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独り占め
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激しい突き上げにぼろぼろと涙を流す淡島の喉が仰け反ると、喜秋は堪らずに頬や喉に唇を押しつけては甘噛みする。首にぶら下がったままのネックレスを揺らしながら、淡島の内側を執拗に責め立てた。筋張った大きな掌が体液と汗にまみれた腹を押し撫でる。薄い脂肪を乗せた其処は僅かに膨らんでいた。本人も到達できないこの場所を今、自分が支配している。ほの暗い独占欲が幸福へと実を結んでゆく事に酩酊感を覚えながら、喜秋は体位を変えて淡島の意識を再び現実に連れ戻した。
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