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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『51、前哨戦~ハンルVSギルド~』
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腹黒執事ことスニアが捕縛されたという知らせは、ドク郡中を駆け巡った。
民衆はこれで悪政が無くなると喜んでいるそう。
浮かれた気分の領地とは正反対に領主館は重苦しい雰囲気が漂っている。
原因は会議にかける人が2人もいるということに相違ない。
午前はハンル、午後にメインであるスニアの断罪が行われるそうだ。
俺たちはすり鉢状に作られた断罪場の最上部に陣取り、会議の様子を見届ける。
なんでも、これが王子参加の会議の仕来たりだそうで。
俺としてはフェブアーに早く会いたいのだが、午後の証言者ということで再び潜伏中。
過去に証言者を殺そうとした犯人がいたので対策しているのだそう。
とりあえず元気だということで安心したよ。
ちなみに会議とは前世で言う裁判のことで、判決が下されるところもそう変わらない。
変わるのは周りにいる人間の大半が検察側ということだろうか。
大抵は十分な証拠を手に入れてから行われるため、弁護する人はほぼいない。
被告人にとっては完全にアウェーなのである。
「これよりAランク冒険者であるハンルの処罰会議を始めよう」
領主であるセテンバ―が開始を宣言すると、参加者の役人が一糸乱れぬ動きで一礼した。
俺たちもワンテンポ遅れて一礼しておく。
「それではカルス殿、状況説明を」
「はい。私どもは領主館に来る最中、森の中に捨てられていたこちらの少女、ベネットを助けました。彼女については午後にお話致しまします」
その言葉だけで大体の見当はついたのだろう。
セテンバーを初めとした参加者の殆どが顔を歪めている。
「初めはリレン王子たちも付き添っていましたが、巫女姫であられるマイセス様が栄養剤代わりの薬を制作することになりました。彼女1人で行かせることを不安に思ったため、また一刻を争う状態であったため王子は手伝うことに致したのです」
多くの視線がマイセスに注がれた。
当の本人は凛とした立ち振る舞いを1秒たりとも崩さない。
「しかし、それでは守りが手薄になってしまう。そこでハンルに守りを頼んだのです。その時点でトバーズ色の髪の男による襲撃が行われていたので不穏な空気は察しておりました。妥協案としてリレン王子はこっそり誓約魔法を掛けたのですが」
突然出て来たトパーズ色の髪の男に参加者は目を剥く。
後方の扉が開き、本人が姿を現すと会場がざわめいてきた。
「トパーズ色と聞いた時、まさかと思ったがやはりお前か。副ギルドマスターのランス」
「ええ。リレン王子には怒りに任せてとんでもないことをしてしまった」
セテンバ―の言葉にランスはトパーズ色の髪を掻く。
彼の瞳に後悔の念が滲んでいるのを見て、少し驚いた。
あの時と違って随分丸くなったランスにメンバーたちも刮目してしまっている。
特に証言台にいるカルスの目は大きく見開かれていた。
「ああ・・・それでは続けます。休憩していた彼女の近くに集まった魔物を撃退している時、後方からの攻撃がある時を境にピタリと無くなりました。不審に思った私が後方を見ると、木陰でリレン王子の鞄を漁りかけて苦しみだしたハンルがいたのです」
誓約魔法の効果であることは言わずもがな。
参加者たちは、驚いている人と呆れている人が半々くらいの割合で存在していた。
ランスは怒りからか拳を強く握りしめており、今にも殴りかかりそうだ。
「後は完全に麻痺したハンルを捕縛して終わりですね」
被害が出たわけでもないので物語気分で聞いていたのだが、終わり方が呆気ないな。
やっぱり闇魔法は凶悪過ぎる。
もし無かったとしたら、カルスとハンルのタイマンになっていたじゃんか。
そうなったらカルスには勝ち目が無かったんじゃない?一応はAランクなわけだし。
カルスが一礼して下がると、セテンバ―が右手を上げた。
代わりに証言台に立ったのは白菫色の髪をした40代くらいの男性。
服の上からでも分かるほど筋肉が隆起しており、武人であることが安易に想像できる。
隣で息を呑む音が聞こえ、そちらに視線を向けた。
「ボーラン、どうしたの?あの男に見覚えがあるとか?」
「見覚えがあるもなにも、あの人がドク郡支部のギルドマスターだよ」
そういえば、ボーランは役人会議の時にハンルを返せとしつこく迫って来てるって・・・。
だが、証言台のギルドマスターからは友好的な雰囲気は微塵も感じられない。
むしろ憎悪のような薄ら寒いものを感じる。
「冒険者ギルドのドク郡支部でギルドマスターを務めているグリテです」
グリテがキビキビとした動作で一礼した途端、ハンルがゾッとするような笑みを浮かべた。
考えたくは無いがギルマスであるグリテの弱みを握っているのか。
しかし、予想に反してグリテはハンルを睨みつける。
「私は裏切られた。こいつは不正の権化だ!」
「おい、待てよ!なんであんたまで・・・。グルートゥン峠でのことを忘れたかっ!」
激昂して叫ぶハンルの表情は驚愕と怒りに代わっていた。
対してグリテはあり得ないほど冷静で、一切の隙を見せていない。
「その件があったから今まで信じていたが、調べてみたら不正証拠がたくさん出たんだ」
一旦、言葉を切ってセテンバ―を見据えるグリテ。
「では領主様。アライズ山連続殺人事件を覚えていますか?」
「ああ、その時はまだだったからな。確か今も未解決じゃ無かったか?」
セテンバ―がさり気なくスニアの傀儡になっていたことを匂わせた。
満足げに頷いたグリテは手元にあった資料を持つ。
「4年前、ドク郡の西にあるアライズ山で女性3人が相次いで殺されました。長らく未解決のままでしたが、ギルドで調べたところ全員が依頼を出していました」
証言台を降りて資料をセテンバ―に渡すと、ハンルを射殺すような視線で射貫く。
「見ての通り、その依頼を全て同一人物が受けています。当時Dランクのハンルがね」
「確かに受けたがそれが何だ?まさかその時に殺したとか言うのか?」
ハンルが嗤う。侮蔑に満ちた瞳は今までのそれとは180度違っていた。
恐らくこちらがAランク冒険者、ハンルの本性なのだろうが。
参加者も表情を翳らせる。
「そのまさかだな。当時の空気を取っておいたのが功を奏したよ。王都の研究員に調べてもらったら、現場に漂っていた魔力の性質がお前の魔力と一致した」
セテンバ―が渡された資料の2枚目を見て軽く頷いた。
個人によって魔力のパターンは決まっており、誰1人として同じパターンの人はいない。
人間で言う指紋のようなものである。
空気を王都の研究室に持っていくと、そういうのも調べられてしまう。
だから殺人のようなものを犯す人は、市販の剣や弓などを使うことが多いのだ。
しかしハンルは知らなかったらしく、さっきから刮目している。
王都の最新研究所の紋が、紙の後ろに多く書かれていたことから信憑性は高い。
ハンルはガックリと項垂れて笑い出した。
「はは・・・まさかこんなあっけなくバレるとは思っていなかったぜ」
上げられた瞳には邪悪な光が宿っている。
「そうだ。あの女どもは俺が殺したんだよ。みんな報酬をケチった奴さ。こちとら少しでも高い報酬を得るために山超えてんのによ。ケチられたら生活に困っちまう」
両手を広げたハンルがセテンバ―を睨みつけた。
相も変わらず邪悪な光が宿っていたが、わずかに失望が混じっている気がする。
「俺らは何度も言ったじゃねぇか!生活に困っているんだってな。それを黙殺したどころか税を上げやがった守銭奴はお前らだろ?こうでもしなきゃ俺は飢え死だよ!」
事情を聞いた参加者たちが眉をひそめた。
セテンバーは真剣な眼差しでハンルと相対し、頭を下げる。
「済まなかった。スニアを止められなかったのは私の責任だ。午後に税を上げた張本人、スニアの断罪会を行う。君も参加してみるか?」
「なっ・・・領主さまは黒服執事の傀儡になっていたと?」
驚いた様子のハンルに参加者の頷きが突き刺さると、彼は俯いた。
「分かった。俺が殺したのは4人。正確には3人だけだが、副ギルマスの息子も心をやられて死んじまったんだろ?だったら俺が殺したも同義だな」
さっきまでとは打って変わって素直に自白していく。
グリテとランスも満足げに、素直になったハンルを見ながらハイタッチを交わす。
これで前哨戦は終わり。
昼食後、証言台の脇に座った俺たちの下に黒服を纏った男が姿を現した。
これから、ドク郡の運命を左右する本戦が始まる。
民衆はこれで悪政が無くなると喜んでいるそう。
浮かれた気分の領地とは正反対に領主館は重苦しい雰囲気が漂っている。
原因は会議にかける人が2人もいるということに相違ない。
午前はハンル、午後にメインであるスニアの断罪が行われるそうだ。
俺たちはすり鉢状に作られた断罪場の最上部に陣取り、会議の様子を見届ける。
なんでも、これが王子参加の会議の仕来たりだそうで。
俺としてはフェブアーに早く会いたいのだが、午後の証言者ということで再び潜伏中。
過去に証言者を殺そうとした犯人がいたので対策しているのだそう。
とりあえず元気だということで安心したよ。
ちなみに会議とは前世で言う裁判のことで、判決が下されるところもそう変わらない。
変わるのは周りにいる人間の大半が検察側ということだろうか。
大抵は十分な証拠を手に入れてから行われるため、弁護する人はほぼいない。
被告人にとっては完全にアウェーなのである。
「これよりAランク冒険者であるハンルの処罰会議を始めよう」
領主であるセテンバ―が開始を宣言すると、参加者の役人が一糸乱れぬ動きで一礼した。
俺たちもワンテンポ遅れて一礼しておく。
「それではカルス殿、状況説明を」
「はい。私どもは領主館に来る最中、森の中に捨てられていたこちらの少女、ベネットを助けました。彼女については午後にお話致しまします」
その言葉だけで大体の見当はついたのだろう。
セテンバーを初めとした参加者の殆どが顔を歪めている。
「初めはリレン王子たちも付き添っていましたが、巫女姫であられるマイセス様が栄養剤代わりの薬を制作することになりました。彼女1人で行かせることを不安に思ったため、また一刻を争う状態であったため王子は手伝うことに致したのです」
多くの視線がマイセスに注がれた。
当の本人は凛とした立ち振る舞いを1秒たりとも崩さない。
「しかし、それでは守りが手薄になってしまう。そこでハンルに守りを頼んだのです。その時点でトバーズ色の髪の男による襲撃が行われていたので不穏な空気は察しておりました。妥協案としてリレン王子はこっそり誓約魔法を掛けたのですが」
突然出て来たトパーズ色の髪の男に参加者は目を剥く。
後方の扉が開き、本人が姿を現すと会場がざわめいてきた。
「トパーズ色と聞いた時、まさかと思ったがやはりお前か。副ギルドマスターのランス」
「ええ。リレン王子には怒りに任せてとんでもないことをしてしまった」
セテンバ―の言葉にランスはトパーズ色の髪を掻く。
彼の瞳に後悔の念が滲んでいるのを見て、少し驚いた。
あの時と違って随分丸くなったランスにメンバーたちも刮目してしまっている。
特に証言台にいるカルスの目は大きく見開かれていた。
「ああ・・・それでは続けます。休憩していた彼女の近くに集まった魔物を撃退している時、後方からの攻撃がある時を境にピタリと無くなりました。不審に思った私が後方を見ると、木陰でリレン王子の鞄を漁りかけて苦しみだしたハンルがいたのです」
誓約魔法の効果であることは言わずもがな。
参加者たちは、驚いている人と呆れている人が半々くらいの割合で存在していた。
ランスは怒りからか拳を強く握りしめており、今にも殴りかかりそうだ。
「後は完全に麻痺したハンルを捕縛して終わりですね」
被害が出たわけでもないので物語気分で聞いていたのだが、終わり方が呆気ないな。
やっぱり闇魔法は凶悪過ぎる。
もし無かったとしたら、カルスとハンルのタイマンになっていたじゃんか。
そうなったらカルスには勝ち目が無かったんじゃない?一応はAランクなわけだし。
カルスが一礼して下がると、セテンバ―が右手を上げた。
代わりに証言台に立ったのは白菫色の髪をした40代くらいの男性。
服の上からでも分かるほど筋肉が隆起しており、武人であることが安易に想像できる。
隣で息を呑む音が聞こえ、そちらに視線を向けた。
「ボーラン、どうしたの?あの男に見覚えがあるとか?」
「見覚えがあるもなにも、あの人がドク郡支部のギルドマスターだよ」
そういえば、ボーランは役人会議の時にハンルを返せとしつこく迫って来てるって・・・。
だが、証言台のギルドマスターからは友好的な雰囲気は微塵も感じられない。
むしろ憎悪のような薄ら寒いものを感じる。
「冒険者ギルドのドク郡支部でギルドマスターを務めているグリテです」
グリテがキビキビとした動作で一礼した途端、ハンルがゾッとするような笑みを浮かべた。
考えたくは無いがギルマスであるグリテの弱みを握っているのか。
しかし、予想に反してグリテはハンルを睨みつける。
「私は裏切られた。こいつは不正の権化だ!」
「おい、待てよ!なんであんたまで・・・。グルートゥン峠でのことを忘れたかっ!」
激昂して叫ぶハンルの表情は驚愕と怒りに代わっていた。
対してグリテはあり得ないほど冷静で、一切の隙を見せていない。
「その件があったから今まで信じていたが、調べてみたら不正証拠がたくさん出たんだ」
一旦、言葉を切ってセテンバ―を見据えるグリテ。
「では領主様。アライズ山連続殺人事件を覚えていますか?」
「ああ、その時はまだだったからな。確か今も未解決じゃ無かったか?」
セテンバ―がさり気なくスニアの傀儡になっていたことを匂わせた。
満足げに頷いたグリテは手元にあった資料を持つ。
「4年前、ドク郡の西にあるアライズ山で女性3人が相次いで殺されました。長らく未解決のままでしたが、ギルドで調べたところ全員が依頼を出していました」
証言台を降りて資料をセテンバ―に渡すと、ハンルを射殺すような視線で射貫く。
「見ての通り、その依頼を全て同一人物が受けています。当時Dランクのハンルがね」
「確かに受けたがそれが何だ?まさかその時に殺したとか言うのか?」
ハンルが嗤う。侮蔑に満ちた瞳は今までのそれとは180度違っていた。
恐らくこちらがAランク冒険者、ハンルの本性なのだろうが。
参加者も表情を翳らせる。
「そのまさかだな。当時の空気を取っておいたのが功を奏したよ。王都の研究員に調べてもらったら、現場に漂っていた魔力の性質がお前の魔力と一致した」
セテンバ―が渡された資料の2枚目を見て軽く頷いた。
個人によって魔力のパターンは決まっており、誰1人として同じパターンの人はいない。
人間で言う指紋のようなものである。
空気を王都の研究室に持っていくと、そういうのも調べられてしまう。
だから殺人のようなものを犯す人は、市販の剣や弓などを使うことが多いのだ。
しかしハンルは知らなかったらしく、さっきから刮目している。
王都の最新研究所の紋が、紙の後ろに多く書かれていたことから信憑性は高い。
ハンルはガックリと項垂れて笑い出した。
「はは・・・まさかこんなあっけなくバレるとは思っていなかったぜ」
上げられた瞳には邪悪な光が宿っている。
「そうだ。あの女どもは俺が殺したんだよ。みんな報酬をケチった奴さ。こちとら少しでも高い報酬を得るために山超えてんのによ。ケチられたら生活に困っちまう」
両手を広げたハンルがセテンバ―を睨みつけた。
相も変わらず邪悪な光が宿っていたが、わずかに失望が混じっている気がする。
「俺らは何度も言ったじゃねぇか!生活に困っているんだってな。それを黙殺したどころか税を上げやがった守銭奴はお前らだろ?こうでもしなきゃ俺は飢え死だよ!」
事情を聞いた参加者たちが眉をひそめた。
セテンバーは真剣な眼差しでハンルと相対し、頭を下げる。
「済まなかった。スニアを止められなかったのは私の責任だ。午後に税を上げた張本人、スニアの断罪会を行う。君も参加してみるか?」
「なっ・・・領主さまは黒服執事の傀儡になっていたと?」
驚いた様子のハンルに参加者の頷きが突き刺さると、彼は俯いた。
「分かった。俺が殺したのは4人。正確には3人だけだが、副ギルマスの息子も心をやられて死んじまったんだろ?だったら俺が殺したも同義だな」
さっきまでとは打って変わって素直に自白していく。
グリテとランスも満足げに、素直になったハンルを見ながらハイタッチを交わす。
これで前哨戦は終わり。
昼食後、証言台の脇に座った俺たちの下に黒服を纏った男が姿を現した。
これから、ドク郡の運命を左右する本戦が始まる。
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