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第九話
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冷たい夜風に震えながらアルグレンはシャーロットを探す。
まず集会所へ行ってみた。すると明かりがついていてアルグレンは
彼女はここにいるのかもと期待した。
別にこれから悪事を働くわけでもないが、アルグレンは物音を立てずに入口まで
到着した。
聞き耳を立てると、話し声がした。
だがうまく聞き取れない。
せめてその中にシャーロットはいないかと窓辺から覗こうと思った。
ーーー
「どうですか。娘は子を授かりましたか?」
村長は娘の腹に手を置き何やらさすっている老人に聞いた。
「ふむ・・・」
うんともすんとも言わずただ老人は顔をしかめる。
シャーロットは目をつむりじっと腹を出して横たわっている。
「かのものはどうやら魔導士のようです。あの軽装で武具も持っていません。
さらに娘によると魔導書を持っていたのです」
さらに村長は言葉を続ける。
「あぁ予言の通りだ。私が幼いころに通りがかった老婆の占い師がこう告げたのです。
君は大魔道士の孫を持つと。それから私は妻とたくさんの子をもうけたが、娘たちは
全員、大人になる前に死にました。それからやっと戦乱が終わり、その時に生まれたシャーロットのみが、こうして美しく育ったのです。
そして彼女は・・・」
一人必死に話し続ける村長を疎まし気に老人は占いを中断して言った。
「静かにせい!」
そして村長は黙り、老人はまた集中し始める。
村長は祈った。
どうか魔導の才があるあの旅人の子を妊娠していることを。
そうすれば家運が盛り返せる・・・。
ーーー
結局、のぞいても村人たちが酒を飲んでいただけであった。
そこにシャーロットはおらず、アルグレンはあきらめて部屋へ戻ることにした。
家に戻ると、泊まっている部屋とは別の部屋に明かりがともっていることに気付いたが
村長が多分明かりを消し忘れたまま眠ったのだろうと思った。
かまわずに自分の部屋へ入るとミランがうなされていた。
汗をたくさんかいている。
「どうした大丈夫か?!」
声をかけ肩をたたく。
そうすると気が付いたようで彼女はこちらを見た。
呆然としてから涙を浮かべて手を握ってきた。
怖い夢でも見たらしい。黙って手を握り返し
「眠るまで起きててあげるから、安心して」
向かい合う形で二人は横向きに寝た。
暗闇が怖いのかミランはじっとアルグレンの顔を見つめたまま何も言わなかった。
アルグレンはぼんやりと窓の外を見ていた。
曇りがちの夜空だなぁ。
だんだんとアルグレンも眠気が来た頃、ミランはまた眠りに落ちていた。
手は離さないままだったからアルグレンは態勢を変えずに眠ることにした。
まず集会所へ行ってみた。すると明かりがついていてアルグレンは
彼女はここにいるのかもと期待した。
別にこれから悪事を働くわけでもないが、アルグレンは物音を立てずに入口まで
到着した。
聞き耳を立てると、話し声がした。
だがうまく聞き取れない。
せめてその中にシャーロットはいないかと窓辺から覗こうと思った。
ーーー
「どうですか。娘は子を授かりましたか?」
村長は娘の腹に手を置き何やらさすっている老人に聞いた。
「ふむ・・・」
うんともすんとも言わずただ老人は顔をしかめる。
シャーロットは目をつむりじっと腹を出して横たわっている。
「かのものはどうやら魔導士のようです。あの軽装で武具も持っていません。
さらに娘によると魔導書を持っていたのです」
さらに村長は言葉を続ける。
「あぁ予言の通りだ。私が幼いころに通りがかった老婆の占い師がこう告げたのです。
君は大魔道士の孫を持つと。それから私は妻とたくさんの子をもうけたが、娘たちは
全員、大人になる前に死にました。それからやっと戦乱が終わり、その時に生まれたシャーロットのみが、こうして美しく育ったのです。
そして彼女は・・・」
一人必死に話し続ける村長を疎まし気に老人は占いを中断して言った。
「静かにせい!」
そして村長は黙り、老人はまた集中し始める。
村長は祈った。
どうか魔導の才があるあの旅人の子を妊娠していることを。
そうすれば家運が盛り返せる・・・。
ーーー
結局、のぞいても村人たちが酒を飲んでいただけであった。
そこにシャーロットはおらず、アルグレンはあきらめて部屋へ戻ることにした。
家に戻ると、泊まっている部屋とは別の部屋に明かりがともっていることに気付いたが
村長が多分明かりを消し忘れたまま眠ったのだろうと思った。
かまわずに自分の部屋へ入るとミランがうなされていた。
汗をたくさんかいている。
「どうした大丈夫か?!」
声をかけ肩をたたく。
そうすると気が付いたようで彼女はこちらを見た。
呆然としてから涙を浮かべて手を握ってきた。
怖い夢でも見たらしい。黙って手を握り返し
「眠るまで起きててあげるから、安心して」
向かい合う形で二人は横向きに寝た。
暗闇が怖いのかミランはじっとアルグレンの顔を見つめたまま何も言わなかった。
アルグレンはぼんやりと窓の外を見ていた。
曇りがちの夜空だなぁ。
だんだんとアルグレンも眠気が来た頃、ミランはまた眠りに落ちていた。
手は離さないままだったからアルグレンは態勢を変えずに眠ることにした。
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