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バイキングにて/トライアングル3
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店の入り口付近で強盗犯(と思われる)が騒ぎ散らかしているのを耳では聞きつつ、コロンはカフェオレを飲む。斜め前に座る【死の鳥】フリージアは無表情だが、コロンには判る。彼の機嫌が一秒ごとに機嫌が降下を辿っている事を。それでも彼の隣には【翠の騎士】マンドレイクが着席しているので、そこまで被害の心配していないが。
それにしてもとコロンは心内で呆れる。現在滞在中の島は広くてそこそこ栄えている島だ。もっと規模の大きい飲食店なんていくらでもあるのに、何故この喫茶店を選んだのか。無論、他の店ならよかったと言いたいわけではない。ただ、空と陸を脅かすお尋ね者二人と来店している時だなんて間が悪すぎる。せっかく推しが快気祝いとしてケーキバイキングに連れて来てくれたのに。
「耳障りだわ」
「殺すなよ? この島には帝国軍の常設駐屯所はないが、呼ばれたら面倒だ」
「虫けらは増える前にさっさと駆除するに限るのよ」
「それは最終手段にして下さい、後一回くらいお代わり行きたいので」
「コロン、可哀想とはいえあまり憐憫を送るな、勘づかれる」
「そもそも、追いかけられてるのにわざわざ逃げ道の無い場所に入るんだか、馬鹿なの?」
「そうだな」
「馬鹿なのは否定しませんが、その上に入った先で海賊が居た時点でおしまいですよ」
二人のお尋ね者(今のところは周囲に気付かれていない)と一人の商人という奇妙な一行は、店員を人質にとって喚いている狼藉者を評価する。現在進行中の騒動なんて気にしていませんよという態で、バイキングで取って来たケーキや軽食を食べている。
一体何をしたのか知らないしどうでもいいが、目論見が失敗して追いかけられているところでコロン達の居る店に逃げ込んだようだった。逃げ道のない場所に逃げ込むなんて、捕まえて下さいと言っているようなものじゃないか。人質をとって粘っているけれど、罪状が増えるだけだ。
警官ではなく自警団と思われる集団が「落ち着くんだ、もう逃げられないぞ! 人質を離して大人しくしろ!」とか言っている。まあ興奮している強盗犯にはそんな正論など届くわけもなく「うるせぇ!」とか「殺すぞ!」とか喚いて余計に騒々しい。
「コロン、アンタが取って来たこのオペラは美味しいわね」
「まー良かったです」
「ほら」
「え、あーん、んっ……甘くて美味しいですね」
「……フリージア、前に食い差しをやるのは下品だとか言ってなかったか」
「アタシからやるのは良いのよ」
「お前な、」
「テメェら! 何呑気に食ってんだ! この状況わかって、んがッ!?」
バターン!
ケーキのシェアをしていただけなのに、何故か文句をふっかけてきた強盗犯は、すぐに変な声をあげて撃沈。誠にご愁傷様。
「大人しく食事してるアタシ達に文句でもあるわけ?」
全くだ、騒いで迷惑をかけているのはそっちである。
「……運が悪かったな」
床に勢いよく倒れて伸びてしまった犯人に、マンドレイクは少しだけ同情する。胴体と首が繋がっているだけ、まだマシだろう。
「でもフリージアさん、フォーク投げるなんてお行儀悪いですよ」
「殺してないからいいのよ」
「そういう問題か!」
「すみませーん、フォーク落としたので新しいの貰えますか?」
それにしてもとコロンは心内で呆れる。現在滞在中の島は広くてそこそこ栄えている島だ。もっと規模の大きい飲食店なんていくらでもあるのに、何故この喫茶店を選んだのか。無論、他の店ならよかったと言いたいわけではない。ただ、空と陸を脅かすお尋ね者二人と来店している時だなんて間が悪すぎる。せっかく推しが快気祝いとしてケーキバイキングに連れて来てくれたのに。
「耳障りだわ」
「殺すなよ? この島には帝国軍の常設駐屯所はないが、呼ばれたら面倒だ」
「虫けらは増える前にさっさと駆除するに限るのよ」
「それは最終手段にして下さい、後一回くらいお代わり行きたいので」
「コロン、可哀想とはいえあまり憐憫を送るな、勘づかれる」
「そもそも、追いかけられてるのにわざわざ逃げ道の無い場所に入るんだか、馬鹿なの?」
「そうだな」
「馬鹿なのは否定しませんが、その上に入った先で海賊が居た時点でおしまいですよ」
二人のお尋ね者(今のところは周囲に気付かれていない)と一人の商人という奇妙な一行は、店員を人質にとって喚いている狼藉者を評価する。現在進行中の騒動なんて気にしていませんよという態で、バイキングで取って来たケーキや軽食を食べている。
一体何をしたのか知らないしどうでもいいが、目論見が失敗して追いかけられているところでコロン達の居る店に逃げ込んだようだった。逃げ道のない場所に逃げ込むなんて、捕まえて下さいと言っているようなものじゃないか。人質をとって粘っているけれど、罪状が増えるだけだ。
警官ではなく自警団と思われる集団が「落ち着くんだ、もう逃げられないぞ! 人質を離して大人しくしろ!」とか言っている。まあ興奮している強盗犯にはそんな正論など届くわけもなく「うるせぇ!」とか「殺すぞ!」とか喚いて余計に騒々しい。
「コロン、アンタが取って来たこのオペラは美味しいわね」
「まー良かったです」
「ほら」
「え、あーん、んっ……甘くて美味しいですね」
「……フリージア、前に食い差しをやるのは下品だとか言ってなかったか」
「アタシからやるのは良いのよ」
「お前な、」
「テメェら! 何呑気に食ってんだ! この状況わかって、んがッ!?」
バターン!
ケーキのシェアをしていただけなのに、何故か文句をふっかけてきた強盗犯は、すぐに変な声をあげて撃沈。誠にご愁傷様。
「大人しく食事してるアタシ達に文句でもあるわけ?」
全くだ、騒いで迷惑をかけているのはそっちである。
「……運が悪かったな」
床に勢いよく倒れて伸びてしまった犯人に、マンドレイクは少しだけ同情する。胴体と首が繋がっているだけ、まだマシだろう。
「でもフリージアさん、フォーク投げるなんてお行儀悪いですよ」
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「そういう問題か!」
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