑みあっていた。
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