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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『59、スリブ滝の邂逅』
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「お爺様、意外とノリノリだね・・・。まさかお弁当まで作るなんて思わなかった」
「儂はこう見えても料理は得意なんだ。亡き妻にもよく弁当なんかを作っていたものだよ」
なるほど。もしかしたら俺より上手いかもと戦慄したが、そういう仕掛けか。
門を出て、しばらく談笑しながら山道を登っていく。
10分ほど歩くと、次第に水の音が大きくなっていくのを感じた。
「もう少しで着くぞ。絶景に耐えうる心の準備をしておけ。じゃないと言葉を失うぞ」
「大丈夫だと思います。僕は饒舌な方なので」
余裕の笑みを浮かべて返した数分後、滝の景色を見た俺は瞠目した。
水が1本の柱となって水面に叩きつけられ、水しぶきが舞って虹が見える。
凍るほど冷たいはずの水しぶきも不思議と苦にならない。
周りには冬のはずなのに落ちていない、瑞々しい葉が青々と光っていた。
俺にはそこだけ別世界のように見え、言葉を失う。
あれだけ大見得を切ってこのざまだというのが少し気に食わないが、まあいい。
容赦なく降り注ぐ水しぶきに小さな心が洗われていくようだ。
「凄いですね・・・。まさかここまでとは思いませんでした。異世界みたいだ」
俺にとってはここが既に異世界なのに、さらに別の異世界が追加されたみたい。
冗談で言ったのだが、お爺様は目を鋭くさせた。
「なぜここが異世界だと思ったのだ?誰かに聞いたのか?」
「そんなわけないでしょう。このナスタチ郡にも初めて来たんですから。冬なのにも関わらず木の葉っぱが落ちていないからですよ」
根拠を詳しく説明すると、お爺様はホッとしたようにため息をついた。
試しに水を触ってみると冷たくて気持ちいい。
やっぱりちょっとおかしいよな。普通は冷たくていられないはずなのに気持ちいいし。
俺の手が壊れているわけでも無いだろう。
「お察しの通り、ここは異世界だよ。今は3大公爵家の手によって管理されているんだ」
「何で・・・」
言い終わらないうちに滝の中から1人の女性が出て来て辺りを見回した。
その女性の耳は尖っている。
王都散策のショートコント時にフェブアーがつけた耳に似ているのだが・・・。
「えっ・・・何で3大公爵家以外の人がいるのよ!?まさか王族じゃないでしょうね!」
「あ・・・いや・・・それは・・・」
しどろもどろになりながら距離を取るお爺様に女性は激しく詰め寄った。
「ここがエルフの里への入り口だと王族にバレたらどうするつもりなの!?」
「そんな大声で怒鳴っている時点で秘密も何も無いと思うが」
やっと反撃の糸口を見つけたお爺様が呆れたようにエルフの女性を射貫く。
しかしそれはエルフにとっては逆効果だった。俺が王族だと暗に認めたのである。
「やっぱりあの金髪は王族だったのね!どうしてくれるのよ!」
「あの・・・僕はエルフの皆さんに危害を加えようとは思っていませんよ」
こういう時に面倒になってくるのが種族問題である。
交渉する際には貶したりせず、まずは相手の文化を尊重する意思を見せるのが良い。
慎重な長命族、エルフが信じてくれるかどうかは一種の賭けだが。
「嘘よ!500年前にそう言っていた金髪の王子も結局はエルフを迫害してきたもの」
「それに関しては1言だけ口を挟ませて下さい。僕はそいつとは違います」
「その通りだな。他の王族はともかく、リレン王子だけは信じていいと俺は思うぜ」
背後からの声に振り向くと、フォルス家の当主であるラオン公爵が立っていた。
そうか。フォルス家も3大公爵家だったな。
後ろには勝手知ったる様子で敷物を敷くマリサさんと、バスケットを持っているイグル。
彼は物珍し気にキョロキョロと辺りを見回していた。
「フォルス家とフラン家がそう言うなら・・・特別に認めてあげるわ」
「ありがとうございます。僕との友好の証としてこちらを受け取って下さい」
ここで重要なのは国と友好を認めてくれたのでは無いということ。
ラオン公爵のセリフからも明らかだが、あくまで僕個人とエルフの皆さんとの友好だ。
友好の証として渡したのは手作りのクッキーだ。
自然と生きるエルフにとって、木の実であるナッツを混ぜたクッキーは面白いだろう。
こちらの文化と向こうの文化を混ぜ合わせた商品ともいえる。
思惑通り、エルフの女性は1口食べると驚いたように目を見開いた。
「おい、そこの金髪の男は誰だ?認められた子供は俺と茶色だけじゃないのか?」
クッキーを美味しそうに頬張る女性を見ていると、後ろから声が聞こえる。
今日は背後から声が掛けられることが多いな。
嫌々ながら振り返ると、山鳩色の髪をした少年が不機嫌そうに俺を睨みつけていた。
「バレット、このお方はグラッザド王国の第1王子だ。無礼だぞ」
“茶色”と呼ばれたイグルが顔を歪めながら、間に割って入る。
バレットは俺をマジマジと見つめた後、渋々と言った感じで臣下の礼を取った。
「フーラス家が跡取り、バレット=フーラスです。以後お見知りおきを」
「第1王子のリレン=グラッザドだよ。君はやっぱりフーラス家の人間だったのか」
ここに来た時点で3大公爵家であることは確定し、後は見たことが無いフーラス家になる。
跡取りということはバレットが次のフーラス家を担うということか。
あれ?フォルス家はイグルがいるとして、フラン家は誰が跡取りになるんだろう。
俺は王太子だからダメだし、弟や妹もいない。
もしお母様に兄弟がいるならそこから出すことになるのだろうか。
まだ親しくないし、そういうプライベートなことは聞きづらいところがある。
僕が王になっても3大公爵家の力は必要になるし、一応は把握しておきたいのだが。
「あの・・・今日は魔導具を用意したので、もし良かったら交易しませんか」
エルフの女性が声を張り上げ、場にいた全員が我に返る。
大人たちは大人たちで俺の進退についての協議を行っていたようだ。
だが特に反対意見が出ている様子も無いので認められたと考えてよいのだろう。
「そうであったわ。危うく忘れるところだったわい」
豪快に笑ったお爺様が俺を一瞥してから危なっかしい足取りでエルフの船へと向かう。
バレットは俺の横をすり抜けて、船の上へ器用に乗り移った。
彼は1人でエルフと交易出来るくらい優秀なのだろうか。
「リレン王子も早く行きましょうよ。エルフが持ってくる品物は貴重なものなんですから」
「そうなんですか。ではちょっと見てみましょうか」
ラオン公爵の後ろをついていくイグルと一緒に乗り移って魔導具を見てみる。
しばらく探すと、今の境遇にピッタリの魔導具が見つかった。
「エルフさん、この魔導具はどのくらいで譲ってくれますか?今後の旅で使いたいんです」
どんな条件を吹っ掛けられるか分かったものでは無いが、これは欲しい。
身構える俺だが次の1言に拍子抜けした。
「それは無償でお譲りします。その代わり、エルフのノナンを忘れないで下さい」
微笑んだノナンさんは、思わず見惚れてしまうほど美人だった。
ふと視線を感じて振り向くと、イグルがニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべている。
居心地の悪さを隠すように滝を見上げていく。
こうやって上を向いても水しぶきが飛んでこないということは、結界が張ってあるのか。
全く見えておらず、感じないというところに技術の差を感じる。
俺が張る指輪の結界は強いのだが、虹色の光がくっきり見えてしまうのだ。
その点、この結界は見えないから敵を不思議がらせたり戸惑わせるには丁度いい。
簡単には教えてはくれないだろうが、いつか技術を教えて欲しいな。
「フェブアー、魔導具は貰ったからそろそろ帰ろうか」
俺はこの滝つぼのどこかにいるであろうフェブアーに声を掛けたのだが、返事は無い。
「儂はこう見えても料理は得意なんだ。亡き妻にもよく弁当なんかを作っていたものだよ」
なるほど。もしかしたら俺より上手いかもと戦慄したが、そういう仕掛けか。
門を出て、しばらく談笑しながら山道を登っていく。
10分ほど歩くと、次第に水の音が大きくなっていくのを感じた。
「もう少しで着くぞ。絶景に耐えうる心の準備をしておけ。じゃないと言葉を失うぞ」
「大丈夫だと思います。僕は饒舌な方なので」
余裕の笑みを浮かべて返した数分後、滝の景色を見た俺は瞠目した。
水が1本の柱となって水面に叩きつけられ、水しぶきが舞って虹が見える。
凍るほど冷たいはずの水しぶきも不思議と苦にならない。
周りには冬のはずなのに落ちていない、瑞々しい葉が青々と光っていた。
俺にはそこだけ別世界のように見え、言葉を失う。
あれだけ大見得を切ってこのざまだというのが少し気に食わないが、まあいい。
容赦なく降り注ぐ水しぶきに小さな心が洗われていくようだ。
「凄いですね・・・。まさかここまでとは思いませんでした。異世界みたいだ」
俺にとってはここが既に異世界なのに、さらに別の異世界が追加されたみたい。
冗談で言ったのだが、お爺様は目を鋭くさせた。
「なぜここが異世界だと思ったのだ?誰かに聞いたのか?」
「そんなわけないでしょう。このナスタチ郡にも初めて来たんですから。冬なのにも関わらず木の葉っぱが落ちていないからですよ」
根拠を詳しく説明すると、お爺様はホッとしたようにため息をついた。
試しに水を触ってみると冷たくて気持ちいい。
やっぱりちょっとおかしいよな。普通は冷たくていられないはずなのに気持ちいいし。
俺の手が壊れているわけでも無いだろう。
「お察しの通り、ここは異世界だよ。今は3大公爵家の手によって管理されているんだ」
「何で・・・」
言い終わらないうちに滝の中から1人の女性が出て来て辺りを見回した。
その女性の耳は尖っている。
王都散策のショートコント時にフェブアーがつけた耳に似ているのだが・・・。
「えっ・・・何で3大公爵家以外の人がいるのよ!?まさか王族じゃないでしょうね!」
「あ・・・いや・・・それは・・・」
しどろもどろになりながら距離を取るお爺様に女性は激しく詰め寄った。
「ここがエルフの里への入り口だと王族にバレたらどうするつもりなの!?」
「そんな大声で怒鳴っている時点で秘密も何も無いと思うが」
やっと反撃の糸口を見つけたお爺様が呆れたようにエルフの女性を射貫く。
しかしそれはエルフにとっては逆効果だった。俺が王族だと暗に認めたのである。
「やっぱりあの金髪は王族だったのね!どうしてくれるのよ!」
「あの・・・僕はエルフの皆さんに危害を加えようとは思っていませんよ」
こういう時に面倒になってくるのが種族問題である。
交渉する際には貶したりせず、まずは相手の文化を尊重する意思を見せるのが良い。
慎重な長命族、エルフが信じてくれるかどうかは一種の賭けだが。
「嘘よ!500年前にそう言っていた金髪の王子も結局はエルフを迫害してきたもの」
「それに関しては1言だけ口を挟ませて下さい。僕はそいつとは違います」
「その通りだな。他の王族はともかく、リレン王子だけは信じていいと俺は思うぜ」
背後からの声に振り向くと、フォルス家の当主であるラオン公爵が立っていた。
そうか。フォルス家も3大公爵家だったな。
後ろには勝手知ったる様子で敷物を敷くマリサさんと、バスケットを持っているイグル。
彼は物珍し気にキョロキョロと辺りを見回していた。
「フォルス家とフラン家がそう言うなら・・・特別に認めてあげるわ」
「ありがとうございます。僕との友好の証としてこちらを受け取って下さい」
ここで重要なのは国と友好を認めてくれたのでは無いということ。
ラオン公爵のセリフからも明らかだが、あくまで僕個人とエルフの皆さんとの友好だ。
友好の証として渡したのは手作りのクッキーだ。
自然と生きるエルフにとって、木の実であるナッツを混ぜたクッキーは面白いだろう。
こちらの文化と向こうの文化を混ぜ合わせた商品ともいえる。
思惑通り、エルフの女性は1口食べると驚いたように目を見開いた。
「おい、そこの金髪の男は誰だ?認められた子供は俺と茶色だけじゃないのか?」
クッキーを美味しそうに頬張る女性を見ていると、後ろから声が聞こえる。
今日は背後から声が掛けられることが多いな。
嫌々ながら振り返ると、山鳩色の髪をした少年が不機嫌そうに俺を睨みつけていた。
「バレット、このお方はグラッザド王国の第1王子だ。無礼だぞ」
“茶色”と呼ばれたイグルが顔を歪めながら、間に割って入る。
バレットは俺をマジマジと見つめた後、渋々と言った感じで臣下の礼を取った。
「フーラス家が跡取り、バレット=フーラスです。以後お見知りおきを」
「第1王子のリレン=グラッザドだよ。君はやっぱりフーラス家の人間だったのか」
ここに来た時点で3大公爵家であることは確定し、後は見たことが無いフーラス家になる。
跡取りということはバレットが次のフーラス家を担うということか。
あれ?フォルス家はイグルがいるとして、フラン家は誰が跡取りになるんだろう。
俺は王太子だからダメだし、弟や妹もいない。
もしお母様に兄弟がいるならそこから出すことになるのだろうか。
まだ親しくないし、そういうプライベートなことは聞きづらいところがある。
僕が王になっても3大公爵家の力は必要になるし、一応は把握しておきたいのだが。
「あの・・・今日は魔導具を用意したので、もし良かったら交易しませんか」
エルフの女性が声を張り上げ、場にいた全員が我に返る。
大人たちは大人たちで俺の進退についての協議を行っていたようだ。
だが特に反対意見が出ている様子も無いので認められたと考えてよいのだろう。
「そうであったわ。危うく忘れるところだったわい」
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身構える俺だが次の1言に拍子抜けした。
「それは無償でお譲りします。その代わり、エルフのノナンを忘れないで下さい」
微笑んだノナンさんは、思わず見惚れてしまうほど美人だった。
ふと視線を感じて振り向くと、イグルがニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべている。
居心地の悪さを隠すように滝を見上げていく。
こうやって上を向いても水しぶきが飛んでこないということは、結界が張ってあるのか。
全く見えておらず、感じないというところに技術の差を感じる。
俺が張る指輪の結界は強いのだが、虹色の光がくっきり見えてしまうのだ。
その点、この結界は見えないから敵を不思議がらせたり戸惑わせるには丁度いい。
簡単には教えてはくれないだろうが、いつか技術を教えて欲しいな。
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