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指の数
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「指って何本あれば飯食える?」
唐突に聞いてみたんだが、言葉の意味を理解してないようだった。
「だから、お前らの指を落とすんだよ?腕とか落としたら奴隷としての価値がなくなるわけじゃん?それだと誰も喜ばないから、せめて仕事ができる程度にしてから、落とさないとね?」
奴隷落ちしたはいいけど自力で飯も食えないとか働きにくいんじゃ、最初に買い叩かれるだろうし、その後の役にも立ちそうにない。別にいくらで奴隷に売られようが知ったこっちゃないけど、せめてギルドに入る金額が少しでも増えればね?程度だし。俺?こんな小汚いものを売ったお金なんていらんよ。他の金が汚れるわ。
「さて、残す指の候補は決まったか?
過去の記憶だと最低でも親指が残ってれば大丈夫だったんだけど・・・今回は小指も残そうか?」
2本あれば最低物が掴めるだろう・・・
「ふ、ふざけんな!お前が悪いだ!」
「そうだ、お前が不正を」
「さっさと死にやがれ!」
とうとう我慢できなくなったのか切られにきたよ?
向かってくるやつから順番に親指と小指を残して・・・短剣形態で切り落とすのと同時に、並列思考で刃を操作して・・・全員のお両手の指を処理すると『低級ヒール』で、切り口を治しておく。そこから変な病気になっても面倒だしね?
そいつらは自分の身に何が起こったのかを正しく理解できないようだ。それはそうか、短剣も刃も切れ味が良すぎて切られたことを認識できる前に回復もしたからね?まるで最初からそうであったかのような早技だ。だが、本人たちは突然そうなったわけだから、武器を取り落としたり、両手を見つめて指をワキワキさせてる・・・
「そろそろ現実に戻ってくれるかな?ぁ、職員さん?衛兵とギルドマスターを呼んでもらえますか?今回の説明をした方がいいので。あと、何人かは今回のことの顛末を一緒に伝えてもらえます?見てたよね?」
カウンター内の職員さんは、驚きつつも平和になった!と喜び、全員が証言してくれることを約束してくれた。
しかし、あれだけ動いたのにこの子達は動じないというか・・・落ちなかったな。(勿論この程度の立ち回りで、そんなことが起こるわけもないのだが)
「モフモフは癒されるな」
走行してるうちにギルドマスターとミーシャさんが慌てて走り寄ってきたが、周囲の職員さんに説明を受けて、項垂れていたが
「『星渡り』がここを去る事態に発展するよりもこいつらが消える程度で済んだんなら助かった。全員のランク剥奪と奴隷落ちだ!その金は「俺たちはいらないんで、今回の職員さんの福利厚生・・・今までの苦労を労って臨時ボーナスにでもして配ってあげてください」・・・ギルドマスターのセリフに被せてくるか・・・」
とりあえずの掃除が終わった。あとはワイバーン問題と取引かな・・・住処の建屋は・・・そこそこ拘ろう。
「そういえば、ミーシャさん?クルフィアの商人さんの場所ってわかる?時間あるからちょっとこっちから顔出してみようと思うんだけど」
場所はわかりやすいところだった。むしろ、今まで知らなかった方が不思議だ!とも言われた。解せぬ。
入れ違いになる可能性もあるから、その時は~とミーシャさんに伝言を残して行ってみることにした。
店は街の一等地に大きく構えていて、小売りもしてるようで、店前には多くの人がいた。
品揃えを確認するに、日常品から新鮮な野菜や果物も扱ってるようで、特定の品物に特化してるわけではなさそうだ。
「すみません、香辛料ってありますか?」
「は~い、あら、見かけない顔ね?香辛料ね・・・ちょっと高いよ?」
なるほど、相場はこの前のにいちゃんが言ってたものよりも高そうだったが、ルートやらなんやらで上乗せされるしね。一応の裏付けも取れたし
「すみません、クルフィアに同行してた商人さんいますか?俺は『星渡り』のカイザーと言います。取次をお願いできますか?」
先程の店員さんにそう話しかけると、一瞬怪訝な顔をしたが、PT名を告げると少し安心したのか、取り次いでもらえて、奥の商談用の部屋に案内された。
少しすると飲み物とお菓子を用意されたので、2匹(ギルドからそのまま両肩にいる2人)を膝の上に移して、待った。
ちょうど飲み終わるかな?っていうタイミングで扉がノックされて、商人さんと初老の男性が現れた。
こちらの対面に来ると
「初めまして。私はこの商店の会長を務めるものだ。まずは孫娘とそのPTを助けてくれたことに礼を」
「その節は本当にありがとうございました。カイザーさんがいなければ皆ここにはいませんでした。改めて感謝の言葉を」
律儀だな。嫌いじゃないよ?
「お気になさらず。といっても、命のやり取りであったのだから、軽く言うことではないですね。例の気持ちはあの時も受け取りましたが、今の言葉も同様に受け取りますので、頭を上げてもらえませんか?」
2人とも中々頭を上げてくれなかったので、そう言うと
「ふむ、若く強者であるにもかかわらず、中身もできてるようだな。これは良き縁に出会えたようじゃ。立ち話もなんだ、座って話そう。ワシらにも茶をもらえるか?」
部屋の隅にいたメイドさん(いつから居たの?マジで)が新しいお茶を用意してくれた。
「改めて、俺は『星渡り』のカイザーと言います。PTメンバーは俺とこのレムとティナの3人です。今日は少しまとまった金額が必要なのと、このメダルとお孫さんとの縁で、伺いました」
例のメダルを見せると、孫娘さんから情報が行ってたようで、すんなりと進み
「確かにこれは彼奴に私た3枚のうちの1枚だ。間違いない。ということは・・・『胡椒』かの?」
「はい。勿論それだけではありませんが・・・」
さて、タヌキの化かし合いかな・・・
唐突に聞いてみたんだが、言葉の意味を理解してないようだった。
「だから、お前らの指を落とすんだよ?腕とか落としたら奴隷としての価値がなくなるわけじゃん?それだと誰も喜ばないから、せめて仕事ができる程度にしてから、落とさないとね?」
奴隷落ちしたはいいけど自力で飯も食えないとか働きにくいんじゃ、最初に買い叩かれるだろうし、その後の役にも立ちそうにない。別にいくらで奴隷に売られようが知ったこっちゃないけど、せめてギルドに入る金額が少しでも増えればね?程度だし。俺?こんな小汚いものを売ったお金なんていらんよ。他の金が汚れるわ。
「さて、残す指の候補は決まったか?
過去の記憶だと最低でも親指が残ってれば大丈夫だったんだけど・・・今回は小指も残そうか?」
2本あれば最低物が掴めるだろう・・・
「ふ、ふざけんな!お前が悪いだ!」
「そうだ、お前が不正を」
「さっさと死にやがれ!」
とうとう我慢できなくなったのか切られにきたよ?
向かってくるやつから順番に親指と小指を残して・・・短剣形態で切り落とすのと同時に、並列思考で刃を操作して・・・全員のお両手の指を処理すると『低級ヒール』で、切り口を治しておく。そこから変な病気になっても面倒だしね?
そいつらは自分の身に何が起こったのかを正しく理解できないようだ。それはそうか、短剣も刃も切れ味が良すぎて切られたことを認識できる前に回復もしたからね?まるで最初からそうであったかのような早技だ。だが、本人たちは突然そうなったわけだから、武器を取り落としたり、両手を見つめて指をワキワキさせてる・・・
「そろそろ現実に戻ってくれるかな?ぁ、職員さん?衛兵とギルドマスターを呼んでもらえますか?今回の説明をした方がいいので。あと、何人かは今回のことの顛末を一緒に伝えてもらえます?見てたよね?」
カウンター内の職員さんは、驚きつつも平和になった!と喜び、全員が証言してくれることを約束してくれた。
しかし、あれだけ動いたのにこの子達は動じないというか・・・落ちなかったな。(勿論この程度の立ち回りで、そんなことが起こるわけもないのだが)
「モフモフは癒されるな」
走行してるうちにギルドマスターとミーシャさんが慌てて走り寄ってきたが、周囲の職員さんに説明を受けて、項垂れていたが
「『星渡り』がここを去る事態に発展するよりもこいつらが消える程度で済んだんなら助かった。全員のランク剥奪と奴隷落ちだ!その金は「俺たちはいらないんで、今回の職員さんの福利厚生・・・今までの苦労を労って臨時ボーナスにでもして配ってあげてください」・・・ギルドマスターのセリフに被せてくるか・・・」
とりあえずの掃除が終わった。あとはワイバーン問題と取引かな・・・住処の建屋は・・・そこそこ拘ろう。
「そういえば、ミーシャさん?クルフィアの商人さんの場所ってわかる?時間あるからちょっとこっちから顔出してみようと思うんだけど」
場所はわかりやすいところだった。むしろ、今まで知らなかった方が不思議だ!とも言われた。解せぬ。
入れ違いになる可能性もあるから、その時は~とミーシャさんに伝言を残して行ってみることにした。
店は街の一等地に大きく構えていて、小売りもしてるようで、店前には多くの人がいた。
品揃えを確認するに、日常品から新鮮な野菜や果物も扱ってるようで、特定の品物に特化してるわけではなさそうだ。
「すみません、香辛料ってありますか?」
「は~い、あら、見かけない顔ね?香辛料ね・・・ちょっと高いよ?」
なるほど、相場はこの前のにいちゃんが言ってたものよりも高そうだったが、ルートやらなんやらで上乗せされるしね。一応の裏付けも取れたし
「すみません、クルフィアに同行してた商人さんいますか?俺は『星渡り』のカイザーと言います。取次をお願いできますか?」
先程の店員さんにそう話しかけると、一瞬怪訝な顔をしたが、PT名を告げると少し安心したのか、取り次いでもらえて、奥の商談用の部屋に案内された。
少しすると飲み物とお菓子を用意されたので、2匹(ギルドからそのまま両肩にいる2人)を膝の上に移して、待った。
ちょうど飲み終わるかな?っていうタイミングで扉がノックされて、商人さんと初老の男性が現れた。
こちらの対面に来ると
「初めまして。私はこの商店の会長を務めるものだ。まずは孫娘とそのPTを助けてくれたことに礼を」
「その節は本当にありがとうございました。カイザーさんがいなければ皆ここにはいませんでした。改めて感謝の言葉を」
律儀だな。嫌いじゃないよ?
「お気になさらず。といっても、命のやり取りであったのだから、軽く言うことではないですね。例の気持ちはあの時も受け取りましたが、今の言葉も同様に受け取りますので、頭を上げてもらえませんか?」
2人とも中々頭を上げてくれなかったので、そう言うと
「ふむ、若く強者であるにもかかわらず、中身もできてるようだな。これは良き縁に出会えたようじゃ。立ち話もなんだ、座って話そう。ワシらにも茶をもらえるか?」
部屋の隅にいたメイドさん(いつから居たの?マジで)が新しいお茶を用意してくれた。
「改めて、俺は『星渡り』のカイザーと言います。PTメンバーは俺とこのレムとティナの3人です。今日は少しまとまった金額が必要なのと、このメダルとお孫さんとの縁で、伺いました」
例のメダルを見せると、孫娘さんから情報が行ってたようで、すんなりと進み
「確かにこれは彼奴に私た3枚のうちの1枚だ。間違いない。ということは・・・『胡椒』かの?」
「はい。勿論それだけではありませんが・・・」
さて、タヌキの化かし合いかな・・・
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