念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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「で、どんな実害があったんだ?」

「主には・・・奴隷化されて連れ去りだな」

 テイムされて従事?

「身体を撫で回されて骨抜き状態での連れ去りも」

 撫で撫でからのペット化?

「中でも酷いのは・・・殺害してその・・・身体を食す!なんと恐れ多い・・・」

「(まさか)・・・なぁ?その種族は?」

オーク族豚人ミノタ族牛人ドラニュー族竜人じゃな・・・なぜか我ら猫族と犬族を食す魔族は居ない・・・」

 豚肉・・・牛肉・・・竜肉・・・うん。魔族人間で間違いなさそうだ・・・

「・・・それで、その・・・召喚術式・・・魔法陣はどこから?」

「古い文献でを呼び出し、導く為に・・・そう記されていたのだが・・・まさか魔王が介入してくるとは・・・」

「なぁ?宰相閣下?ちょっとこっちの話も聞いてくれないか?
 俺たちはって種族でな?さっき召喚された3人も同じで、決してなんて物騒な役回りじゃないんだ・・・俺達の世界では、ごく一部だけどとしての教育を受けて、今回のように召喚されて、その先の世界を救う・・・そんなことをやってるんだ・・・だから・・・俺たちはこの世界獣人国家!だから・・・この姿が信じられなくても・・・俺達だけは・・・信じて欲しい!」

 力説し、視線を落とし・・・

「・・・わかった・・・お主を信じるとしよう・・・   さっきのもう少し食べたいのぉ

 チュール恐るべし

「それとは別件でさ・・・さっきレムを見てとか言ってたよな・・・なんでだ?」

「・・・先程の食べ物をくれたら・・・口が滑らかになるんじゃがのぉ・・・」

 コイツは・・・取手付きコップに水溶きチュールを差し渡し・・・

「ゴキュゴキュゴキュ・・・プハ~!もう一杯!」

「カイにゃー!レムも!レムもアレやりたいにゃ!」

 ・・・レムのそんな姿見たくない・・・

「レムは後でね?まずは話を聞いてからね?」

「(ㆀ˘・з・˘)ム~」

「で?」

 名残惜しそうにコップの中を見つめている宰相閣下・・・

「・・・これも古い文献なのだが・・・そこに描かれていた聖女の姿が・・・そちらのレム嬢に似ていたので・・・ついな・・・」

 そう言いつつコップをこちらに渡・・・差し出す宰相・・・お代わりの要求か?

「・・・最後だぞ?」

 2杯目は味わうようにちびちびと・・・

「文献に関しては王都の騒動が落ち着いたら見せることを約束しよう・・・ゴキュゴキュ・・・プハー!
 そろそろ王城へ帰らんか?」

 宰相閣下の飲み終わり待ちだったんだよ!
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