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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『62、ボーランの兄』
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宴の3日後、俺たちはニーザス郡に来ていた。
本音を言うともう少しナスタチ郡にいたかったのは事実である。
しかし、こうしている間にも圧政で苦しんでいる民たちはたくさんいるのだ。
「今回の郡はサクサクと行きたいよね。残り4つのうち3つが厄介すぎるし」
ヂーク郡は唯一の非不正国だろうが、いつまで持つか分からない。
きっと首謀者であるメイザにも、俺が引導を渡しているという情報は入っているだろう。
彼女の配下となっている残りの2領主は着々と対策を練っているんだろうな。
段々と王都から離れてきているので、父上の良政もどんどん薄くなっている気がする。
むしろ悪政に駆逐されている感じすらあるのだ。
今回の敵は領主のノーベンだが、彼は先の敗戦で既に人望を失っていた。
エルフから貰った魔導具もあるし、サクッと終わらせてデナム郡に行ってしまいたい。
「領主館に到着いたしました」
護衛の冒険者がそう言いながら扉を開けてくれる。
騎士たちは戦で死んでしまったから冒険者に頼むしかなかったのだろう。
これについては何も言うまい。
「お待ちしておりました。ニーザス郡で領主をしておりますノーベンです」
「第1王子のリ・・・こちらに剣を向けるのは不敬じゃないかな?後ろの青髪さん?」
ノーベンの護衛らしき人物がこちらに白銀の鋭い剣先を向けていたのだ。
顎を少し上げて指摘すると、護衛は肩を竦めて俺の横を指さす。
視線を辿るとボーランが護衛を射殺せんばかりの視線で睨みつけていた。
剣の柄に手をかけており、今にも抜いてしまいそうである。
「ボーラン、どうしたの?早く剣の柄から手を放してくれないかな」
「・・・この人はリアム。僕の実の兄ですよ」
思わずボーランとリアムの顔を見比べてしまった。
ブロンド色の髪のボーランと青い髪をしているリアムでは印象が大分違う。
だが、兄弟だと言われて見れば似ているところも目に付く。
「兄弟って・・・それでどうして剣を向けあう惨事になるわけ?意味が分からないわ」
「確かに。そんなに仲が悪いんですか?」
マイセスとフローリーの仲良し姉妹は解せないようで首を傾げていた。
剣の柄から手を離したボーランがリアムを睨みつける。
「この人は家計が火の車であることを知りながら家出同然で飛び出していったんですよ」
「今も伯爵家の地位はあるんだろ?王子と旅をしてんだから」
確かにリアムは飄々としており、家出上等の自由人といった感じがする。
対してボーランはしっかり者で長男のよう。
それそれの性格を簡単にイメージしてみると、この兄弟・・・壊滅的に合わないんだろうな。
「地位はあるってそんな簡単に言わないでくれる?僕がどんだけ苦労したと・・・」
「知らないね。そんなこと俺には全く関係ない」
随分と年の離れた兄弟がゆえに家を背負うことになったボーランの苦労は計り知れない。
兄が家出をしてしまったら単純に背負う重荷が2倍になる。
だから弟、ボーランは自由人である兄、リアムが許せないのだろうな。
「まあいいや。第1王子のリレン=グラッザドです。とにかく早く部屋に案内して」
「わ、分かりました」
少々強引だが、事態の収拾に乗り出したことが分かったのだろう。
年配の執事がナイスタイミングでリアムの前に立ちふさがって恭しく礼をした。
リアムは特に気分を害した様子は無く、騎士団の生き残りらしき人たちのそばに行く。
釈然としない表情のボーランを部屋に押し込むと、俺は魔導具を取り出した。
見た目は地図のようであり、調整するとこの館の見取り図が3Dで映し出される。
「私が指示する者を探し出せ。探索<サーチ>。捜索対象は領主の不正の証拠資料」
詠唱すると地図の上に赤い点がいくつか現れた。
この点が示す場所に不正資料が保管されているという仕組みだ。
一目見た時から運命だと思ったね。今まで苦労していた証拠が一発で見つかるんだから。
早速、フェブアーに潜入してもらおうかな。
そう思って彼女の部屋に行ったのだが、画像を見るなり顔を歪めた。
「難易度が高いですね。画像と部屋を照らし合わせると全てリアムの管轄ですから」
「アイツか・・・。どうして難しいの?」
まさか全ての部屋に守備隊としてリアムがいるというわけでも無いだろうし。
考えられるのは罠が狡猾だとかそういった理由だな。
「リアムは騎士学校時代の教え子なんですが・・・。罠を上手に張る男でした」
話を聞いていくと、絶対に見通せない罠が必ず1個は紛れ込んでいるのだとか。
今回の場合はその見通せない罠が致命傷になる可能性もある。
よって、相手に見つからないまま証拠を掴むのは絶望的に難しくリスクが高いのだ。
場所は分かっているのに取りにいけないなんて!
「惜しいな・・・。出来れば3日以内にここを発ちたいんだけど」
この目標が達成できれば、残り4郡を攻略するのに十分な時間が取れる。
既に力を失いつつある郡に無駄な時間を消費したくない。
「ボーランは怒っているし、リアムと当てるのは無理があるな」
「そうですね。フローリー様とマイセス様では単純に実力不足ですし・・・」
俺とフェブアーは状況の打開策が見つからず頭を抱える。
どうにかしてリアムを部屋から引きはがしておかなければいけない。
部屋の中にお茶を持ってきたのであろうカルスが魔導具を見て何かに気づいたようだ。
俺の肩を叩いて地図の一角を指さす。
「この資料・・・この部屋にあるんじゃないんですか?」
驚いてじっくりと地図を見てみると、確かにこの部屋を赤い点が覆っている。
でも、どこにあるの?
「王子一行を泊める客室に証拠書類を隠すなんて・・・意味が分からないわね」
「そうですね・・・場所に検討もつかないですし」
カルスとフェブアーが頭を捻る中、俺は地図を操作して縮尺度を変える。
その結果、ベッドと赤い点が重なっていることが分かった。
「2人とも地図を見てくれる?示されている場所はベッドの近くだね」
「ベッドですか・・・マットレスの間かな?」
フェブアーが豪快にマットレスを引き剥がすと、下から紙が出て来た。
周りが薄く光っているため罠の可能性があるのだが。
「よく見ると紙の周りが発光していますね。どんな仕掛けか分からない以上はいじれない」
「解除しても敵に知られる仕掛けだったら意味が無いですし」
どうやら大人2人も同意見のようだ。
別に代用案があるわけでも無いので結局は放置のままである。
再び地図の解析に戻った時、勢いよくドアが開かれてリアムが姿を現した。
「やはり王子は各領地を回って不正を根絶しているのだな!ここで捕縛させてもらおう」
「なっ・・・しまった!お前が仕掛ける“見えない罠”。今回は3つ仕掛けてあったんだな」
いつも1つ見破れない罠があると言われていたのにも関わらず失念していた。
あの紙を見た時点で、もう敵の手のひらの上だったということだ。
「ほう・・・ちなみにその心は?」
「1つ目は紙の周りの光っていた場所。2つ目は解除通報装置」
ここまでは俺たちも考えていた罠だ。憶測に過ぎないが、リアムなら正解だろう。
彼の眉が少々顰められた。
「そして3つ目は――マットレスが剥がされたら通報する罠だ!」
だから、あの紙を見た時点で負けは確定していたのだ。
部屋という檻の中にぶら下げられた餌に易々と飛びついてしまった俺たちの負け。
「で、どうするの?主人に仇なす僕を潰すのかな?」
「いやいや、そんな無粋なことはしない。他領地に奴隷として売るのさ」
「奴隷って・・・まさかナスタチ郡に流通していた奴隷は・・・」
そもそも他領の人たちは俺が王子だと知っているはずだから買い手はつかないはず。
ダリマ郡の方に行ってしまうとマズいかもしれないが。
「ああ、俺だよ。トルマの野郎に奴隷を売りつけていたのはこの俺さ」
本音を言うともう少しナスタチ郡にいたかったのは事実である。
しかし、こうしている間にも圧政で苦しんでいる民たちはたくさんいるのだ。
「今回の郡はサクサクと行きたいよね。残り4つのうち3つが厄介すぎるし」
ヂーク郡は唯一の非不正国だろうが、いつまで持つか分からない。
きっと首謀者であるメイザにも、俺が引導を渡しているという情報は入っているだろう。
彼女の配下となっている残りの2領主は着々と対策を練っているんだろうな。
段々と王都から離れてきているので、父上の良政もどんどん薄くなっている気がする。
むしろ悪政に駆逐されている感じすらあるのだ。
今回の敵は領主のノーベンだが、彼は先の敗戦で既に人望を失っていた。
エルフから貰った魔導具もあるし、サクッと終わらせてデナム郡に行ってしまいたい。
「領主館に到着いたしました」
護衛の冒険者がそう言いながら扉を開けてくれる。
騎士たちは戦で死んでしまったから冒険者に頼むしかなかったのだろう。
これについては何も言うまい。
「お待ちしておりました。ニーザス郡で領主をしておりますノーベンです」
「第1王子のリ・・・こちらに剣を向けるのは不敬じゃないかな?後ろの青髪さん?」
ノーベンの護衛らしき人物がこちらに白銀の鋭い剣先を向けていたのだ。
顎を少し上げて指摘すると、護衛は肩を竦めて俺の横を指さす。
視線を辿るとボーランが護衛を射殺せんばかりの視線で睨みつけていた。
剣の柄に手をかけており、今にも抜いてしまいそうである。
「ボーラン、どうしたの?早く剣の柄から手を放してくれないかな」
「・・・この人はリアム。僕の実の兄ですよ」
思わずボーランとリアムの顔を見比べてしまった。
ブロンド色の髪のボーランと青い髪をしているリアムでは印象が大分違う。
だが、兄弟だと言われて見れば似ているところも目に付く。
「兄弟って・・・それでどうして剣を向けあう惨事になるわけ?意味が分からないわ」
「確かに。そんなに仲が悪いんですか?」
マイセスとフローリーの仲良し姉妹は解せないようで首を傾げていた。
剣の柄から手を離したボーランがリアムを睨みつける。
「この人は家計が火の車であることを知りながら家出同然で飛び出していったんですよ」
「今も伯爵家の地位はあるんだろ?王子と旅をしてんだから」
確かにリアムは飄々としており、家出上等の自由人といった感じがする。
対してボーランはしっかり者で長男のよう。
それそれの性格を簡単にイメージしてみると、この兄弟・・・壊滅的に合わないんだろうな。
「地位はあるってそんな簡単に言わないでくれる?僕がどんだけ苦労したと・・・」
「知らないね。そんなこと俺には全く関係ない」
随分と年の離れた兄弟がゆえに家を背負うことになったボーランの苦労は計り知れない。
兄が家出をしてしまったら単純に背負う重荷が2倍になる。
だから弟、ボーランは自由人である兄、リアムが許せないのだろうな。
「まあいいや。第1王子のリレン=グラッザドです。とにかく早く部屋に案内して」
「わ、分かりました」
少々強引だが、事態の収拾に乗り出したことが分かったのだろう。
年配の執事がナイスタイミングでリアムの前に立ちふさがって恭しく礼をした。
リアムは特に気分を害した様子は無く、騎士団の生き残りらしき人たちのそばに行く。
釈然としない表情のボーランを部屋に押し込むと、俺は魔導具を取り出した。
見た目は地図のようであり、調整するとこの館の見取り図が3Dで映し出される。
「私が指示する者を探し出せ。探索<サーチ>。捜索対象は領主の不正の証拠資料」
詠唱すると地図の上に赤い点がいくつか現れた。
この点が示す場所に不正資料が保管されているという仕組みだ。
一目見た時から運命だと思ったね。今まで苦労していた証拠が一発で見つかるんだから。
早速、フェブアーに潜入してもらおうかな。
そう思って彼女の部屋に行ったのだが、画像を見るなり顔を歪めた。
「難易度が高いですね。画像と部屋を照らし合わせると全てリアムの管轄ですから」
「アイツか・・・。どうして難しいの?」
まさか全ての部屋に守備隊としてリアムがいるというわけでも無いだろうし。
考えられるのは罠が狡猾だとかそういった理由だな。
「リアムは騎士学校時代の教え子なんですが・・・。罠を上手に張る男でした」
話を聞いていくと、絶対に見通せない罠が必ず1個は紛れ込んでいるのだとか。
今回の場合はその見通せない罠が致命傷になる可能性もある。
よって、相手に見つからないまま証拠を掴むのは絶望的に難しくリスクが高いのだ。
場所は分かっているのに取りにいけないなんて!
「惜しいな・・・。出来れば3日以内にここを発ちたいんだけど」
この目標が達成できれば、残り4郡を攻略するのに十分な時間が取れる。
既に力を失いつつある郡に無駄な時間を消費したくない。
「ボーランは怒っているし、リアムと当てるのは無理があるな」
「そうですね。フローリー様とマイセス様では単純に実力不足ですし・・・」
俺とフェブアーは状況の打開策が見つからず頭を抱える。
どうにかしてリアムを部屋から引きはがしておかなければいけない。
部屋の中にお茶を持ってきたのであろうカルスが魔導具を見て何かに気づいたようだ。
俺の肩を叩いて地図の一角を指さす。
「この資料・・・この部屋にあるんじゃないんですか?」
驚いてじっくりと地図を見てみると、確かにこの部屋を赤い点が覆っている。
でも、どこにあるの?
「王子一行を泊める客室に証拠書類を隠すなんて・・・意味が分からないわね」
「そうですね・・・場所に検討もつかないですし」
カルスとフェブアーが頭を捻る中、俺は地図を操作して縮尺度を変える。
その結果、ベッドと赤い点が重なっていることが分かった。
「2人とも地図を見てくれる?示されている場所はベッドの近くだね」
「ベッドですか・・・マットレスの間かな?」
フェブアーが豪快にマットレスを引き剥がすと、下から紙が出て来た。
周りが薄く光っているため罠の可能性があるのだが。
「よく見ると紙の周りが発光していますね。どんな仕掛けか分からない以上はいじれない」
「解除しても敵に知られる仕掛けだったら意味が無いですし」
どうやら大人2人も同意見のようだ。
別に代用案があるわけでも無いので結局は放置のままである。
再び地図の解析に戻った時、勢いよくドアが開かれてリアムが姿を現した。
「やはり王子は各領地を回って不正を根絶しているのだな!ここで捕縛させてもらおう」
「なっ・・・しまった!お前が仕掛ける“見えない罠”。今回は3つ仕掛けてあったんだな」
いつも1つ見破れない罠があると言われていたのにも関わらず失念していた。
あの紙を見た時点で、もう敵の手のひらの上だったということだ。
「ほう・・・ちなみにその心は?」
「1つ目は紙の周りの光っていた場所。2つ目は解除通報装置」
ここまでは俺たちも考えていた罠だ。憶測に過ぎないが、リアムなら正解だろう。
彼の眉が少々顰められた。
「そして3つ目は――マットレスが剥がされたら通報する罠だ!」
だから、あの紙を見た時点で負けは確定していたのだ。
部屋という檻の中にぶら下げられた餌に易々と飛びついてしまった俺たちの負け。
「で、どうするの?主人に仇なす僕を潰すのかな?」
「いやいや、そんな無粋なことはしない。他領地に奴隷として売るのさ」
「奴隷って・・・まさかナスタチ郡に流通していた奴隷は・・・」
そもそも他領の人たちは俺が王子だと知っているはずだから買い手はつかないはず。
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