念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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「おはよ~ございます。おっさんできてる~?」

 おっさんが出来上がってたらこえぇな・・

「ぉ~ぅ・・・できてるぞ~」

 声ちっさ!栄養ドリンクを一本開けて差し出すと、グビッと一瞬で消えて

「み・な・ぎ・るぅぅぅぅぅぅ!」

 よい子に見せちゃいけない顔でポージングしてる・・・

「二人の信頼を崩すようなものは作っとらん!確認してみてくれ!」

 とてもいい出来だ。俺の武器もレムの包丁も。

「おっさんありがとう!それで、代金なんだけど」

「要らん!今回はアイデア料と久々にやる気にさせてくれたことで相殺だ!それでも金を支払おうってんなら、その武器で仕留めた動物なり魔物を持ってこい!もちろん嬢ちゃんが捌いた後でも良いし、目の前で捌いて見せてくれてもいい」

 気前がいいのか何なのか・・・実は防具屋さんでもそんな話をしてたんだよね。これは期待を裏切っちゃいけないね。

「わかったよおっさん。近いうちにどでかいの見せてやるぜ!」

 そう言って武器屋を出ると、すぐさま路地裏に移動して周囲を確認後じーちゃんところに転移をした

「じーちゃーん?武器と防具一式手に入ったんだけど、見る~?あと、ばーちゃーん。レムの解体用包丁もあるんだけど?」

 じーちゃんとばーちゃんは奥で茶をすすってたが、声をかけると(本当に老人か?)ってな速度で文字通り跳んできたよ・・・初見なら間違いなく武器抜いてたな。

「おう、いらっしゃい。なら輔は山に行こうかの?レムちゃんはばーさんとイノシシの解体を頼もうかの?」

 その日は陽が落ち始めるまで、じーさんとあーでもないこーでもないこーしてみるか?と、武器の使い方や新案を試していた。
 何せ浪漫武器だからね。
 勿論隠技も披露したら、目を見開いた後、そっちも熱心に話し合ったね。
 投擲武器はお約束の手裏剣各種にチャクラムとか戻ってこないブーメランね?
 そろそろ~ってことで家に帰るとばーちゃんがレムをマジの猫可愛がりしてた。
 これは、包丁の性能もレムの腕前の確認もうまくいった証拠だ。

「さぁたっぷり食べな!いくらでもあるでな。今日の晩御飯もレムちゃんに手伝ってもらったから」

 ぉぉぅ!レムの手料理!


 

「ごちそーさま。向こうでもレムの手料理が食べれるのはいいね」

「がんばるにゃ!」

「それで、じーちゃんにちょっと聞きたいことがあるんだけど。これ見てもらえる?」



「金か・・・これは・・・異世界での換金か・・・ふ~む・・・」

 じーちゃんが少し考え込みだした。普段ならどんなことでも即答してたけど、やっぱ難しいかなぁ~

「ちなみにこの金は何と交換したんじゃ?」

「黒胡椒だよ?1グラム3円で100グラム。相手の商人さんに手持ちがなかったから、今回は100グラムで取引したんだよ」

 え?まさかその金100グラム無いとか?まさかメッキ?

「異世界とは恐ろしいところじゃの・・・こちらの相場は・・・1グラム7000円か」

「昔ほどじゃないらしく、今回は1グラム4200円(6割)で100グラムの取引だったよ」

「つまり42万か・・・これがうわさに聞く錬金術か・・・わかった。出所も判明したことじゃし、この金は儂が預かろう。ただし、換金結果から手数料やらの抜き物は勘弁しろよ?」

「大丈夫。そんなに金に困って・・・あ!」

「なんじゃ?借金でもしたか?」

「いや、その金でこっちでの換金率で喜んでたけど実は、向こうのお金ほとんど持ってなかったなぁ・・・ってのを思い出したんだ・・・」

 武器屋も防具屋も厚意でお金払ってないんだよね・・・基本的にはこっちに帰って寝泊まりできるけど、ある程度まとまったお金は所持してた方が、面倒事も避けれそうだし

「そんなことか。向こうで狩った物を売ればよかろうが。それか換金率がそこまで高くない物を換金すればよかろう?塩とか後は・・・ビー玉でも持っていけ。イミテーションジュエリーでもいいんじゃないか?」

 なんでこのじーさんそんな異世界あるあるを・・・

「じーさまったらね、輔やレムちゃんの事が心配だからって、あれから異世界物の漫画とかアニメ?小説なんかも読みだしてんのよ」

「ばーさん!それは内緒に/////」

 じーさんガチテレ・・・誰得だよ

「じーちゃん、ばーちゃん、ありがとう」

 その日はじーちゃん家で寝て、翌朝異世界に転移した。

     

作者「冒険マダー?」
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