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畏怖
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淡島の声は新宮にとって、冬の朝、蛇口を捻ってお湯の前に出てくる水だ。傷ついて瘡蓋になって乾ききったむず痒い心に水分を与える。特に好かれていないし、ほとんど期待されてもいないのに、彼女からの反応を求めてしまうし、それでも手を伸ばされたら怯んで目をそらしてしまう。
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