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第3章 銀髪の兄弟と国を揺るがす大戦
『87、信用』
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「ハッキリ言ってヤバい。友人が2人も死んでいるなんて・・・相当な傷だと思うよ」
「確かに・・・。まさかここまでとは思いませんでした」
俺は水晶に映された映像を見ながら唸った。
どうして王族を毛嫌いしているのか突き止めようと、ミラさんを頼ったのだ。
すると、人の記憶を水晶で見るという技があったので使ってもらうと・・・予想以上に酷い。
特にマーク・・・ちゃんと攻撃対象は確認しようよ。
これはグラッザド王国の王族を信用できなくなるのも頷けるレベルである。
「でも、料理で近づく作戦なんですよね。リレン王子の策なら大丈だと信じてますよ」
「成功してくれるといいんだけどね」
正直言って、あそこまでこじれているとは思っていなかった。
出来れば成功してほしいが、警戒心を半分も解ければ御の字になるだろうか。
というか、今はその事よりも気になることがある。
「ねえミラさん。ウォーリーっていう人が使っていたライフ・バーンってどういう技なの?」
「伝承で伝わっているだけの危険な技で、自分の命を魔力に変えて発動させる魔法です」
だからウォーリーは魔法を発動させた瞬間に消えたんだな。
恐らくは命を燃やす代わりに魔法の威力や範囲を桁違いに上げる技なのだろう。
伝承でしか伝わっていないのは、使った人が漏れなく消えているからか。
それどころか、そんな技を使うということは危機的状況である可能性が高いのだ。
だから目撃した生き証人が少ないというのも原因なのかも。
「さあ、もう時間です。厨房に行ってきたらどうですか?リアン様の信用を得るんでしょう?」
「そうだね。行ってくる」
俺が厨房に向かおうとドアを上げたとき、ミラさんの低い声が図書館にしっかりと響く。
まるで別人が出しているかのような、地の底から響いてくるような声だった。
「どうしてライフ・バーンの技術が復活しているのよ。これは粛清が要るかしら・・・」
そう言い残すと、控室のドアの音がして図書館は無人になる。
俺は大きな謎を抱えながらも、リアンのトラウマを払拭させるため厨房に向かうのだった。
道すがら、少し事実を整理してみるか。
まず、ミラさんはウォーリーという人が使ったライフ・バーンという技を知っている。
彼女が直接関わった可能性は低いし、知り合いが1枚噛んでいたと考えられるな。
そして、ライフ・バーンという呪われた技は封印されていた。
しかし、何者かが勝手に封印を解きウォーリーに教えてしまったのだろう。
だから彼はあの場でリアンを助けるためにライフ・バーンを躊躇いもなく使ってしまった。
最も、両親を殺されていたという事実も大きいだろうが。
勝手に封印を解いてしまった犯人は、1枚噛んでいた人たちに恨まれていると。
何しろ粛清という言葉が飛び交うのだ。
もはや個人単位ではなく、国単位で関わっている可能性の方が高いか。
・・・ここに4国連合とか出てきたらマズいな。
しかし諸外国との関係上、件の組織が関わっているとしか考えられないのが痛い。
「とりあえずは保留だな。近いうちに自国主催の舞踏会もあるし、決戦はそこで行うか」
呟きながら厨房に入ると、リアン、リテル、ハーナンが必死にジャガイモと格闘していた。
3人の中でも器用なのはリテルか。
包丁を細かく動かして、細かい皮を次々と取っている。
リアンとハーナンは逆に不器用なタイプなのか、包丁を持つ手が震えていた。
「痛っ!もう・・・手を切っちゃったじゃん」
「リアンは昔から不器用だものね・・・。どうして私の血を受け継いじゃったのかしら」
見れば、ハーナンの手にも既に傷がついている。
そのままなのも可哀想なので、ヒールをかけてあげると傷が一瞬で塞がった。
2人はもともと傷があったところを眺めて首を傾げている。
やがてヒールの可能性に気づいたのか辺りを見回し始め、ついにリアンと俺の目が合う。
そのまま数秒間、お互いに固まった。
「・・・ありがとな。おかげで傷が塞がって痛くなくなったよ」
「・・・あ、ああ。どういたしまして」
最初に硬直から解放されたリアンが顔を逸らし、ぶっきらぼうな口調で呟く。
俺は生返事を返すことしか出来なかった。
そのまま成り行きで料理を手伝うことになった俺は、リアンたちとたくさん話せただろう。
兄弟として離されていた6年間を埋めるかのように。
話していて分かったことだが、兄のリアンは意外と努力家で堅実な性格だ。
自分の気持ちを話すのが苦手という印象を受ける。
恐らくは、奴隷から解放されたいと言ったばかりに2人の友人を失ったからかな。
あの出来事が相当なトラウマになっているのだろう。
一方、弟のリテルは明るく活発な性格だが、どこか影がある印象を受ける。
こちらは強いトラウマがないだけマシだろうが、奴隷になった影響で若干捻くれたかも。
多感な年頃に、奴隷として散々に苛め抜かれたんだもんな・・・。
そりゃ、性格も歪むってもんだ。
最後に母親のハーナンは自分を偽るのが上手い。
実際は穏やかで優しい性格なのに、自分がそんな態度では舐められると思ったのだろう。
気が強いわがままな性格を上手に演じているのだ。
最も、俺と話しているときは本来の性格が言葉の端々に見え隠れしているのだが。
そして料理は完成を迎え、使用人の手で食卓に並べられることになった。
緊張からか、冷や汗をかいている3人を尻目にお姉さまたちが部屋に入ってくる。
「今日のメインは3人が作ったんでしょ?楽しみだなぁ」
「そうね。きっと美味しいと思うわ。何てったって心が優しい人が作ったんですもの」
アスネお姉さまがドキッとさせるような発言をした。
本人は何事もなかったかのように椅子に座っているが、リアンは目を丸くしている。
言われた言葉が信じられなかったのだろう。
リテルやハーナンは同意するかのように頷いており、キッと睨まれていた。
「私も楽しみだな。リアンは料理が上手いでしょ?」
アリナお姉さまも彼の性質を分かっているかのような発言をしているな。
そこは年上の知恵というやつなのだろうか。
精神的には俺の方が年上なのだが、この世界では彼女たちが年上だ。
リアンが何か言いたそうだったが、タイミング良く料理が運ばれてきたので引いている。
俺も椅子に座って待っていると、やがて湯気を立てるポトフが姿を現した。
うん。普通に美味しそうだ。
途中から恥ずかしくなったのか。リアンによって厨房から追い出されてしまった。
したがって、俺は完成品を見ていないのだ。
ふむ・・・盛り付けは上手いな。色合いがしっかりと意識されていて評価は高い。
後は味だけだが、父上がいないから食べられないんだよね。
この家では父上が国王という立場だからか、食事は父上が来てから取るのが普通である。
しかし、今回は随分と遅れているようだ。
また厄介な事態に巻き込まれていなければいいんだけど。
「済まないな。隣国で危険な技が使われたとの報告があってな。会議が長引いた」
「そうなんですか。お疲れ様です」
父上が疲れた様子で入ってきた。
はあ・・・やっぱり厄介ごとに巻き込まれているじゃないか。
それにしても・・・危険な技というのはどう考えてもライフ・バーンだよな。
確かにあれは危ない。
「それでは食べようか。いただきます!」
「いただきます。――うん!すっごく美味しいよ!」
「本当ね。とても素材の味が生かせていると思うわ。料理が上手いんですね」
早速、アリナお姉さまと母上が賞賛の声を上げる。
言葉には出さないが、父上、アスネお姉さまも気に入っているのが分かった。
「良かったじゃん。僕も美味しいと思うし。大成功だねっ!」
「うん。リレン・・・ありがとう」
名前で呼ばれて気づいたんだけど・・・俺はリアンにとっては義弟なのか。
「確かに・・・。まさかここまでとは思いませんでした」
俺は水晶に映された映像を見ながら唸った。
どうして王族を毛嫌いしているのか突き止めようと、ミラさんを頼ったのだ。
すると、人の記憶を水晶で見るという技があったので使ってもらうと・・・予想以上に酷い。
特にマーク・・・ちゃんと攻撃対象は確認しようよ。
これはグラッザド王国の王族を信用できなくなるのも頷けるレベルである。
「でも、料理で近づく作戦なんですよね。リレン王子の策なら大丈だと信じてますよ」
「成功してくれるといいんだけどね」
正直言って、あそこまでこじれているとは思っていなかった。
出来れば成功してほしいが、警戒心を半分も解ければ御の字になるだろうか。
というか、今はその事よりも気になることがある。
「ねえミラさん。ウォーリーっていう人が使っていたライフ・バーンってどういう技なの?」
「伝承で伝わっているだけの危険な技で、自分の命を魔力に変えて発動させる魔法です」
だからウォーリーは魔法を発動させた瞬間に消えたんだな。
恐らくは命を燃やす代わりに魔法の威力や範囲を桁違いに上げる技なのだろう。
伝承でしか伝わっていないのは、使った人が漏れなく消えているからか。
それどころか、そんな技を使うということは危機的状況である可能性が高いのだ。
だから目撃した生き証人が少ないというのも原因なのかも。
「さあ、もう時間です。厨房に行ってきたらどうですか?リアン様の信用を得るんでしょう?」
「そうだね。行ってくる」
俺が厨房に向かおうとドアを上げたとき、ミラさんの低い声が図書館にしっかりと響く。
まるで別人が出しているかのような、地の底から響いてくるような声だった。
「どうしてライフ・バーンの技術が復活しているのよ。これは粛清が要るかしら・・・」
そう言い残すと、控室のドアの音がして図書館は無人になる。
俺は大きな謎を抱えながらも、リアンのトラウマを払拭させるため厨房に向かうのだった。
道すがら、少し事実を整理してみるか。
まず、ミラさんはウォーリーという人が使ったライフ・バーンという技を知っている。
彼女が直接関わった可能性は低いし、知り合いが1枚噛んでいたと考えられるな。
そして、ライフ・バーンという呪われた技は封印されていた。
しかし、何者かが勝手に封印を解きウォーリーに教えてしまったのだろう。
だから彼はあの場でリアンを助けるためにライフ・バーンを躊躇いもなく使ってしまった。
最も、両親を殺されていたという事実も大きいだろうが。
勝手に封印を解いてしまった犯人は、1枚噛んでいた人たちに恨まれていると。
何しろ粛清という言葉が飛び交うのだ。
もはや個人単位ではなく、国単位で関わっている可能性の方が高いか。
・・・ここに4国連合とか出てきたらマズいな。
しかし諸外国との関係上、件の組織が関わっているとしか考えられないのが痛い。
「とりあえずは保留だな。近いうちに自国主催の舞踏会もあるし、決戦はそこで行うか」
呟きながら厨房に入ると、リアン、リテル、ハーナンが必死にジャガイモと格闘していた。
3人の中でも器用なのはリテルか。
包丁を細かく動かして、細かい皮を次々と取っている。
リアンとハーナンは逆に不器用なタイプなのか、包丁を持つ手が震えていた。
「痛っ!もう・・・手を切っちゃったじゃん」
「リアンは昔から不器用だものね・・・。どうして私の血を受け継いじゃったのかしら」
見れば、ハーナンの手にも既に傷がついている。
そのままなのも可哀想なので、ヒールをかけてあげると傷が一瞬で塞がった。
2人はもともと傷があったところを眺めて首を傾げている。
やがてヒールの可能性に気づいたのか辺りを見回し始め、ついにリアンと俺の目が合う。
そのまま数秒間、お互いに固まった。
「・・・ありがとな。おかげで傷が塞がって痛くなくなったよ」
「・・・あ、ああ。どういたしまして」
最初に硬直から解放されたリアンが顔を逸らし、ぶっきらぼうな口調で呟く。
俺は生返事を返すことしか出来なかった。
そのまま成り行きで料理を手伝うことになった俺は、リアンたちとたくさん話せただろう。
兄弟として離されていた6年間を埋めるかのように。
話していて分かったことだが、兄のリアンは意外と努力家で堅実な性格だ。
自分の気持ちを話すのが苦手という印象を受ける。
恐らくは、奴隷から解放されたいと言ったばかりに2人の友人を失ったからかな。
あの出来事が相当なトラウマになっているのだろう。
一方、弟のリテルは明るく活発な性格だが、どこか影がある印象を受ける。
こちらは強いトラウマがないだけマシだろうが、奴隷になった影響で若干捻くれたかも。
多感な年頃に、奴隷として散々に苛め抜かれたんだもんな・・・。
そりゃ、性格も歪むってもんだ。
最後に母親のハーナンは自分を偽るのが上手い。
実際は穏やかで優しい性格なのに、自分がそんな態度では舐められると思ったのだろう。
気が強いわがままな性格を上手に演じているのだ。
最も、俺と話しているときは本来の性格が言葉の端々に見え隠れしているのだが。
そして料理は完成を迎え、使用人の手で食卓に並べられることになった。
緊張からか、冷や汗をかいている3人を尻目にお姉さまたちが部屋に入ってくる。
「今日のメインは3人が作ったんでしょ?楽しみだなぁ」
「そうね。きっと美味しいと思うわ。何てったって心が優しい人が作ったんですもの」
アスネお姉さまがドキッとさせるような発言をした。
本人は何事もなかったかのように椅子に座っているが、リアンは目を丸くしている。
言われた言葉が信じられなかったのだろう。
リテルやハーナンは同意するかのように頷いており、キッと睨まれていた。
「私も楽しみだな。リアンは料理が上手いでしょ?」
アリナお姉さまも彼の性質を分かっているかのような発言をしているな。
そこは年上の知恵というやつなのだろうか。
精神的には俺の方が年上なのだが、この世界では彼女たちが年上だ。
リアンが何か言いたそうだったが、タイミング良く料理が運ばれてきたので引いている。
俺も椅子に座って待っていると、やがて湯気を立てるポトフが姿を現した。
うん。普通に美味しそうだ。
途中から恥ずかしくなったのか。リアンによって厨房から追い出されてしまった。
したがって、俺は完成品を見ていないのだ。
ふむ・・・盛り付けは上手いな。色合いがしっかりと意識されていて評価は高い。
後は味だけだが、父上がいないから食べられないんだよね。
この家では父上が国王という立場だからか、食事は父上が来てから取るのが普通である。
しかし、今回は随分と遅れているようだ。
また厄介な事態に巻き込まれていなければいいんだけど。
「済まないな。隣国で危険な技が使われたとの報告があってな。会議が長引いた」
「そうなんですか。お疲れ様です」
父上が疲れた様子で入ってきた。
はあ・・・やっぱり厄介ごとに巻き込まれているじゃないか。
それにしても・・・危険な技というのはどう考えてもライフ・バーンだよな。
確かにあれは危ない。
「それでは食べようか。いただきます!」
「いただきます。――うん!すっごく美味しいよ!」
「本当ね。とても素材の味が生かせていると思うわ。料理が上手いんですね」
早速、アリナお姉さまと母上が賞賛の声を上げる。
言葉には出さないが、父上、アスネお姉さまも気に入っているのが分かった。
「良かったじゃん。僕も美味しいと思うし。大成功だねっ!」
「うん。リレン・・・ありがとう」
名前で呼ばれて気づいたんだけど・・・俺はリアンにとっては義弟なのか。
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