世界地図書き換えよう! 〜【測量士】の少年は何を測量しているのか・・・測るものは地形だけではありません〜

ばふぉりん

文字の大きさ
10 / 38

追加報酬

しおりを挟む
「それで?何を取ってきたのかしら?」

「回復草と魔力草と毒消し草と麻痺草をそれぞれ十束ですね」

「すごいわね・・・群生地でも見つけたの?だとしても・・・確認するから少し待っててね?」

 カウター内で数人で確認しているが・・・急に慌ただしくなって奥から追加で年配・・・いや初老のお婆さんが出てきて

「この薬草類を取ってきたのはだれだい?」

「ボクです・・・何か問題でもありましたか?」

 初老・・・出てきた時はそう感じたけど、院長先生ほども行ってないな・・・失礼しました。心の中で謝っておいて、会話をしてみると

「今まででこんなに丁寧に採取してきた奴らはいなかったよ!キチンとナイフで切り揃えたり、土も・・・これは周りの土がついた状態で取り上げて、地面の上で根の周りの土を取り除いたんだね?」

「そうです。そのまま引き抜いちゃったら根がちぎれるので・・・せっかく薬効成分が強いんだから、大事に扱わないと」

 麻痺草の取り扱いだ・・・

「毒消しの根が無いのは?」

「毒消しの根が毒だからです。毒消しとしては茎と葉にしか・・・なので完全に切り分けないと、コレも毒消しの効力低下につながるので」

「ほうほう・・それを知ってるものが私以外にもいるとはね・・・」

 距離感を測る測定士ならでは・・・毒消しの茎を切るにしても、ここだよ!ここから薬効が変わるよ!と、教えてくれるのだ・・・なので、そこを正しくナイフで切り分ければ・・・

「一応今の指摘がされない様なら、捨てることも考えてましたが、ご存知だったのなら・・・同じ数のも採取してあるので、納めましょうか?他のにもなりますから」

 コレにはおばあさんも目を見開き・・・

「そこまで知ってるとは・・・コレは優秀なJobだね?【薬師】・・・【錬金】かもしれないね・・・」

「いえ、【測量士】です」

「・・・ハァァァァァ?」

「オオバ様・・・本当に彼は【測量士】なんですよ・・・私が登録に立ち会いましたので・・・その・・・マスターもご存知です・・・何より【鉄拳】のタリスマンを持ってます・・・」

「・・・あたしゃ疲れたよ・・・今日はもう帰って休むから・・・後のことは任せたよ」

「ちょ!OBBA!」

 帰って行っちゃった・・・

「あれなら買取は明日でも構いませんよ?それに・・・メガビッグ種四匹と、KING一匹のツノもありますから」

「「「ハァァァァ!?」」」

「また?またですか?どこで?どこに隠し持ってたんですか?」

「いえ?さっき薬草採取した時に森の奥で遭遇したんですよ。肉は血抜きして解体もしてるので・・・」

「え?魔物を解体?肉?ツノ以外に使い道あるんですか?」

 ・・・え?マジ?

「アンジェさん・・・さっきそこで食べてた肉なんですけど・・・食べてみますか?」

 串のまま・・・いや、アンジェさんはなので、串から外して楊枝を刺し

「あ~ん」

 と差し出すと、顔を赤らめて口を開け・・・その中に放り込んで・・・

「アラ美味しいわね!コレ何のお肉かしら?」

「ツノ兎ですよ?」

「「「・・・」」」

「え?ちょ!?魔物の肉!?なんてものを食べさせるのよ!!!」

 激昂したアンジェさん・・・威圧感が半端ないけど・・・

「美味しかったんでしょ?何でみんな魔物の肉食べないんでしょうね?」

 実は普通の兎よりもツノ兎の方が美味しいのだ・・・魔素が云々でなく、魔物としての魔素はツノに集中しているので、その運動量によって筋肉が発達し、お肉自体がおいしくなっていくのだが・・・

「なので、ビッグ種もメガビッグ種も・・・KINGはすごく美味しかったですよ?」

 ギルド内ドン引きだが・・・逆にここまでいうと興味を持つ者も現れ・・・

「すまないが・・・俺のJobは【料理人】なんだが・・・その魔物の肉を譲ってはもらえないだろうか?」

 【料理人】・・・どんな食材でも料理し、普通の人が作るよりも効果を高める・・・しかし、戦闘能力は皆無として、これもまたギルドとしてはハズレに分類されている・・・

「先ずは串肉をどうぞ。塩胡椒のみで焼いてるだけですが」

 そう言って
串肉を一本渡すと、一口・・・二口・・・気がつけばすごい勢いで全部食べ終わり・・・串に残った脂や肉片を探すほどに・・・

「美味い!コレほどにうまかったなんて!これは調理の幅が広がる!」

 背後に何か爆発のエフェクトが・・・錯覚だよね?

「ここにさっき狩ったメガビッグ種の肉があるので、良ければ譲りましょうか?ボクでは切った焼いたくらいしか調理できないので、【料理人】に料理してもらえれば、倒されたメガビッグ種も嬉しいでしょう・・・」

 そんな考え方もあるのか?なんてゴニョゴニョと話し合ってるけど・・・ハズレに近いJobだけど、話し合える仲間がいるのはいいことだよね・・・

「分かった。先ずは持ち帰って料理してみるよ。その結果は明日・・・ここで報告するし、それ次第で報酬も払うよ。それでいいかな?」

「全然構いませんよ?美味しい料理は誰だって・・・好きですから」

 そして・・・

「さて、襲われたっていう話をキチンと聞こうじゃないか・・・」

 ギルマスがワッルい笑みで現れた・・・

「その笑顔悪巧みの破壊力はすごいですね」

 黒い笑顔というか・・・

「報告します。朝ここでツノ兎の買取金額を聞いたと思われます。採取依頼をしに森へ行くと、五人の冒険者が襲い掛かろうとする算段をしていたので、少し奥に行くとツノ兎数匹がいました。先輩方の力を知るためにも、ツノ兎との戦闘を代わってもらい、その戦闘技能を参考にさせてもらいました」

「・・・ほう・・・それで、になったか?」

「いえ、まだツノ兎同士の縄張り争いの方が、有益な時間だったと思います。
 その後、採取も終わったので戻る際に、門番の視界内で後方から五人に襲われ、門番数人が助けに駆け寄ってはくれましたが、間に合う距離でなかったので撃退し、そのまま門番さんに捕縛をお願いしました。その際に知り合い・・・というほどでもありませんが、顔見知りのミリアさんにお願いをしてあるので、そのうちこちらに報告が上がってくるんじゃ無いですか?」

 ミリアさんとアンジェさん知り合いっぽかったし・・・

「ふむふむなるほどどうして・・・」

 ギルマスさんが笑顔で・・・ゾッとするような寒気とともに可愛いとさえ感じてしまう・・・狂気の笑顔・・・

「その五人はどうするつもりだ?」

「どうって・・・何かしらのペナルティがあるんですか?確か冒険者同士の~は無関係って・・・」

「そうだな。だが、それによってギルドが不利益を被るのは・・・それに」

「それに?」

「少年はこうも言ったではないか

『襲われたら装備品も含めて身包み剥いでも?野の動物や魔物と同じ扱いで』

 とな?なら、流石に骨や皮や肉は使えないから、ギルドカード内の財産や持ち物は少年のということになるな。
 だが、本体からの素材は奴隷落ちという形で支払うことが可能だ。その際の金額の一部をギルドに収めてくれれば、奴隷云々の手配と手数料はこちらで見よう」

 ワーオ・・・確かに殺しても問題はないんだろうけど、その場合は・・・その場で身につけている装備品しか戦利品にならないよね・・・奴隷処理なら財産没収と奴隷商人への売買金が入ってくるから・・・それに・・・んで楽になるより、に苦労して欲しいよね?・・・その先があるならだけど・・・
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

【完結】お父様の再婚相手は美人様

すみ 小桜(sumitan)
恋愛
 シャルルの父親が子連れと再婚した!  二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。  でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。

処理中です...