念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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OHANASHI

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「それで?あなたの存在に関しては、触れない方がいいと思ったので触れませんが、軽々しく出てきていい存在ではないのでしょう?
 完全に偶然の出会いなのか、予測して出てこられたのかは謎ですが、助かったことは間違いないので・・・orzありがとうございました。
 今回色々なことが重なって、お・・・僕自身「普段通りの喋り方で構わんよ」・・・俺自身は色々強化できたけど、正直レムを同伴しての旅に不安はありました。
 正直なところ自宅に居てもらって、そこに定時帰宅っていうのも考えましたが、それではレムがかわいそうだと。
 そんな折のこの出会い。
 正直怖いです。
 怖い判断材料も多々あるので何とも言えませんが」

 想っていたことを思わずぶちまけた。多分こんなことを言っていい存在ではないのだが、逆にすっきりした。

「落ち着いたかえ?」

「はい。そう言ってもいいのかわからないけど、スッキリしました」

「よいよい。向こうでは色々迷惑をかけたでの。まずはそのことを謝らねばならんかったが、レムの存在も気がかりであったでの、許してくれ」

 俺絡みの迷惑事案でしたか。

「まず最初の迷惑極まりない1000人規模の召喚の時点で、その際の1000人は死亡扱いとなり、記録や記憶、存在等あらゆるものが消えるはずであったが、お前さんがまさかの列に並びなおしてスキルを2個獲得しようとは、神界含めてだれも予測できんかったんじゃ。実はその時点でお前さんには二人分の命が移行し、不憫ながらスキルを得られなかった者の命が消費された結果、お前さんの家族や記憶、存在が現世に残りつつ、お前さんは異世界に召喚されたというわけじゃ。
 勿論さらに驚かされたのは、転移なるスキルで現世と異世界を行き来し、さらに神界の手違いで転生の間に呼び出してしまう不始末。目も当てられんかったぞorz」

 色々納得。だからあの後のニュースで俺の名前が出なかったんだね。あれ?でもそれじゃぁあの山田大助?君は・・・そっかそのままスルーされて輪廻に戻ったのかな?勇者召喚なんて最低最悪の拉致被害者だもんね?

「つまり、俺自身が招いた結果で色々と問題が発生してしまったんですね。
 出来心とはいえホントすみませんでした」

「それに関しては、なかなか面白い事例だったと、神界図書に永久記録されることが決まっての、皆大騒ぎじゃったぞ」

 なにそれ・・・名誉なのか不名誉なのかわかんねぇぇぇぇよ!

「それで、レムの事なんですけど、こっちの世界に存在しない。では、現世のニホンでは存在するのですか?レムの言葉だと村が存在して、昔話や言い伝え、人間に飼われてた歴史があると言ってましたが」

 指輪交換ができず、首に巻き付けることで・・・とかいろいろ

「残念ながら、お前さんの居た世界にレムのような存在はいないのじゃ。これが何を意味するか分かるかの?」

「レムもあの世界に召喚された存在?もしくは巻き込まれ・・・」

「実際、こちらでも正確なことは確認されておらんのじゃ。神界でも把握できない存在、それがレムじゃ」

 あるぇ?レムの存在定義が俺ちゃんなんて霞むほどに大きくなってんじゃん!?

「それでカイにゃ~よ」「それ言っていいのはレムだけ!」

「・・・それでカイザーよ、この度このような偶然の出会いを装って来たわけじゃが、色々な事が重なったお前さん等には、特別サポートなるものが付くこととなったのじゃが、どうする?」

 特別サポートねぇ・・・内容次第かな?

「まずはお前さん等の存在の引き上げかの?お前さんは『ハイヒューマン』に。レムちゃんは『ハイビースト』に、存在の格上げが行われる。単純に強くなったと思ってくれればいい。見た目は変わらんしの。レムちゃんの方は、ハイビーストとなったことで、より一層可愛くなる!もちろん身体能力も向上し、通常戦闘のみならず格上との戦闘にも参加可能じゃ!」

 ぉぃ?「・・・なんでございましょう?」・・・二人して戦闘民族に進化させるなんざ、何を企んでる?ん?

「カイザーさんもナチュラルに対応す「慣れた」る・・・ようになりましたね?」

「種族進化だけなの?」

 そのあとはしばらく栗鼠と俺の間で脳内会話が延々と続き、結果かなりのサポートを得られることとなった。その中にはレムが機嫌を悪くするようなことも含まれていたのだが、それは仕方がないと、納得してもらうのに数時間かかった。
 
「それで、最終的に俺等に何かさせようってことはないんだね?魔王を倒せとか勇者を倒せとか」

「なんでそこで勇者も倒されなきゃいけないんかの!」

「勇者が魔王倒す→次の脅威は勇者→勇者が魔王化する前に倒す→勇者召喚・・・エンドレス?」

「・・・」

「お~ぃレ・・・ム・・・」

 今日のところはこのままここで寝てもいいか?「構わんぞ」ありがとう・・・
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