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日常茶飯事/漣の家
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「紗々波さーん!」
「ああもうしつこい今日で何回目やねん!」
後ろから抱き着いてこうとした蒼龍に足払いをかけ、体勢を崩しかけたところをすかさず腕を掴んで背負い投げ、更に地面に着く前に腹に蹴りを入れる。結果、龍興は受身を取る暇もなく吹っ飛んだ先にある花壇に突っ込んだ。
「ああ勇成くんと一緒に植えたビオラが!」
「……旦那の心配はしないのね」
龍興の下敷きになった花壇に慌てる紗々波に、たまたまその様子を見ていたルイがツッコむ。その隣では雲雀が反射神経ぶりにドン引きしていた。地面に這い蹲ったままピクリともしないが、果たして生きているんだろうか。いや、あんな変態は大金さえ遺してくれれば別に死んでもいい。だがしかし、目の前で死なれるのは流石に目覚めが悪いし……。雲雀がそんな事を考えている(ルイはさっさと立ち去った)と紗々波が動いた。龍興に近づいていくから助け起こすのかと思っていると、龍興の無駄に長い脚を掴んで花壇の外に引きずり出した。
「いつまで寝てはるんですか。お花が可哀想です」
いや、どっちかというと気絶しているのでは……。
「っつか花の方が優先順位上かよ!?」
「ああもうしつこい今日で何回目やねん!」
後ろから抱き着いてこうとした蒼龍に足払いをかけ、体勢を崩しかけたところをすかさず腕を掴んで背負い投げ、更に地面に着く前に腹に蹴りを入れる。結果、龍興は受身を取る暇もなく吹っ飛んだ先にある花壇に突っ込んだ。
「ああ勇成くんと一緒に植えたビオラが!」
「……旦那の心配はしないのね」
龍興の下敷きになった花壇に慌てる紗々波に、たまたまその様子を見ていたルイがツッコむ。その隣では雲雀が反射神経ぶりにドン引きしていた。地面に這い蹲ったままピクリともしないが、果たして生きているんだろうか。いや、あんな変態は大金さえ遺してくれれば別に死んでもいい。だがしかし、目の前で死なれるのは流石に目覚めが悪いし……。雲雀がそんな事を考えている(ルイはさっさと立ち去った)と紗々波が動いた。龍興に近づいていくから助け起こすのかと思っていると、龍興の無駄に長い脚を掴んで花壇の外に引きずり出した。
「いつまで寝てはるんですか。お花が可哀想です」
いや、どっちかというと気絶しているのでは……。
「っつか花の方が優先順位上かよ!?」
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