異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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「かっれっぇ!っかっれっぇ!」

「ショウさん?カレーとは依存性のある危険な食べ物ではないんですね?ほ・ん・と・う・に!」

 怖いこと言われてるよ・・・しかも朝から数回・・・まぁ、妹の代わり様を見ればそうなるかもしれないね?
 カレーを食べるまではあまり喋らない寡黙な妹で、正直将来が心配だと思ってたらしいからね・・・それが・・・

「ショウさん!カレーはまだですか!?お昼はカレーライス!で夕食はスープカレーで!そうだ!三時のおやつにカレーパンとかどうですか?」

 この有様だ・・・まぁ、無限収納の中には50年近くの生活の中で集めたものが入ってて・・・それこそ消費し切れるかわからなくなるような数がはいってるから・・・大丈夫だけど・・・

「ショウさん!スーの変わり様は!ホ・ン・ト・ウ・に大丈夫なんでしょうね!?」

 姉の圧が強い・・・スパイシーなのを味わえば、この世界の味付けがぼやけてくるのは・・・わかるが・・・妹がコレなら、食べた姉も・・・

「はぁ・・・展開が予想できて怖い・・・アレスーがもう一人増えるの確定だからな・・・・」

 今の所、道中で魔物や盗賊とは遭遇していない。動物は数匹・・・本来は収納庫の中のものだけで数十年食えるんだけど、そこは・・・偽装ってことで、適度に狩って、解体して、消費しなければ・・・

「そういえばスーは自分のことを『テンセイシャ』って言ってましたが、ショウさんもですか?その割には・・・」

「あぁ、ボクは転生者じゃないですよ?『転移者』ですね。転生は一度向こうで何かしらの原因があって死んだり、意識と肉体が離れたりした時に、神の気まぐれ等でこちらの肉体に魂が宿る・・・色んな説があるので何が本当かは実際のところ不明なんですけど」

「へ、はぁ・・・」

「転移者の場合は、向こうで生活してる際に、足元に次元の歪みというかが空いて落ちて・・・奇妙な運命でどこかの世界に繋がって・・・みたいな感じですね」

 適当にボヤかして・・・

「姉さん!もう一つ移動する手段があって、それが『勇者召喚』っていうんだよ!」

 このバカ!カレーのことだけ考えてカレーの歌でも作っとけよ!何特大の爆弾こっちに投げてくんだよ!

「勇者召喚?それって毎年どこかの国がやってるアレ?」

 ぉぉぉぉぃ!毎年やってんのかい!その割には・・・

「どこかの国?」

「うん。去年は隣だったし、今年はこの国なんじゃないかな?」

 持ち回りかよ!
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