世界地図書き換えよう! 〜【測量士】の少年は何を測量しているのか・・・測るものは地形だけではありません〜

ばふぉりん

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獣人領前

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~ストック切れて投稿と追いかけっこ!もしかしたら間が開くかも?~


 さて、流石は獣人といったところかな?天啓を授かった直後・・・10歳とは思えない身体能力でボクらは獣人領を目指して・・・急ぐ事はないんだけど、姉の方が少し前に出たことで、妹が追いかけ、ボクも追いかけ出したら・・・

「負けないんだから!」
「お兄ちゃんすご~い!」

 茂みを飛び越え、木を蹴り、時に枝から枝へ飛び移りながら確実に獣人領へと近く・・・ボクも身体強化等々使っているけど、姉妹は素の身体能力だろう・・・先が恐ろしいな

「お兄さん?」

 姉の方が心配そうに覗き込んでくる

「お兄ちゃんどうしたの?」

 妹の方がボクの左手を握ってくる

「ずるい!私も繋ぐ!」

 姉の方がボクの右手を・・・とすると、広めに展開しておいた気配察知に反応があり、直後ソコソコのスピードで接近してくる反応・・・そして目の前に現れたのは

「貴様!その2人から離れろ!」

 人化してはいるが、耳が・・・感情で出ちゃったのかな?犬・・・いや、狼かな?身長は190cmで鍛え上げられた筋肉と、その手にはブロードソード?スピード重視ならナイフの方がいいんじゃないかな?鍵爪とか・・・いやいや、思考が逸れた

「ほら、離れろってよ?」

「嫌だ!」
「やだ!」

 2人が拒むと、突出してきた狼の青年は

「貴様!2人に何か薬を使ったな!」

 三人顔を見合わせて・・・

 (塩胡椒?)
 (シャンプー?)
 (お肉の味かな?)

「何をこそこそと!」

 そうイキリたっても物事は好転しないと思うんだけど・・・ん?反応がもう一つ・・・早いな
 
「おバカ!」
「痛っ!」

 狼の青年の背後から現れたのはうさ耳?の小柄な女性だったが、走ってきた勢いを全く殺さずに青年の後頭部にドロップキックを・・・

「「「・・・」」」

 あれを『痛っ』だけで済ますのか・・・丈夫だなぁ・・・

「君たち大丈夫?」

 うさ耳のお姉さんは姉妹とボクの三人に話しかけてきて、心配してくれているようだった

「大丈夫です。そんなに怖いと感じなかったし」

「声が怖かったです・・・」
「顔が面白かった」

 双子の狼青年に対する印象は・・・ちょっと可笑しかった

「アンタは・・・先に戻って、準備しておきな!」

 そう言ってうずくまっている青年の腰に回し蹴りを入れてこの場から追い出し、場が和んだあたりで

「すまなかったねぇ。領内がちょっとピリピリする状況だったから、慌ててただけで、悪気があった訳じゃないから・・・許してもらえないかな?って・・・ん???君ら・・・まさか!?」

 ボクの両サイドにいる姉妹を交互に見て、少し考えて・・・驚きの表情を作り

「ちょ!かすみお嬢様!?と、こっちはかなみお嬢様!?」

 ん?双子をお嬢様呼び?

「アンタは・・・人族かい?なんでそんなにお嬢様達が懐いてるんだい?」

 うさ耳お姉さんが疑問だらけの顔でボクを覗き込んでくる

「お兄さんを虐めちゃダメ!」
「お兄ちゃんは良い人だよ!?」

「????本当に・・・どうなってんだい??」

 ソレはこっちが知りたいよ!とりあえず

「2人とは昨夜森で出会って、食事と寝床を提供しました。今は獣人領を目指して歩いていたところです。お姉さんは2人のことを知ってるんですか?」

「知ってるも何も・・・というか・・・」

 まぁ、昨日までは髪の艶も顔つきもね?今は見違えるほどの美少女姉妹だからね・・・でもソレだと色々おかしいな?2人から聞いた話と辻褄が合わないような・・・

「獣人領に人族は入っちゃいけませんか?」

「そんな事はないよ。むしろ他種族は大歓迎さ。(血が濃くなってるからタネの1ダースや2ダース)何泊でもしていって!」

 マテ!今小声で本能がダダ漏れしてたぞ!タネを落とせって・・・ぁ、は年中発情期か・・・

「・・・そう言ったことは遠慮してきただけると・・・ボクは個人的な仕事で立ち寄るだけなので・・・それに」

「それに?」

 お姉さんは小声の呟きを聞かれていたことに驚き、顔が赤い・・・

「この2人を連れてきたってことの方が大きいですかね?」

 そう、2人の境遇がどうなっているのか・・・ソレが今の最大の心配事だしね

「そうだね・・・まぁ、詳しい話は中に入ってからにしないかい?あまりここにいると・・・あちゃー遅かったか」

 お姉さんは周囲に魔物が寄ってきてることに気づけなかったようで、天を仰いでいる

「ブレードディアの事?それならだいぶ前から寄ってきてるのは知ってたけど??」

「じゃぁなんで!もっと早く!言わないんだよ!あれは危険な魔物なんだよ!」

 そうかな?さっきのお姉さんの脚技があれば、大丈夫な気もするんだけど・・・

「まぁ、とりあえず狩りますね?」

 2人の手を離し、頭に手を乗せて

「ちょっと行ってくるから、このお姉さんと一緒にいてね?」

 頭を撫でていると、気持ちよさそうな顔になってきたが、狩りに行くと聞くと、顔面蒼白になって

「だめ!」
「行っちゃやだ!」

「大丈夫だよ?ほら昨日もあんなにいっぱい食べたでしょ?」

「「???」」

 このタイミングで先頭のブレードディアが突っ込んできたから、一閃・・・すれ違いざまに首を落として、間髪入れずに腰袋に収納。それを数回繰り返すと

「終わったよ?」

( ゚д゚)え?
( ゚д゚)あれ?
( ゚д゚)何が起こった?

 呆けてる三人が帰ってくるのを待った。

 しばらく待ったが、帰ってこなかったので、一番大きな刃鹿を取り出して、近くの木に吊るして血抜きをし、解体をしていく・・・可食部位と不可食部位とを分けて、内臓や頭部を穴に埋めて・・・ツノは別口で収納して・・・

「このツノって、加工できないかな?」

 枝打ちして純粋な刀にならないかな?若干反ってるし・・・

「はっ!」
「ん!」
「・・・坊や・・・強いね?」

「ぁ、お帰り~落ち着いた?なら『クゥ~』・・・軽く食べるか?」

 その場で焼き台を作り、串肉を・・・そして焼き上がったところで

「どうぞ」

 姉妹は遠慮する事なく両手に串肉を持ち、ニコニコ顔だ。うさ耳お姉さんは思考が追いついていない様子だったが、肉の匂いに勝てなかったようで・・・

「どうぞ」

 手渡すと恐る恐る受け取り、安心して食べている姉妹を見て・・・ひとくち・・・『!?』

 この人?兎?も魅了されたようだね・・・魔肉に

「ふ~美味しかった。こんなに美味しい肉は初めててだよ。なんの肉だい?」
 
 それは姉妹も気になった様子で、ボクの発言を待っているようだ

「え?なんの肉って・・・さっき見てませんでした?」

「「「??」」」

「ブレードディアですよ?目の前で倒して、目の前で解体して、目の前で捌いて・・・調理して・・・」

「「「!!!」」」

 あれ?見てなかったの?

「え?まさか昨日食べたのも?」
「魔物の肉・・・美味しかった」
「え?魔物って食べれるの?」

 ・・・この場合ツノ兎ってどうなんだろう?共食い的な?

「美味しかったでしょ?魔物って魔素バランスの崩れた動物って説があって、肉にも魔素が染みててね?人族も獣人も魔力は持ってるっでしょ?なら、普通の肉よりも魔素を含んだ肉の方を体が求めてもおかしくないよね?」

「言われてみればそうだね・・・となると・・・」

「食糧事情が改善される?」

 姉妹から聞いていた心配事がこれで少しは解消されるかな?

「でも、ブレードディアは・・・難易度高いね・・・」

 突進を避けても被弾する可能性高いからね・・・

「まぁその辺は追々・・・先ずは、獣人領内へ案内してもらえると助かるんですけど?」

「そうだったね・・・」

 四人で獣人領入り口へ移動を開始したが、双子の手には肉のなくなった串が握り締められていた
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