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畏怖2
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先輩が消えたドアをじっと見つめながら空想に耽る。
――もし、あの小さな後ろ姿を追ったとして。彼女の好奇心に追従した結果、僕が目にするのは何なのか。それは先輩の中にいる得体の知れない物の怪が目の前に現れるような気がして、怖かった。気まぐれ情けか時間稼ぎなのか、置き土産に呪いでも掛けていったか、彫像のように凝り固まるだけだった。
――もし、あの小さな後ろ姿を追ったとして。彼女の好奇心に追従した結果、僕が目にするのは何なのか。それは先輩の中にいる得体の知れない物の怪が目の前に現れるような気がして、怖かった。気まぐれ情けか時間稼ぎなのか、置き土産に呪いでも掛けていったか、彫像のように凝り固まるだけだった。
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