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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『56、領主親子の懺悔』
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誰かが金属製のドアを激しく叩き、ドンという重い音が朝の空気を震わせる。
うるさいなと思いながらも俺はのっそりと体を起こした。
「リレン王子!領主のオクトでございます」
「オクトさん?こんな朝っぱらから何の用?」
寝不足気味の目を擦りながら問うも、大体の見当はついていた。
たぶん、昨日の火の球のことだろう。
「昨日の夜に発生した巨大な火の球のことについてお話ししたいことが」
「あ、やっぱり火の球のことだったんだ」
自分でも信じられないほど日和見なのんびりとした声が出た。
俺って寝ぼけるとこんなになるんだ。危機感が全く無いじゃないか。
「そうです。あの火の球を消してくださったのはリレン王子でいらっしゃいますよね?」
「そうだけど・・・そもそもあれは何だったの?」
消してくれたということは、少なくとも領主自ら指示したというわけではなさそうだ。
そうなると、あの火の球は誰が何の目的で作ったものなのか。
「うちのバカ息子が魔法の練習中にやらかしたんですよ」
「魔法の暴走ですか。納得しました。あれほど大きくなったのも頷けますね」
会話を続けながら、ふと疑問に思う。
どうして俺たちは未だ扉越しに会話をしているんだ?
扉の鍵を解除してあげると、まず部屋に入ってきたのは執事であるカルス。
彼の後からオクトがゆっくりと入ってきた。
「今まで扉越しのまま話してしまって申し訳ない」
「滅相も無い。立ちっぱなしはいささか爺にはキツかったですがねぇ」
さりげなく毒を吐くオクトに椅子を進める笑顔が引き攣る。
隣を見れば、カルスも同じような表情をしていた。
「こら!早く入ってきなさい!」
「わっ!?ちょっと、いきなり叫ばないで下さいよ」
バクバクする心臓を抑えながら開け放たれたドアの外に視線を向けるが、誰もいない。
一体、オクトは誰に向けて怒鳴っていたんだ?
そう思っていると、メイドに引きずられるようにして10歳くらいの少年が入ってきた。
「離せ!主人である僕の命令が聞けないのか?」
「貴方様より父上であるオクト様の方が立場は上でございます」
うわぁ・・・。今の一言で俺の嫌いなタイプであることが確定したんですけど。
些細な抵抗も正論で論破され、項垂れる少年にオクトが近寄る。
次の瞬間、少年のラベンダー色の髪は父親の手によって思いっきり引っ張られた。
「痛てぇ!父さん、何するんだよ!」
「うるさい!お前が暴走させて出した火の球を消して下さったのはこの王子様だ!」
ここで初めて少年は顔を上げ、俺と目が合った。
「この人が王子?父さん、騙されているんじゃないの?」
「どうしてそう思うんだい?」
目を逸らさぬまま食い気味に尋ねると、少年は待ってましたとばかりに嗤った。
「だってこの国の第1王子はお洒落な指輪を付けているんでしょ?お前はつけてない」
そりゃそうだ。俺はついさっきまで気持ちよく寝ていたんだぞ。
アクセサリー類は外すに決まっているじゃないか。
無言でカーテンを開け、机の上に置いておいた指輪をはめて少年に向き直る。
「初めまして。第1王子のリレン=グラッザドです。よろしくね」
お披露目パーティーの時のような一礼をすると、少年が目を大きく見開いて震え始めた。
そんな息子の様子を見たオクトは天を仰ぐのみで助けようとはしない。
「ほ、本当に王子だったんだ・・・。ねえ、どうしたらいい?不敬罪で斬られる・・・・」
混乱のためか、先ほど自分を引きずっていたメイドさんに尋ねている。
メイドさんはそこで私に振ります?というような顔をした。
「とりあえず謝ってはいかがでしょう。誠意を見せれば罪が軽くなる可能性も・・・」
「そうだな。数々のご無礼をお許し下さい!」
一緒に処罰されるかもしれないという恐怖を乗り越えてメイドさんが正論を伝える。
ジャネほどでは無いが、優秀そうなメイドさんだ。
俺は必死の形相で土下座している少年を、腕を組んで見下ろす。
「どうしようかな?とりあえず名前を聞こうか」
わざと焦らすと少年の震える速度が速くなり、顔も青ざめはじめた。
ちょっと可哀想になってきたからこの辺で切ろうか。
「ト、トルマです。本当にゴメンなさい・・・」
「じゃあ・・・僕がこの領地にいる間、1つだけお願いをするからそれを必ず聞いて?」
俺の提案にトルマはキョトンとしている。
代わりにオクトが凄い顔をしているから、1つ付け加えておくか。
「もちろん命は奪わないと約束しましょう」
そんなに外道じゃないし、命を奪ったら人殺しと変わらないじゃないか。
なまじ権力がある分、そんなことはしたくない。
「あ、用事があるからそろそろ終わりにしてもらっていい?今の条件を呑んでくれるなら誰も咎めないし、墓場まで持っていってあげる」
ふと懐中時計を覗いてみると、もう6鐘30分であった。
あと10分でウェルスが厨房に入ってしまう。
せっかく育んだ友情なので、会う約束は反故にしたくない。
とりあえず、邪魔な領主親子をとっとと退出させないと準備が出来ないよ。
「で、呑むの?呑まないの?」
髪を梳かしながら圧力をかけると、トルマが意を決したように顔を上げた。
その顔には一抹の悔しさが浮かんでいる。
「呑ませていただきます。今回は全て僕の不手際ですから」
「分かった。交渉成立だね。カルス、後はよろしく」
後の対応は優秀な執事に任せ、急いで着替えて身支度を整える。
厨房の前に着いた時、時刻は6鐘38分を指していた。
「危ないなぁ。アイツらのせいで遅刻するところだったじゃないか」
1人ごちっていると、ウェルスが近づいてきた。
綺麗な白藍色の髪は真っ白な帽子に隠れてしまっている。
「リレン王子、おはようございます」
「おはよう。今日はみんなに作ってもらいたい料理があるんです」
後半は奥の料理人に向かって言う。
戸惑いを見せる料理人たちの中から1人のマッチョが出て来た。
「料理長のハールと申します。その料理というのは特別な素材などは・・・」
「リレンです。特別な素材は全く使わないので大丈夫ですよ」
どこかホッとしたような空気を出しながら料理人たちが次々と厨房に入っていく。
未だ俺の前でニコニコしているウェルスをハールさんは見逃さない。
「おいウェルス!ボーっとしてないでさっさと入れやぁ!」
「す、すみませんでしたー!」
猛獣から逃げるかのごとく厨房に入っていくウェルスをジト目で睨むハールさん。
「お見苦しいところを見せてしまってゴメンなさい」
「いえいえ。早く作っちゃいましょう」
準備をしてくれているであろう料理人たちを待たせるのも忍びない。
大きく頷いたハールさんとともに厨房に入ると、王城に負けずとも劣らない設備があった。
隅の厨房まで進むと、料理人が一斉にこちらを向く。
「えっと、今日はオムレツとスープを作ってもらおうと思っています」
「卵はフォレストバードのでいいですか?」
「十分だよ。というかダメって言われたら何を用意する気だったの?」
フォレストバードは危険度Bの魔物である。
ある特別な餌を与えることによって友好的になり、上質な卵を産んでくれるのだ。
そうでなければ、すばっしこい動きで相手を翻弄し鉄ほどの硬度がある嘴で突き殺す。
素早さについていくのが難しいという点と、攻撃が残忍という点でBランクらしい。
「それはもう・・・秘蔵のシーペンサーの卵を」
「ダメだよ!危険度Sの魔物が産んだ卵なんて高級すぎて食べるのも躊躇うわ!」
全く・・・体長20メートルほどの海蛇が産んだ卵なんて貴重にも程がある。
食べるのも申し訳なくなるくらいの値段がしたに違いない。是非とも取っておいてもらおう。
そんな一幕がありながらも料理人たちと一緒に作ったオムレツとスープ。
みんなに大好評だったそうで、料理人たちからメッチャ感謝された。
――俺、何かしたっけ?
うるさいなと思いながらも俺はのっそりと体を起こした。
「リレン王子!領主のオクトでございます」
「オクトさん?こんな朝っぱらから何の用?」
寝不足気味の目を擦りながら問うも、大体の見当はついていた。
たぶん、昨日の火の球のことだろう。
「昨日の夜に発生した巨大な火の球のことについてお話ししたいことが」
「あ、やっぱり火の球のことだったんだ」
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俺って寝ぼけるとこんなになるんだ。危機感が全く無いじゃないか。
「そうです。あの火の球を消してくださったのはリレン王子でいらっしゃいますよね?」
「そうだけど・・・そもそもあれは何だったの?」
消してくれたということは、少なくとも領主自ら指示したというわけではなさそうだ。
そうなると、あの火の球は誰が何の目的で作ったものなのか。
「うちのバカ息子が魔法の練習中にやらかしたんですよ」
「魔法の暴走ですか。納得しました。あれほど大きくなったのも頷けますね」
会話を続けながら、ふと疑問に思う。
どうして俺たちは未だ扉越しに会話をしているんだ?
扉の鍵を解除してあげると、まず部屋に入ってきたのは執事であるカルス。
彼の後からオクトがゆっくりと入ってきた。
「今まで扉越しのまま話してしまって申し訳ない」
「滅相も無い。立ちっぱなしはいささか爺にはキツかったですがねぇ」
さりげなく毒を吐くオクトに椅子を進める笑顔が引き攣る。
隣を見れば、カルスも同じような表情をしていた。
「こら!早く入ってきなさい!」
「わっ!?ちょっと、いきなり叫ばないで下さいよ」
バクバクする心臓を抑えながら開け放たれたドアの外に視線を向けるが、誰もいない。
一体、オクトは誰に向けて怒鳴っていたんだ?
そう思っていると、メイドに引きずられるようにして10歳くらいの少年が入ってきた。
「離せ!主人である僕の命令が聞けないのか?」
「貴方様より父上であるオクト様の方が立場は上でございます」
うわぁ・・・。今の一言で俺の嫌いなタイプであることが確定したんですけど。
些細な抵抗も正論で論破され、項垂れる少年にオクトが近寄る。
次の瞬間、少年のラベンダー色の髪は父親の手によって思いっきり引っ張られた。
「痛てぇ!父さん、何するんだよ!」
「うるさい!お前が暴走させて出した火の球を消して下さったのはこの王子様だ!」
ここで初めて少年は顔を上げ、俺と目が合った。
「この人が王子?父さん、騙されているんじゃないの?」
「どうしてそう思うんだい?」
目を逸らさぬまま食い気味に尋ねると、少年は待ってましたとばかりに嗤った。
「だってこの国の第1王子はお洒落な指輪を付けているんでしょ?お前はつけてない」
そりゃそうだ。俺はついさっきまで気持ちよく寝ていたんだぞ。
アクセサリー類は外すに決まっているじゃないか。
無言でカーテンを開け、机の上に置いておいた指輪をはめて少年に向き直る。
「初めまして。第1王子のリレン=グラッザドです。よろしくね」
お披露目パーティーの時のような一礼をすると、少年が目を大きく見開いて震え始めた。
そんな息子の様子を見たオクトは天を仰ぐのみで助けようとはしない。
「ほ、本当に王子だったんだ・・・。ねえ、どうしたらいい?不敬罪で斬られる・・・・」
混乱のためか、先ほど自分を引きずっていたメイドさんに尋ねている。
メイドさんはそこで私に振ります?というような顔をした。
「とりあえず謝ってはいかがでしょう。誠意を見せれば罪が軽くなる可能性も・・・」
「そうだな。数々のご無礼をお許し下さい!」
一緒に処罰されるかもしれないという恐怖を乗り越えてメイドさんが正論を伝える。
ジャネほどでは無いが、優秀そうなメイドさんだ。
俺は必死の形相で土下座している少年を、腕を組んで見下ろす。
「どうしようかな?とりあえず名前を聞こうか」
わざと焦らすと少年の震える速度が速くなり、顔も青ざめはじめた。
ちょっと可哀想になってきたからこの辺で切ろうか。
「ト、トルマです。本当にゴメンなさい・・・」
「じゃあ・・・僕がこの領地にいる間、1つだけお願いをするからそれを必ず聞いて?」
俺の提案にトルマはキョトンとしている。
代わりにオクトが凄い顔をしているから、1つ付け加えておくか。
「もちろん命は奪わないと約束しましょう」
そんなに外道じゃないし、命を奪ったら人殺しと変わらないじゃないか。
なまじ権力がある分、そんなことはしたくない。
「あ、用事があるからそろそろ終わりにしてもらっていい?今の条件を呑んでくれるなら誰も咎めないし、墓場まで持っていってあげる」
ふと懐中時計を覗いてみると、もう6鐘30分であった。
あと10分でウェルスが厨房に入ってしまう。
せっかく育んだ友情なので、会う約束は反故にしたくない。
とりあえず、邪魔な領主親子をとっとと退出させないと準備が出来ないよ。
「で、呑むの?呑まないの?」
髪を梳かしながら圧力をかけると、トルマが意を決したように顔を上げた。
その顔には一抹の悔しさが浮かんでいる。
「呑ませていただきます。今回は全て僕の不手際ですから」
「分かった。交渉成立だね。カルス、後はよろしく」
後の対応は優秀な執事に任せ、急いで着替えて身支度を整える。
厨房の前に着いた時、時刻は6鐘38分を指していた。
「危ないなぁ。アイツらのせいで遅刻するところだったじゃないか」
1人ごちっていると、ウェルスが近づいてきた。
綺麗な白藍色の髪は真っ白な帽子に隠れてしまっている。
「リレン王子、おはようございます」
「おはよう。今日はみんなに作ってもらいたい料理があるんです」
後半は奥の料理人に向かって言う。
戸惑いを見せる料理人たちの中から1人のマッチョが出て来た。
「料理長のハールと申します。その料理というのは特別な素材などは・・・」
「リレンです。特別な素材は全く使わないので大丈夫ですよ」
どこかホッとしたような空気を出しながら料理人たちが次々と厨房に入っていく。
未だ俺の前でニコニコしているウェルスをハールさんは見逃さない。
「おいウェルス!ボーっとしてないでさっさと入れやぁ!」
「す、すみませんでしたー!」
猛獣から逃げるかのごとく厨房に入っていくウェルスをジト目で睨むハールさん。
「お見苦しいところを見せてしまってゴメンなさい」
「いえいえ。早く作っちゃいましょう」
準備をしてくれているであろう料理人たちを待たせるのも忍びない。
大きく頷いたハールさんとともに厨房に入ると、王城に負けずとも劣らない設備があった。
隅の厨房まで進むと、料理人が一斉にこちらを向く。
「えっと、今日はオムレツとスープを作ってもらおうと思っています」
「卵はフォレストバードのでいいですか?」
「十分だよ。というかダメって言われたら何を用意する気だったの?」
フォレストバードは危険度Bの魔物である。
ある特別な餌を与えることによって友好的になり、上質な卵を産んでくれるのだ。
そうでなければ、すばっしこい動きで相手を翻弄し鉄ほどの硬度がある嘴で突き殺す。
素早さについていくのが難しいという点と、攻撃が残忍という点でBランクらしい。
「それはもう・・・秘蔵のシーペンサーの卵を」
「ダメだよ!危険度Sの魔物が産んだ卵なんて高級すぎて食べるのも躊躇うわ!」
全く・・・体長20メートルほどの海蛇が産んだ卵なんて貴重にも程がある。
食べるのも申し訳なくなるくらいの値段がしたに違いない。是非とも取っておいてもらおう。
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